史

ウーマン・トーキング 私たちの選択の史のレビュー・感想・評価

3.5
タイトルから察せられるだけの事前情報しかない状態だったので、驚きと戸惑いがすごかった。

常日頃思うけど、教育だ。男も女もその他も全人類教育を受けよう。って思ったけど、この場合の「教育」って私はジェンダー学とかフェミニズムの話をしている訳で、そういう学問の教育って、きちんと学んだのは大学に入ってからなんだよな。しかも必修じゃなくて、個人の意思で。現代の、先進国の教育を普通に受けてるはずなのに。大学入ってなかったら、どこで学ぶんだろう。高校以前に、科目としてないだけで習ってるような気がするけど、なんて言うかもっと普遍的な「人に偏見を持たずに平等に接しようね」って感じでしか学んだ記憶がない。倫理?現代社会?家庭科?保健?道徳?国語?いや、そんなこと教科書では学ばずに体感で感じてただけなのかもしれない。歴史で婦人参政権とかの流れで察するのかな。まあ、今の10代は違うのかもしれないけど。

教育が大事だし、なんか、こう、常日頃己に対して思ってることだけど、思考ロックかけるの良くないよねって。雑に言っちゃったけど。思考することすら、権利とわざわざ言わなきゃいけない状態さぁ……ねぇ……はぁ……

語ることがないから、言葉がなくて、沈黙になり、それが恐怖になる……はあ、怖いよ、語ろう。言葉使ってこう……

実話を元にしたらしいけど、これ宗教の話に落とし込む必要あったんだろうか……私がキリスト教に詳しくなくて特段信仰している宗教がないからかもしれないけど、宗教の話を持ってくることで門戸が狭くならんか?とか思った。いや、こう、宗教があるからこそ、赦すとか赦さないとかの話になる訳だから欠かさないのは分かるんだけど。

あと、あの場に子どもがいるのがさ、なんか、こう、女というだけで黙らされてきたという状況があった上で、現実ではまだ投票権がない年齢であろう子が参加しているの「3世代の立場で話し合うの民主的ね」とか思ってたけど違うんだ、当事者なんだとなってめっちゃ辛かった。

以下聞いてて辛くて涙でてきた台詞(意訳)
こんな言葉、言いたくないし、聞きたくない。
「できることをやり、できないことを忘れる」
「今まで男に頼み事をしたことがなかった」
「(共犯がまだいるか疑うのは)no responsibility 」←字幕はもっと辛い言い方してた気がする
「生涯自分の考えを気に留められなかったら?」
「みんな同じ経験したのになんであんただけ辛がってる訳?」
「私に選択肢があったと?」
「夢見ることしか残ってない」
「3つの権利があると気付いた。子どもの安全を守る権利、自分の信念を貫く権利、考える権利」
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