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カッコーの巣の上でのtaのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.9
人間の尊厳とは何か

人間社会には規律がある
それを守れないものは
精神病棟、刑務所に行く人もいます
そして、その人達には人権、
自由はどこまであるのか?

たしかに自由は必要だが
ルールが全くないと
疾患があるなしに関わらず
行き着く先は、崩壊しかないですよね

婦長の一貫した対応は
精神疾患の人たちにとって矛盾を生まず
パニックにならない処置であると思う
そのバランス感覚が難しく
少しでも甘くしすぎるとそのバランスは
簡単に崩れるものだとも理解できます。

難しい問題ですね、
マクマーフィーはわかりやすい
反社会性があり、扱いづらい
確実に人に迷惑をかける存在です
でもその人の尊厳を
社会の歯車の為に奪っていいのか?

昔、アメリカの為に、
ネイティブ・アメリカンは
自由を失いました、
なので最後の演出はよく出来ていると思いました。

最初から愛らしいキャラクターたちだらけで
ずっと笑ってしまう程面白い映画でした。
マクマーフィーが個人的にgta5のトレヴァーを感じてしまい、
大好きなキャラクターになりました。
なので後味は最悪でしたね。
素晴らしい映画でした、ありがとうございました。
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