職業柄ずっと気になっていたところ、やっと鑑賞。50年近く前とは全く思えない、古さを感じない作品。マクマーフィーは勿論のこと、全体を通して、とにかく研究しつくされたであろう医療従事者と患者の描き方が素晴らしい。マクマーフィーが側から見た時に精神疾患を持っていたのか、持っていなかったのか、わからないくらいの見せ方が絶妙。そして、重すぎず笑えるシーンが多いのも、映画としてのクオリティを底上げしてくれていると思うが、人をバカにしたような作風では全くない。細部までこだわっているからこそ、矛盾したものに感じず出来上がっているんだなと再確認した。