このレビューはネタバレを含みます
S1より面白く見ることが出来た。このドラマはキンタ・ブランソンが主演ではあるものの、中心点のようなものは存在しない。全員がどこかはぐれモノであり個性的。もっとも力を持つ校長先生が自己中心的であり子供た>>続きを読む
最後の2話がかなり好き。ストーリーだけでなく、カメラを見ること自体も一つのフリになっている。モキュメンタリ―構成とコメディの掛け合わせ。
全シーズン見終わった。Atlanta→(This is America)→Guava Island→Swarm→Mr. & Mrs. Smithの流れでみるとシュールとも言えるような突飛で、個人の手に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前のシーズンから描かれていた白人主導の社会の根本としてヨーロッパを舞台に繰り広げられる。より多彩になったキャラクターとそのバックグラウンドによって、ラップとITとドラッグのグローバリズム的視点と人物達>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いやー面白い。競争社会故に誰もが自分の事を優先して考える、だからこそ身内同士の仲違いや搾取、足の引っ張り合いに終始引きずり込まれる。コミュニティ同士の差異と差別意識。ひたすら上手くいかない中で笑うし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
無事完走。
真田広之という俳優の悲願達成という意味では納得。按針(羅針盤の意)によって将来を見据え、外部の力を借りながら、それでも日本の武将(俳優)として一人立つことを成し遂げたという部分では文句な>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主人公のカーミーがひたすら切なかった。彼にとって厨房での記憶というのは過去のレストランのトラウマだけでなく、家族の繋がりとも関係があり、母性とも分かちがたく繋がっている。最終話のフラッシュバックで今付>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
最高。後半の4エピソードの演出には終始痺れた。新しい人物が来ては新しいシステムを構築するというトライアンドエラー。ep7の長回しは機能不全に陥る状況をリアルタイム性をもって表現する。メンタルヘルスと過>>続きを読む
この作品がSNSや動画サイトを追いかけている様はそのまま本作の立ち位置を示している。只管明るい照明もその証左。『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』のGTO版の方が見たかった。
このレビューはネタバレを含みます
2020年代の日本のドラマを代表する作品とは思うし、画面構成と照明は特に優れていると思うものの(第三話のトンネルのシーン以外)、00年代以降の韓国作品的演出(80年代後半から邦画にも顕著になった)と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「日本のテレビ番組」を作ることにひたすら腐心したドラマ。1986年と対比させ轍を浮き彫りにし反省し、将来不適切になるであろう番組を作る。その判断は未来の大人である子供たちに委ねられ、だからこそ彼や彼女>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ペーパーボーイ(ラッパー)とその仲間たちのアトランタを舞台にした上手くいかない話…ではあるものの実際は白人社会に覆われ搾取されながら、同じアフリカン・アメリカンでも搾取しあい、誘惑にかられ、コミュニ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
英雄と対になる異端者を通して、資本主義の光と影を描き、団結することの貴重さに帰着する話はなるほどと思うものの、とにかく画が撮れていない。一つのカットにつき一つの顔、もしくは同じ体の大きさの人間が画面に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あまりにも映画的なドラマ。画面における人物の配置とその手前や間を横切る一般市民の存在によって、中心人物達の心境や関係性、町全体における状況を描写する。決定的なのは一対一で会話する場面でありながら、町>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
実在した女優ノエル・ゴードンの伝記ドラマ。画面サイズや画質を変化させながら、彼女が主演していたドラマ『クロスローズ』を突如としてクビになる内実を描くというもの。しかし、その理由は実に他愛のないもので>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
面白い。一話の楽屋裏での長回しとそこでの画面上の人物配置が素晴らしく引き込まれた。更に恐らく疑似でもある三話の長回しは更にアクロバティック。スージーが積み重ねてきた悪態が雪だるま式に爆発していくのと呼>>続きを読む
リリー・アレンが出演していたからみたけど、女性を中心とした家族間の連帯と破滅、シスターフッドと同性愛というイシューが鏤められているものの特に前景化せず、ヨーロッパ的な屋外の照明の当て方に支えられたコ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主人公二人がそれぞれ相手に抱く思いを制御できずに思っても無い行動をしてしまうというのがシーズン1だとしたら、シーズン2は雇用と恋愛の面で対象を所有することが主題になる。イヴもヴィラネルもそれぞれ仕事>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
完走。
「スミス」夫妻というのは匿名の名前であると同時に契約によって雇用主に結ばれ、複数の中の一組でしかない。第一話よろしく「見る対象」に引きずられながら、契約の重さによって「スミス」同志でし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1話目がとにかく最高。長回し、会議シーンにおけるカメラの位置とあまりにもツボ。演出家が変わってしまうのでこのトーンは長くは続かないものの、主人公二人のそれぞれの関係性の変化は面白い。途中で自分達にまつ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
最後の結末を見ると主人公二人はホームズとモリアーティでもあったことが分かる。しかし更に踏み込み、相思相愛の切っても切れない関係として描かれるというのは面白い。一度踏み込んだら二度と見て見ぬふりは出来な>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シリーズのピークは間違いなくこのシーズン。時系列の変化と鏡像関係による緊張感。ウィルが持つ凶悪犯に対する揺らぎと共感を巧みに操り未来へと導いていくレクター。人肉を美食として食べさせることを含め、かなり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
完走。
過去に幾度となく暴力によって引き戻されるドロシー・“ドット”・ライアン(ジュノー・テンプル)がロレイン・ライオン(ジェニファー・ジェイソン・リー)とインディラ・オルムステッド(リチャ・ムールジ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マーティン・フリーマン演じるクリスという警官が個人で抱える問題を解決しようとするも、遅々として進まず、右往左往し、寧ろ問題を大きくし…という主軸のプロットではあるものの、彼(というか登場人物全員)の心>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主観性をナレーションで表現し、また別の人物から見ると…という視点の変化によって別の事実を浮き彫りにするというのは『ブラッシュアップライフ』と同じ。しかしそのナレーションはかなり説明的なので、ほとんど映>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
完走。
個人的には5話が演出面のピーク。それぞれのキャラクターの仕事場の状況と本心が同じように映し出され、個人と社会の二つに足をかけていたのが素晴らしかったが、徐々に内面にひたすら潜っていくプロット>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
中々悩ましい。本作の主人公はアレックス(ジャネール・モネイ)だが、シーズン通してみていると、どうしても途中から頭角を現すウォルター・クルーズ(ステファン・ジェームズ)の視点で見てしまう。アレックスとそ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジュリア・ロバーツが主演とプロデューサーを務め、才覚をみせつける一作。そっけないメイクと髪型によって片田舎の女性を演じる度胸とその母にシシー・スペイセクを配置することで自身を文脈づける。画面サイズの変>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
撮影、照明、音楽が圧倒的。長回しもバシバシ決まる。メイン四人の俳優は素晴らしく、画がもちまくり。コメディ、ラブロマンス、サスペンスを兼ね備えたドラマで、『ファーゴ』の様な中盤の展開はヤバかった。「四人>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
本作がNetflixに顧客を呼び込むきっかけになった、つまりストリーミング時代を決定づけ、2010年代の映画とドラマの接合点でもあることが良く分かると同時に、デヴィッド・フィンチャーによる画面構成と演>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『あの頃ペニー・レインと』と同じ時期を切り取った音楽ドラマでありながら、何よりもまず青春譚として本作を見た。つまり大人になる上での通過儀礼の物語であり、特定の時間に存在していたモラトリアムの時代につい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
二者間で起きたことが第三者に飛び火し、二転三転するというプロットが『FARGO/ファーゴ』の主軸とするなら本作は全く別のシーズン。S2の第1話で起きたようなことを丸々3話くらいかけるし、あまり入り乱>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
悪人たちに共通するのは、策略を練る黒幕的人物が物語を牽引することで、それがコーエン兄弟の作風でもある遮蔽物からのシーン、奥に向かうシーンと小気味良く連動するところが面白い。セピア色を基調としながら、そ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
70年代のデ・パルマやアルドリッチの様な分割画面、70年代オマージュのファンクとディスコを配し、2010年代のホラーやスリラーのような無旋律も含みつつシーズン1から更に進化した劇伴にかなりやられた。特>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
田舎の村の閉域を舞台にシュールであり得ない、しかし残酷な殺戮が次々関連しながら起こるという映画版を見事にドラマという形式にフィットさせた秀作。カメラのゆっくりとした寄り/引きが緊張と緩和を生み、俯瞰の>>続きを読む