このレビューはネタバレを含みます
店の責任者であるコック長。
借金した相手から「共同経営者にしろ」と強要され、ホールとキッチンの板挟みになり、仕事のパートナーには話を聞いてもらえない。
しまいには自分の店でアレルギー患者を出してしまう。
コック長は精神的に磨耗し、最後は倒れる。
清潔さを保つのが重要なキッチン。
しかし実際はマスクをつけずに大声で会話し、帽子も被らない。
味見のスプーンを使い回す。コック長は「手袋をつけろ」と従業員に指示しながら、自分は手袋つけずにカキの殻を外す。
飲食店で働いたことあるなら少し覚えのある光景。
自分が求めるような映画ではないけど、最初から最後まで長回しで撮られているのでかなり緊張感がある。
問題のある調理場を疑似体験できるという意味では面白い。
監督本人がこういう職場で働いてたのか、イギリスではコックの過労が問題になっているのか、作られた意図はよく分からない。
フィルマークスでスリラーってジャンル分けされてるの、間違ってない気はするけどなんか面白い