ヤマダ

ボイリング・ポイント/沸騰のヤマダのレビュー・感想・評価

4.5
傑作。
飲食の現場を少しでも経験した事がある人には共感ポイントが多いことだろう。序盤から凄まじい緊張感とそのストレスフルな環境に対して個人的な共感…を越え同調。息が詰まりそうだった。
限定された空間ではあるけども情報量が途轍もなく多いレストランという舞台、これだけ人が動き、会話するシチュエーションで疑似でなく正真正銘のワンカットというのは恐れ入る。
主人公以外の人間模様もまた面白いのだが、そこがラストに向けて収斂されていく…訳では無いというのが唯一の不満かもしれない。いろんな人のその後が気になり過ぎる。そこを掘り下げていくとワンカットで出来る限界を越えた尺になるだろうし、そこまでやってしまうとタイトル的な意味合いが薄れてしまうのかもしれないが…。
とにかく、外食する際にイキったり、甘えたり、店員を人間扱いをしないような何かを勘違いしている輩には、一度これを観せて猛省を促したい。
忙しい時に限って、戦力にもなりやしないくせに現場をウロチョロあーだこーだと口を出すマネージャーのような輩にも。
お前らみんな嫌われてんだからな!!
ヤマダ

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