るるびっち

もっと超越した所へ。のるるびっちのレビュー・感想・評価

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)
3.9
クズのフォークダンス。
フォークダンスで、次々交代する相手が全員クズなら・・・って感じ。
しかしクズ男を描いているようで、実はどうクズ男に対応するかという女性側の「クズ対応マニュアル」を描いてると思う。 

独りよりは、重い米袋を持ってくれる奴がいる方が良い。
カイロや腰痛予防レベルの存在だ。
そんなのはペットかキャスターでも十分だから、近い将来男性は不要になるだろう。実際、男のY染色体って年々小さくなって絶滅危惧らしい。

割れ鍋に綴じ蓋のように、欠陥のあるもの同士が互いに補いあうという内容ではない。
鍋の方は一様に傷は無いが、手に入るのが綴じ蓋(欠品)ばかり。
という描き方。
その上で、欠品にどう対応するかが生きる知恵という結論。
X染色体に比べY染色体は不安定だというし、デザインとしては女性に比べ男性は欠陥が多いのか?・・・工業製品ならアウトやな。
しかしX染色体に比べY染色体にはオリジナリティがあるので、飛躍して考えれば男性の持つクズさは、多様性に通じているのかも。
この時代にはクズでしかないことが、違う時代には有効な生存戦略なのかも、クズがいなければ人類は滅んでいた。
クズは地球を救う!! (日テレで開催希望)

ところで、四人の中でどれが一番クズなのだろう?
・仕事もないのにプライドだけ高いクズ
・束縛的でヒモ的なクズ
・妊娠の責任を取らずに逃げるクズ
・おかまだから恋人になれないのに、その気にさせるクズ
皆さんの意見を聞きたいものである。
クズトーナメントで優勝するのは、どのクズか!?

映画内で、意識がアップデートされるのは女性側だけ。
男性側も反省するが、意識改革までは進んでいない。
つまりクズのままでも許容されるのだから、実は男性には甘い映画なのかも。
「あま~い!!」って叫ぶ人も再婚できた訳だし。
やっぱ許容されるんだな。
るるびっち

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