etcetran

プリジョネイロのetcetranのレビュー・感想・評価

プリジョネイロ(2021年製作の映画)
3.7
マテウスの心境が変化していく様子は
一方的に責めることのできない辛さがあった。
仕事内容そのものに資本主義の光と影を感じたし
人は成功した者とそうでない者に分かれ
後者はその貧困さゆえ前者に従わざるを得ない。
この現状の闇は深い。

マテウスの行先はルカなのだろうか?
ルカという人物。
ルカの雇い主がルカを口笛で吹くと条件反射のようにルカが雇い主を見る、というシーンは大変な嫌悪感があった。
にしても、同情はしたくない。

親や家族、故郷を想い
耐え抜く彼ら。
実はルカもマテウスも同じ「プリジョネイロ」なのかとさえ思う。
etcetran

etcetran