クライム系は汚い映像・質感でこそだと思う派だからちょっと今っぽい照明のキレイさが余計に際立って嫌だったけど、久しぶりに懐かしい親しみ易さを感じる映画だった。90年代と現代では社会問題の本質が大きく変遷>>続きを読む
なんで職業ドライバーのこの人こんなに強いの?っていう疑問は無視させる作り方。気付けば時代と共に映画の常識は変わってるなと思う。昔だったらどういう経緯で特殊な主人公が生まれたかまでを描くリアルを絶対重視>>続きを読む
緊迫感の演出はなかなかリアリティがあった。宇宙人との対話のシーンは大分ミスト感が強かった。笑
過去の栄光に取り付かれた、老いた女の狂気。これが結末から遡って語りで見せる時系列手法で、より虚しさを引き立てる。
無数の仮想事実の渦巻く世界と、真実が存在しないこと。見て、考えて考えて考え抜かなければ。
1シーン1カット、シーンの間は黒み、という常識の枠から外れた映画の作り方。それなのに違和感なく観れるということは、常識こそが邪魔者なのだと改めて気付かされる。フィルムのノイズ感とモノクロの技法、併せて>>続きを読む
パプリカに対して感じる説明出来ない魅力を頭から持ってこられた時点で面白い。夢の中で苦しくなるほど惹かれる、現実に存在しない異性は確かに居る。その虚像についての死ぬほどの思索と追究がこのキャラクターを生>>続きを読む
ジョニー一派と神父側の人々の一貫した敵対関係は悪と正義というより、段々と資本主義VS共産主義といった見方に変化してくる。ジョニーに対しても神父に対しても、途中までは主人公テリーの心情を追って観ていれば>>続きを読む
「君の瞳に乾杯」は別にどうでもいいけど「ルイ、これが俺たちの友情の始まりだな」はシビれた。映画の真実は、常に社会権力を恐れない思想にあるべきだと思う。
福田雄一って立て続けに笑い重ねてくると、くどくて観れなくなってくる下手さに気付いてないよね。明烏なのに芝浜のオチって笑
敵が大きすぎるから事例の具体性に若干欠けていた気はするが、確かに最後に一人では闘えない、と嘆いているように、相手が強大すぎることも1つの問題点として意識していたところは流石だなと思った。投げかけるだけ>>続きを読む
作為ではないはずなのに、どうしたって銃の所持に関する法律に疑問を抱かない連中は思慮に欠けているのが一目瞭然。悪意のある編集で見せるにしては無理がある。敵意の無いただの問いかけに対しての受け答えで、どこ>>続きを読む
基本的に長回しで抑えられる所は極力抑える演出が大分好み。絶え間無い関係性と状況の変化の中でも、感情の繋がりが非常に繊細に保たれている点が特色だろうと思う。脚本も、映像として編集された完成形をしっかり意>>続きを読む
何故我々は対立しているのか。何の目的で戦争をしているのか。そんな疑問が橋を築き上げていく過程でふと浮かび上がる。橋を爆破する直前からラストにかけて、世界が凝縮されたような感覚。名作中の名作。
気付けば3回目。Netflixで頭を使う作品ってジャンルに分類されてるように、観れば観るほど発見や味が出てくる。爆発した芸術。
脚本をキューブリックがやっていないからか、凄く普通~で面白いって感じ。男が皆描かれてドキッとしそうなあるあるが原作の元になってるけど、流石に偏った愛情にしては論理が段々破綻して来て、ダレて終わっていっ>>続きを読む
これで90分~100分にまとめられたら、カレンの過去について掘り下げて欲しいというこの映画に於いては雑念的な欲求と、スティーヴに対して観客として流石に距離を置いてしまうこともなく、強い一本筋の価値観が>>続きを読む
大人になって色々読めるようになってから観るとまた深くえぐられる。凄いのは、子供の頃に観て、表現の奥に存在してる因果関係を何だか良く理解してなくても、 正体不明の「面白い」に心を揺さぶられていた人達が世>>続きを読む
畳み掛ける幸福の連続に圧迫感を覚えないのは、実は2時間に及ぶ、ピンッと研ぎ澄まされたリアリティーの糸で物語が貫かれていたからなのです。