JohnConstantine

キル・ゲームのJohnConstantineのレビュー・感想・評価

キル・ゲーム(2021年製作の映画)
2.1
まず、映画としては駄作の部類で、1点台でも良いくらい。

しかしながら、ブルース・ウイリスに対するリスペクトが感じられたので加点。

以下理由も含めて。


近未来、エイペックス島では囚人を対象とするハンティングが行われている。
今回の獲物は悪徳の限りを尽くし仮釈放なしの終身刑となっているトーマス・マローン元刑事。
希望して参加した6人が彼を追う、のだが最初にマローンが投げかけた一言から仲間割れして殺し合いを始める。

この最初の段階でマローン元刑事の受傷歴が出てくるが、ビルから飛び降りたり列車事故で1人生き残ったり等々、これまでのブルース・ウイリスの出演作における受傷が語られており、ここにブルースに対するリスペクトが感じられた。
晩年の作品の後追いとして見ていると、その後認知症による失語症を公表し引退したブルースを思って切なくなる。
そしてやはりブルース・ウイリスの出演シーンやセリフは少なく、そこに寂しさを感じてしまう。

ハンター側については人間狩り好きのサイコパス集団を表現したかったのだろうが、描写が甘くキャラクターの強さがなかったような印象。
ニール・マクドノーのキャラクターはスポットが当たっていたためなかなか立っていたが他の5名はイマイチ。

ブルース・ウイリスとニール・マクドノーについては流石に存在感があるが、映画としては森でドンパチやるいわゆる低予算B級映画であって、ブルースが出演していなければ見ないだろう。

ブルース・ウイリスという偉大な俳優へのリスペクトが感じられたことへの加点を含めこの点数。
JohnConstantine

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