ストーリーも設定もカメラワークすらもオリジナルに忠実で。もどうしてだろうラストへ向かう切実さが今作の方がオリジナルよりも上回っていたように思う。野心やエゴに対しての現し方が、日本同様韓国も1枚ベールを覆わせるというか、婉曲的になっていてそれがまたいやらしいのだが、インドだとどうやらただ漏れさせてもいいような作りになっていた。その点がこのツイストにツイストを重ねる脚本には合っていたように思う。
胸糞映画であることは確かで、それはオリジナルと変わらない。ハリウッドではどうしてもハッピーエンドに落ち着けるところをこうした胸糞ができるのがアジア映画であるようだ。いいことだ。