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ウーマン・トーキング 私たちの選択のmoneのレビュー・感想・評価

4.0
機内で鑑賞したため英語字幕を頼りに鑑賞。最初の方は人物の相関関係や状況の把握にだいぶ時間がかかった。
扱う言葉や議論の展開のレベル感からは読み書きができないとは思えなかった。現代社会から孤立したかのようなコロニーは文明や教養のあり方の歪さをもってその寓話性から舞台装置として女性たちの議論そのものを浮き彫りにする機能を果たす。

東京でバリバリ働く女性の先輩が、女は産もうと思ったら自分主体でいつでも出来る。けれど男性はそれができなくて可哀想と言っていたのをふと思い出した。ここでの女性たちは真逆。能力は権力と暴力によって蹂躙されうる。尊厳を奪われた絶望の中でも彼女たちは感じること、考えること、話すことを諦めない。俳優陣の瞳の演技が素晴らしかった。
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