つるみん

ウーマン・トーキング 私たちの選択のつるみんのレビュー・感想・評価

3.4
【Nearer to Tree】

キリスト教の一派〝メノナイト〟達が住む村で連続レイプ事件が起こる。村の男達は牛に処方する精神安定剤を振り撒きレイプを繰り返していた。そんな村から彼女達は出るか残るかで話し合いをする…。

本作も製作はプランBエンターテインメント。このような題材を取り扱う代表的な映画製作会社となってきて大変心強い。

タイトル通りまさにウーマン・トーキングな内容となっていて、このような最悪な状況から逃れるべきと考える者もいれば、村を愛し残る者、信仰心で動けない者など、様々な意見が飛び交う。しかし画面上は常に薄暗く、そしてアスペクト比が非常に窮屈な事から、彼女達の苦しさが伺える。

映画的なドラマチックな展開が待っている訳ではないが、全体的に最近観た『対峙』に近い感じもする。あそこまで話し合いにフォーカスしてる訳ではないが、画で魅せるというよりかは会話で話を運んでいく。

約10年前ほど前の実話という事に怖さとやるせ無さをただただ感じる。
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