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劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォのNowLoadingのレビュー・感想・評価

3.6
 本日の一本。

 アインクラッド編リブートシリーズの第二弾は話がふんわりしている。ダンジョン攻略勢力の対立やプレイヤーキラーの存在など、政治や宗教からが無縁であったゲーム内(無論それらをテーマにしたゲームもあるんだけどね)にも少しずつ現実感が湧き出してくる。そういった状況の中から、主人公アスナが相棒キリトとのよりかけがえのない人パートナーとなっていくそんなお話。

 でも正直ミトの方がキャラ立ちしてるから前作の方が面白く思えたし、あんまこう前作の緊張感薄いんだよね。なんでだろうと考えると今作は劇中で一人も死なないからだなと思った。そりゃ出てくるキャラクターはそれなりに経験値を積んだプレイヤーとはいえ、そういうロスト要素がないとデスゲームとしての緊迫感が感じられないのは惜しい。

 二人のイチャイチャの安心感や、エフェクトモリモリの派手なバトルシーンなど、ファンならば見どころもある。ストーリーの進行は遅いが、サクサク攻略されるとリブートの意味なくなっちゃうからかな。とはいえ、SAOもアニメから10年。ここまでよく続いている方だし、TVアニメはワンサカ作れてるしですでにその地位は盤石なわけだ。「ガールズアンドパンツァー最終章」のようにノンビリ続けていってくれたらよろしい。気が向いたら観れるわけだし。(キリトがフラッグを条件付きで渡すのシーンでアスナがキリト君はこんなにも頑張ってるのに!と言うシーンはオジサンになってから観ると非常に小っ恥ずかしい。恋愛ドラマよりも甘酸っぱいシーンだった)
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