このレビューはネタバレを含みます
レストランでのワンシチュエーション
ワンカット
スピード感、レストランでの現場でのリアル感が凄かった
社会問題である人種差別、同性愛も描かれていて、こういった場所でもこういった行為や価値観を現代でも持っている人がいるのかなぁと想像できた
実際黒人差別が頻繁に起こり得る環境に生活していないから、考える機会は少ないけれど、同性愛に関しては劇中では批判的なシーンは無かった
けどこれが実生活となったら、嫌悪感を示す人、何も思わずシンプルに接する人に分かれるんだろうなと容易に想像できる
また人物全員が全員では無いけれど、二面性の部分が多く描かれていた
人種差別を受けても明るく振る舞い仕事に励む人、リーダーシップを出さないと行けないお店を経営しなければと意気込むけれど空回りして泣いてしまう人、料理に関してもメンタル的にもシェフを支えて来たけど、本音が爆発してしまう人
シェフとして店を仕切るために怒号を飛ばすが自身は薬物だったりお酒だったり中毒になっている人
皆それぞれ形は違えど、表の顔と裏の顔、普段見せない感情や思いが芽生える事があって、傷つく時があってもそう見えないように振る舞ったりする瞬間がある
そこに対しての気づきのきっかけ、お互い助け合って行こうねって気づきを与える映画でもあると思った
レストラン内のスピード感本当に繁盛している時間帯のお店の感じで、リアリティが凄かった
ワンカットにしているが故に、テンポも良かったし、すごく没入できるし、中に入って覗き見している中での人間関係が垣間見えた
良い映画