そむ

ウーマン・トーキング 私たちの選択のそむのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

強姦・暴行された挙げ句「悪魔の仕業」や「気を引くための作り話」で片付けられ、教育の機会を与えられず、思考と意見を許可されず…そうやって代々奪われ続けてきた女たちが対話を通じて主体性を取り戻そうとする姿に胸を打たれる。
「これ以上誰も奪われないために」という最終的な目的は皆同じでも、それを達成するための選択肢が対立し傷つけ合う場面もある。
それでも彼女たちは対話する。
肉体的な暴力や無視ではなく、徹底して言葉で自己開示し、それに耳を傾ける、そこがよかった。(それだけに、ラストのサロメが取ったであろう行動は衝撃が大きかった)

宗教観は違えど「間違った赦しは、許可と混同されるかも」という台詞には首がもげそうになるくらい頷いた、ここで自分の嫌な経験を思い出し共感した人は多いんじゃなかろうか。

途中時代設定がはっきりと分かるところでゾッとし、更にこれの原作が2000年代後半に起きた実話をもとにした物語であることにさらにゾッとした。
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