おかだ

カッコーの巣の上でのおかだのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.2
“外の世界を怖がるように仕向け、その空気を吸わせようとしない。
そして、刷り込んでくる「お前は精神異常者なのだ」と。”

これはMetallicaの“Welcome home (Sanitarium) ”という曲の一節である。

この作品では上記の一節のように
病院側が患者を精神異常者であるとレッテルを貼り、尊厳を否定して見下している。
実際に、その最終地点にロボトミー手術があったのであろう。
しかし、悪意で行動しているとは思わない。
院内の秩序を守ることを正義とし、行動した結果なのだと思う。

そんな中で、患者たちは友情を育んでいき主体性を持ち始める。
グループディスカッション内で語られていた“人間存在の在り方とその形態や意義”について考えることは
精神異常者のみならず、人類の永遠のテーマだろう。
おかだ

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