Maiko

ウーマン・トーキング 私たちの選択のMaikoのレビュー・感想・評価

4.2
赦すか、闘うか、それとも去るか。

2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女性たちが相次いで性被害に遭います。男性たちは“悪魔の仕業”だと否定するが、ある日それが実際に犯罪だったということが明らかになります。男性たちが街へと出かけている2日間、人間としての尊厳を奪われた女性たちは自らの未来を懸けて話し合うことに...

本作は南米ボリビアで実際に起きた事件がベースになっています。実際にこんなに悲惨な事件が起きていたことにショックを受けました。しかも、最近の出来事...言葉を失います。ほぼ全編が女性たちの話し合いによる会話劇であり、彼女たちが発する一つひとつの言葉の重みが伝わってきました。様々な意見が飛び交う議論を通して、彼女たちの尊厳と大切な人への愛情を強く感じました。女性たちが下した決断を尊重するし、彼女たちのこの先の未来に少しでも希望があればと願わずにいられないラストでした。

オスカー受賞も納得の優れた脚本とルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンドら豪華俳優陣による熱き演技合戦が素晴らしかったです!

人間の尊厳と愛を力強く描いた重厚で見応えのある秀作です✨
Maiko

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