ナイショのうさまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナイショのうさまる

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春画先生(2023年製作の映画)

3.4

思ってたのと違った。笑
でもこれはこれで面白い。

だが春画に関しては中盤以降ほぼ関係なくなってしまったのが残念。
役者陣に助けれてた面も多いかも。

アカデミックなものを期待しないで広い心で見ればそ
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.2

思ったのとだいぶ違ったけれど、これはこれで面白い。

同じ1日に存在する現在の南と3年前の博。
それを理解するのに戸惑った。

セッションのシーンは最高にカッコよかったし、そこは見る価値があったかも。
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ドミノ(2023年製作の映画)

2.0

劣化版インセプション。

94分という尺に壮大なテーマをぶち込んだため、SFアクション映画とも言いがたい出来。

今年のワーストか?笑

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

好き。

淡々とした中に鋭く核心をつくセリフ。
それが自分の心にも突き刺さる。

「人をわかるってどういうことですか?」

自分のことすらわからないのに人のことなどわかるはずがない。

「人は望んでる
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極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

3.4

ファン・ジョンミン×ヒョンビン。
それだけで安定の面白さ。

しかし題材のわりにちょっと軽くてコンパクト。
この2人をキャスティングしたからには、もっと重厚さを見たかった気もする。

まあ軽く見られる
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.4

ルーマニア人、ハンガリー人、ロマ、多種多様の民族で形成されている国家ルーマニア。
言語や文化、宗教の違いが人々の心にどれだけ不穏な影響を与えているのか。
そしてそこへさらに別の民族が加わった時。

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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.4

これは普通に面白い。
承認欲求モンスター恐るべし。

自己愛強すぎ女に嫌悪しかないが、だんだゆと哀れになってくる。
程度の差こそあれ、かまってちゃんて身近にもいるし。

自己中な妄想と現実の落差に耐え
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

そこで終わる?、という不満はあるが、あの大作漫画の実写化としては迫力もあり、良かった。

プロデュースにも加わっている大沢たかお。
ほぼ直立不動だが、存在感は際立っている。

このまま終わったら単なる
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ハント(2022年製作の映画)

4.0

イ・ジョンジェ初監督作品。
北と南の壮絶な諜報戦。
初監督とは思えない重厚なスパイ映画。

アクションシーンも激しく、迫力あり。
超豪華なカメオ出演も見どころ。

80年代の韓国情勢が頭にないと、少し
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

169分。
長さはまったく気にならず。
あっという間に終わってしまった。

薄いストーリーだけど、泥臭い接近戦が大好物なのでめちゃくちゃ楽しめた。

殺し屋はあれだけプロフェッショナルなのに、首席連合
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

現実と虚構のバランスと見せ方が絶妙。
アニメだけど、とても怖さを感じた。

アイドルとそれを取り巻くものは今も変わってないなぁ。

モヤモヤするところもあるけど、面白い。

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

3.9

イランの社会情勢、パナヒ監督のこれまでの足跡を知らないと、なかなか理解し難いかもしれない。

これは現実なのかフィクションなのか。
だんだんわからなくなってくる。
それこそパナヒ監督の狙いなのだろう。
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

言葉が見つからない。

警官が駆けつけることで安心することが出来る日本はどれだけ平和なのか。
考えたこともなかった。

人種差別、障がい者差別。
警察組織、防犯システム。
複合的なものが重なり合い最悪
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.5

こちらはカンフーアクションを取り入れた続編。
セリフが長めになってバイオレンス度は下がっている。
過去と現代パートが上手く交差され、飽きさせることはないが、ちょっと長いかな、と思われるシーンも。

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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.9

東映任侠映画、時代劇好きにはたまらない作品。
バイオレンス度も高くてとても好み。
音楽がまた素晴らしくいい。
内容はない。笑
映画ヲタク・タランティーノの好き放題のB級映画だろう。

たどたどしい日本
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.9

何年か前に見たが、このタイミングで再び見たくなった。


加害者が悪いのは当たり前で糾弾されるべきで罪を償うべき。
だが見て見ぬふりをしていた者、権力者にモノ言えない者、加害者の周りで加害者を守ろうと
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.0

ミステリーとしては無理のある設定、偶然にしては程がある、みたいなところが気になって今ひとつ。

だけど菅田将暉演じる久能整のキャラの魅力で面白く見られた。

ミステリー映画としてのクオリティを求める人
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

まず「ほつれる」というタイトルが唸るほど秀逸。
壊れるのではなく、少しずつほつれていく。
わずかなほつれは見逃しておくことも出来るし、テープで誤魔化したり、適当に修復しても大きく綻ぶことはない。

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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.4

思ってたより良かった。
いろいろな所がちょっとずつ惜しい。

怪しい登場人物を序盤で並べて出してくるのはいい。
でももう1つ弱い。
もっと不穏さを出してもいい。

窪田正孝演じるダンナも、もっとクズで
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

デマに惑わされ、扇動され暴走する集団心理。
その怖さだけでなく、複合的な差別や様々な人間模様が描かれる力作。

前半で村人、被害者となる行商団が丁寧に描かれることで、秒読みが開始される9月1日からの緊
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.0

アメリカ大統領の息子とイギリス王室のプリンスのラブロマンス。
少女マンガのような設定で、そんなのありえないだろ!と思いつつ、ドップリとハマった。

とにかくアレックスとヘンリー王子のビジュアルが神。
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

子供を守るべき大人たちが、子供を追いつめている。
子供は大人が思っている以上に大人たちに気を使っている。
なぜ、そこに気がつかないのだろうか。
自分も含めて。
いったい子供の何を見ているのか?
親であ
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春に散る(2023年製作の映画)

3.0

横浜流星vs窪田正孝のタイトルマッチはグッと力が入って見応えもバツグン。

しかしその他は残念。
不自然なセリフや古い演出。
中途半端なキャラ。
タイトルバックで終了で良かったと思う。
半年後は蛇足。
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椿の庭(2020年製作の映画)

4.0

いい映画だったなぁ。
写真集のような美しい映像。
木々の緑。
庭に落ちる椿。
揺らぐ水面。
死んでしまった金魚を椿の花で優しく包み土へ返すシーンが本当に美しい。

富司純子の佇まいが素晴らしく美しく、
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卒業 〜Tell the World I Love You〜(2022年製作の映画)

1.0

タイBLドラマ好きの人が見る映画。
それ以外の人は見なくて良い。

プレジデント(2021年製作の映画)

4.2

終盤になるにしたがって、胃のあたりがキリキリするし、イライラする。
独裁政権のトップが変わっただけで、何も変わらない絶望感。

幼稚で低レベルな現政権に対し、実に理性的で知的なチャミサをはじめとする若
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我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

3.9

こういう無国籍で時代もわからない世界感。
とっても好き。
しっかりハードボイルドで、暴力描写もキッチリあるし。
荒んだヨコハマ、黄金町界隈がノワール感満載。
そんな中でめちゃくちゃオシャレな濱マイク。
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.5

長年見たくてたまらなかった作品。
やっと、それも映画館で見られたことに感無量。

中国近代史と共に描かれる壮大な物語。
残酷で、壮絶な、しかしなんとも美しい。

時代の波に翻弄される芸術文化。
どこの
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アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.7

生き抜いても地獄。。

生還出来たからと言って幸せが待っているわけじゃない。
その人間性をも破壊され、PTSDに苦しむハリーの姿は地獄だ。

数多く作られる反戦映画。
でも虚しくなるばかり。
なのに何
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.9

静の前半と動の後半。
嬴政の過去が明かされる重要なエピソードとついに王騎が全面に登場する合戦の始まり。
まだまだ続きがあるので盛り上がったところで終わるのはちょっと残念だが、その分次回作に大きな期待が
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.2

フレディが実父と会う前半はとても良かった。
このままロードムービーっぽくいくのかな、と思っていたら、ちょっと違った。
8年にわたる話で、次第に変化していくフレディが描かれる。
韓国に嫌悪感?しかなかっ
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シチリアの恋(2016年製作の映画)

2.0

イ・ジュンギに1点。
チョウ・ドンユィに1点。

2人のファンじゃなければ見る価値なし。
そもそもシチリア関係なくない?

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

3.7

まさかジェーン・バーキン追悼なになるとは思わなかった。
でもまるでこうなる事を予想していたかのようなあまりに美しいラストシーンに涙が滲んだ。

唯一無二の母と娘。
様々な葛藤もあっただろうが、スクリー
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.4

変態クローネンバーグ炸裂。

そもそもクローネンバーグの作品を理解出来るわけがない、と思って見たのでサッパリわからなくても全然たいしたことじゃない。

アートだと思って見たものそのままが面白いか、面白
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.7

直接的な怖さがなくてもこれだけ怖くなれるんだ、と思う。
よく出来たホラー映画。

どんな絶大な力も使い方次第だし、その関係性も大きく関わる。
多面的な見方のできる作品。

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.4

そのほとんどが訓練のシーンで、それは既視感あった。

それよりも信仰心と息子への愛情の間で苦悩したであろう母にもスポットを充ててほしかったかも。

ありがちな内容でそこまで刺さらなかった。