MubaoMasato

カッコーの巣の上でのMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.9
「カッコー巣の上で」
これは面白いという言語化を超えた作品であり、自分の文章力では説明が出来ない程の怪作。


精神病棟に入れられ、色んな人がいることを知り、そこから仲を深める。
そして、脱出し、船に乗ったり、友を助けるために人を殴り、電気を体に流される。多分薬も際どいくらいダメな薬物だろう。
そして、彼等の為に主人公は女と酒に良い意味で溺れ、楽しい夜を過ごしたが、最後は意外な展開に進む。

最近NHKの取材で精神病棟の下劣な行いが出始めた。多分この時とこの映画は変わっていないんだと思う。出たいけど、自分の力では出られないもしくは社会は自分達を求めていない。ダメな奴は口を封じるように暴力を出す。全く変わっていないが、送り出す人から見れば必要悪なのかもしれない。だから主人公はそんなの関係ないしに、文句が言えるのである。
だが、主人公もレイプ?や暴行で5回も収監している。その主人公でも、この環境は可笑しいと分かる。だから、この環境の怖さを知る。

そして、耳が聞こえない男との関係は素晴らしく良い。二人は、犯罪者と耳が聞こえないというデメリットを関係無しに二人は付き合っていく。
それを大盛り上がりする僕やクリストファー・ロイド。

そして、最後のシーン。ロボトミー手術で主人公の脳を切開し、鬱状態で生きていない体を手に入れる。ここで僕は手を覆ってしまった。
このロボトミー手術は、ノーベル賞を受賞しており、後遺症が明らかになったのはその後である。そして、手術の被験者は精神疾患の患者であった。
MubaoMasato

MubaoMasato