ラストは後味悪い、というか自分でもそうしてしまうという納得の後味の悪さ。
最後までタイトルの意味はどういう事だ、と思ったが見終わると精神病院という巣の中で決まった食事を与えられ決まった時間に就寝をさせられる、異角的に見れば高圧的な習慣が与えられる中で外に出ようとする人達の姿を表している。途中チェズウィックが「僕は子供じゃない。タバコがダメなら他のものをくれればいいだろう」と発言した姿はまるで親にお菓子を要求する子供のような姿だったがあの立場になればそう思うのも無理はないのかな、と思う。
法律の授業で【形式的平等】と【実質的平等】を習ったことがある。別にどちらが絶対に正しいというわけではないが、必ずどちらの立場にも賛成と反対を持つ人がいる、という事を重んじなくてはならないと思う。
最後の伏線回収も驚いたし、ロボトミー手術という事実も忘れてはならない。
ジャック・ニコルソンの安心感?あの微笑みの演技が個人的には脱帽尊敬。
最近見たレナードの朝と似てる作品だと思うし、伝わってきたメッセージも似てる所はあるが全く違う意味に理解した。
ニューシネマの時代の作品として代表的なものであると思う。
また脇を固める役者たちも後に数々の有名作品で活躍する人達ばかりだが当時はほぼ初作品。選考されてから半年間、各々の病状を持った人に付いて研究し、オンオフが出来ないほど役作りを徹底。ジャック・ニコルソンが現場入りした時の挨拶でも役が抜けなかったため彼に何なんだあいつ達は?!と言わしめるほどの徹底ぶりだったらしい。ほんとすごい