このレビューはネタバレを含みます
Filmarks試写会にて鑑賞させていただきました。
キレる女と、許せないクズ男。でも自分を自分で納得させてヨリを戻すダメ女。でもみんな人間、こんなもんだよね、と思える映画。
どちらかと言うと女性目線で観るとクズ男のクズっぷりに相当イライラするんだろうけど、男目線で行くと、「あれ、おれおんなじこと言ったことある…」と、自分のクズっぷりを認識させられます。
4人の中で愛せないクズは売れない役者の慎太郎だったかな。プライドばかり高くて、売れない理由を周りのせいにする。他の3人はまだぶっ飛んでるところあって可愛げがあったけど、リアルに嫌な存在。
怜人は自分は働きもせず、彼女には束縛するタイプ。勝手に真知子の家に転がり込むも、元カノに生活費振り込んでもらってオリジン弁当ご馳走するやつ。
泰造は愛すべきバカという感じで、とにかく適当なことばっかり言うし、美和が婦人科に行った結果を聞く件、もうテンパっちゃって、ここまで行くとかわいい。
富(とむ)はゲイで、気の合う女の子に近づきすぎて、好きになられちゃう人たらし。別れ際、2人のことを綺麗事にまとめようとして鈴からめちゃくちゃキレられる。
まとめると、プライド高い男、束縛する男、テンパっちゃう男、綺麗事いう男…。全部おれ?笑
女性陣、みんな素晴らしかった。
趣里は最後の泣きキレっぷりがすんごかった。あそこまで泣きながらキレられるのさすがだな。役が憑依してました。
伊藤万理華のギャル姿良かった。歯につけるアクセサリー、グリルっていうんですね。あれつけるやり取りウケました。
黒川芽依は唯一切れない、母性ある役で、風俗嬢の役ですが、その包容力で、通っちゃう気持ちわかります。
そして何と言っても前田敦子!最後のキレっぷり、買ってもらった弁当まで吐いてやるってセリフ含め、最高でした!
トークショーで出てきた時、顔ちっさ!ほっそ!でめちゃくちゃ綺麗でした。まさかこんな至近距離で観れるなんて。
さすが根元宗子脚本、演劇の感動を映画に詰め込めんでます。ラストの大仕掛け、これから観る方はお楽しみに。映画から超越した所へ向かう大団円!!