sonozy

ウーマン・トーキング 私たちの選択のsonozyのレビュー・感想・評価

4.0
カナダの女優/監督サラ・ポーリーが脚本&監督。
アカデミー賞: 作品賞&脚色賞ノミネート。
2005年から2009年にかけて南米ボリビアのコロニーで実際にあった出来事をもとに執筆された、2018年のミリアム・トウズの同名小説が原作。
出演もしているフランシス・マクドーマンドがプロデューサーとして、ブラッド・ピット率いるPLAN Bに持ちかけ実現したという作品。

キリスト教の一派メノナイトの信徒たちが暮らす人里離れたコロニー。
読み書きも学べないなど、男性の支配下に置かれている女性たち。ある朝目覚めるとレイプされたような痕跡があるという事件が何年にもわたり起きていたが、悪魔の仕業/女性の妄想と説き伏せられてきた。
ある少女が犯人を目撃したことから、実はコミュニティの男たちが薬で意識を失わせてレイプを繰り返していたという非道極まる事実が判明する。。

男たちが不在の日、女性たちは今後について、A)何もしない、B)男たちと闘う、C)コロニーを去る という3つの案に対する投票を行い、BとCが同点となる。
選ばれた11人が干し草置き場に集まり、BかCを決める議論が始まる。。

タイトル通り、この女性たちが異なる思い・意見をぶつけ合いながら一つの結論に達するまでの演技がみどころ。
中でも、オーナ(ルーニー・マーラ)、サロメ(クレア・フォイ)、マリシェ(ジェシー・バックリー)、そして書紀役として参加する唯一の男性 学校教師オーガスト(ベン・ウィショー)の名演が光ります。
しかし、これが実話がベースとは・・・絶句です。

演出的には、マリシェの娘オーチェが将来生まれる子供に向けての語り部的なナレーションが入ってます。

1967年の♪ Daydream Believer(The Monkees)の選曲も良かった(歌詞も内容と関連付けあり)。
sonozy

sonozy