ゴーディ

ウーマン・トーキング 私たちの選択のゴーディのレビュー・感想・評価

3.9
第95回オスカー脚色賞受賞作品。

実際にボリビアのある集落で起きた事件を題材に描かれた会話劇。
冒頭から一貫して女性たちの話し合いが進む。闘うか離れるか。複雑な感情が絡み合いながらも彼女達が最後に出した結論と行動にとても重たい"何か"をひしひしと感じる。
その中でも自分が感情移入していた人物はオーガスト。"男性"である事への嫌悪。自分にもある種の加害性がほんの少しでも内包されている事への苦悩と諦観。会話劇を傍観していた身からするととても理解できる苦しみ。だからこそラストの孤独感と喪失感で動揺する彼の姿が辛かった。
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