みかん

カッコーの巣の上でのみかんのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.8
精神病棟での、患者への統制や抑圧。

婦長たちの管理下で、決められた時間に決められた指示通りの日々を繰り返してる患者たち。

そこに現れた(刑務所送りを逃れるため詐病で入院した)主人公が、自己主張したり反発したり、はたまた同じ大部屋の患者たちを連れ出して海へ行ったりと騒ぎを起こしていくうちに、患者たちが感化されて一緒に笑ったり楽しんだりするようになっていく。

ラストは一転、衝撃が一気に駆け抜けていきますが、「奇跡」を起こして希望のあるエンディングに感動。

人間らしく生きることとはどういうことかとか、人間の尊厳とは、とか色々考えさせられました。

タイトルの意味(Wikipediaでは直でカッコーの巣=精神病棟ってありましたが、カッコーは自分で巣を作らない鳥なので、「カッコーの巣」はあるわけないおかしい物→おかしい→精神病患者の蔑称ってのもあるらしいです。)も重みを感じました。
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