Wakana

ウーマン・トーキング 私たちの選択のWakanaのレビュー・感想・評価

4.2
泣いた……
なんとなく『十二人の怒れる男』を思い出していた。(特にひと昔前の物語なら)評決の話に男だけしか登場しなくても特別な舞台設定はいらないけど、女だけでやるには、しかもそれを極限までリアルに寄せるにはあらゆる説明が必要なんだなあと改めて気づく。まあこれは実話を元にしたフィクションだけども。この話のうまいところは、書記役にかつてコミュニティから追放された女の息子を置いたところ。設定がうまいからもっと議論の場面が長くてもいいな。
無罪だと主張する女がいて、そこでパル判事のことを考えた。これには関係ないけど、パル判事のことももう少し調べたい。
そして南十字星を使った方角の調べかたもよかった。拳をあげる動作が意味すること。
……と、ここまで、最近見た面白かった映画の話をしていたら「アメリカが舞台で南十字星見えるか?」とつっこまれ「!!?!」となった。ハワイでようやく見えるらしい。実際の事件が起きたボリビアなら見えるし、演出として素敵だったからそこはよしとしたい。
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