ぴろぴろ

ボイリング・ポイント/沸騰のぴろぴろのレビュー・感想・評価

4.0

イギリス・ロンドンの人気レストランを舞台に、オーナーシェフの波乱に満ちた一夜をワンショットで映し出す。
面白かった。
一年で最も多忙なクリスマス前の金曜日、人気レストランの厨房はトラブル続きでてんやわんや。   
繁忙とトラブルが重なって、キャパを超えてテンパって大変な状態に陥るのは、社会人なら経験者も多いでしょう。
それにしたって、オーナーシェフがあっち行ったりこっち行ったり段取り悪過ぎ。  無能さに目が行く。    さっきから何をチマチマ飲んでるんだ?  生活習慣病で喉が渇くのかと思っていたらば…

レストランを舞台に、人間関係、賃金、人種差別、材料の発注、サボる人、食材アレルギー、グルメ評論家の来店、SNS、ドラッグetc… てんこ盛り。
職場には様々な人間がいて、能力も役割も責任も仕事に対する責任感もそれぞれ。  ノーカットの臨場感も相まって、ピリピリした緊張感に包まれた問題山積みのこのレストランから目が離せなくなる。  どっぷり没入して疲れた。
映画の中でのお話なんだけど、こうなる前に誰も気付けなかったのかなぁ。  同情しなくも無いけど、プロとしての意識が低いこんな上司の下では働きたくないなぁ。   
観終わると映画をよく体現しているタイトルと、あの写真が秀逸。
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