お話探し

ウーマン・トーキング 私たちの選択のお話探しのレビュー・感想・評価

3.0
前半は登場人物の顔・名前・関係の把握に苦労しつつ、『…で、このナレーションは誰だ…?』等と、低〜い次元で困惑しておりました…。
(公式サイト、先に見ておく事をおすすめします…)

しかし「休憩終わり」からの後半、リミットが差し迫り、発せられる数々の意見が本質を突くシャープなものになってくると、ちょっと「十二人の怒れる男」なんかを彷彿とさせる“腹にくる重さ”に、ガツンとやられました…。
(重いメッセージの応酬に終始している、という嫌いも少しありますが…)

「男が悪いのでなく、男が囚われてる社会や女に対する偏見が問題なんだ」

「出ていくことは赦すことに必要な“別の視点”を与えてくれるかもしれない」

鑑賞前は「クズ男断罪もの」と勝手に想像してましたが、そんな一方的な構造に収まらない、理不尽な抑圧に苦しむ多くの人に響く一本なのではないかと思います。

『…とはいえ世の中には、そもそも「立ち去る」という選択肢を持たざる人も大勢いるんだろうなぁ…』と、柄にもなく考えてしまったり、はたまた『周到な準備を経ての、クズ男大殺戮を成し遂げる「闘う」ルートが見たかったなー…』と、不真面目な妄想したりしちゃうんですけどね…。
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