クリスマスを直後に控えた人気のレストランで起きた大小様々なトラブルによって誰も彼もが鬱憤を貯め、そしてまさしく沸騰し爆発した様子をワンカットで捉えた作品
とにかく開始と同時にトラブルとトラブルとトラブルとトラブルが続くものの、その元凶は主にふたり、ひとりは主人公のシェフ、プライベートがうまくいっていないことの影響が全て仕事に出ており書類の不手際や発注ミス、実のない説教やトラブルの種を全て放置
もうひとりはホールの支配人、伝達は手を抜くわメニューにない注文を安請け合いするわそのしわ寄せを全てキッチンに押しつける
そのふたりに振り回された(ヤク中以外の)全てのスタッフが被害者
平和なときはいいもののひとたびミスが起きると全てが連鎖するのは至極当然、だって映画だもの
結局何一ついいことが起きないままバッドでビターなエンディングを迎えますが、ワンカットならではの緊迫感や臨場感があってかなり面白いです
ついでいいうならレストランが舞台なのに美味しそうな料理が一瞬しか映らなかったことも高ポイント
とはいえですね、トラブルにトラブルが重なるせいでちょっとお腹いっぱい
せめてコース料理みたいに前菜からメイン料理まで少しずつ出してくれてもよかったんだけどね
