ちろる

バック・トゥ・ザ・アウトバック めざせ!母なる大地のちろるのレビュー・感想・評価

3.6
オーストラリアの動物園で大人気のコアラのプリティボーイの裏で、「凶暴な」モンスター動物として恐れられてるあぶれものの動物たち。
人間には恐れられて、もう我慢できない!
皆でパークを脱出して皆『家族』がいるでアウトバックを目指す。

合言葉は
『醜いは新しい美しさ』

ありの〜ままでー♪

パークのチャズとチャジーが追ってくるなかでオーストラリアを横断するあぶれものたちと、何故か連れてくることになった宿敵のプリティボーイという異色の脱走チーム。

途中、出会う個性豊かな動物たちとの交流も加えながら遥か遠くのアウトバックへー!

愛情豊かのやさしい子なのにいつも怖がられてマディなんかかわいそう。
チャズだけが唯一の頼れる存在だったのに、あんなひどい扱い・・・

本当の自分と、世間に求められている自分との間で距離ができて、どう生きていけば良いのかわからなくなる。
そう言う事人間でもある。

でも、見た目で判断されるのは一瞬で、根気強く自分らしさを隠さずに接していれば本当の方の顔を分かってもらえるはずだから、皆の求めるものに引っ張られる必要なんて無いってこと、教えてもらえました。

オーストラリアの大自然を横断するロードムービーと共に、チャズ&チャジー親子の成長物語でもある。
親としてかっこよく見せたい!
息子の思う通りの父親でありたい!そう思うあまりに弱さを見せられなくなって後戻りできなくなったチャズのような大人は結構いるような気がする。
マディのように自分らしさから逃げなければ苦しむことは無かったのかもしれません。

愉快な動物たちの姿から、意外なことに「自分らしくいること」について教えられる本作。
子どもだけでなく、本当に大人にも響く作品なので是非親子で見てほしい作品です。
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