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ウーマン・トーキング 私たちの選択のyunのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

考えること、話し合うこと、それは人間にこそ深く行うことができる素晴らしい力。逃げることは、ある意味で闘いでもあり、赦しを行う余白を作ることにもなる深い選択。そんな事を映画を観て感じた。

ガタガタ道で馬が荒れていても、遠くに視点を合わせることで落ち着く事ができる。距離をとることで問題の本質が分かるかも、彼らに愛情さえ沸くかも、という。これらの言葉が特に印象深かった。

女性たちが去るとき、オーガストは泣いていた。戦地に向かう男たちを見送る人のようにも見えた。

タイトル通り、終始女性たちの話し合いを中心にして物語は展開する。陰鬱としているようで、そうでもない。希望や女性たちの力強さがあるからだろう。音楽も非常に良かった。重いが、また観たいと思える素晴らしい作品。
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