眩暈座

ウーマン・トーキング 私たちの選択の眩暈座のレビュー・感想・評価

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服装的に古い時代の話なのかと思ったら舞台は2010年というのがだいぶ衝撃的。2005年〜2009年にボリビアで実際にあった事件が原作の元になるようだけど、これが21世紀に起きた事なんだなぁ。
物語は話し合いにフォーカスが当てられ、犯人の事、事件の事などは結果のみで直接描かれ事はないのが良かった。事件の受け取り方も様々で、被害者の中でも濃淡がある、フラッシュバックに苦しむ人もいるし、憎悪を募らせる人もいるし、そういう点も、性加害を扱う作品としてとてもリアルだなと思った。
ラストがめちゃくちゃ爽やかで、話し合いをした意味は、自分たちのより良い未来のためというのと同時に、新しく産まれてくる子たちのための選択という意味もあったんだなぁと、じんわりとした。
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