ひでGさんの映画レビュー・感想・評価 - 52ページ目

ロマンシング・ストーン/秘宝の谷(1984年製作の映画)

3.3

「インディージョーンズ」がお正月に親族揃ってのお祝い・賑やか映画なら、
この映画は、そこまでの派手さや華やかさはない。
例えるなら、週末のたこ焼きパーティーぐらい。

でも、週末のたこ焼きパーティーっ
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JAWS/ジョーズ2(1978年製作の映画)

1.2

まあズダ切れのテレビ放映だったのは差し引くとしても、久々にスコア1点台出ました〜!
これは、「ジョーズ」とともに映画学校の教材にするといいと思う。

つまり、同じ題材、同じ舞台で映画撮っても、三流と一
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.0

一昨年の大晦日。年老いた【でも、いたってら元気な】父とこの映画を観る。

紅白も見ないで、何も語らず観た。
父は健さんと同じ歳。でも、そんなに健さんは観ていない。

僕は、健さんをリスペクトしている
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

3.3

あまり有名ではない映画なので、ちょっと説明。

イタリアでは、「バザリア法」という精神病院を廃絶しようという法律がある。精神疾患の地域の施設や本人の意思で治療の有無を決定するというものらしい。
今がど
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.2

大好きな人ごめんなさい。ちょっとほめて、ちょっとディスります。
この映画も含めて僕のタランティーノまとめは
「下手かっこいい」

この映画もまさに「下手かっこいい」の代表作。

最初に「かっこいい」方
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.5

以前書いたレビューの書き足しです。
不思議な世界を普通に落とし込んだような映画。

でも、観ている方が、どっちの世界の人?て混乱してしまうところがあり【それが狙いなのかもしれないけど】後半に入ってそれ
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人生の特等席(2012年製作の映画)

3.2

気持ちの良い映画。
たまには役者イーストウッドもいいね。
娘役のエイミーアダムスがなかなかいいよね。いい女だね〜【オヤジコメントですみません・・】

イーストウッドも何か気晴らしに出てるて感じで、楽々
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ファミリー・プロット(1976年製作の映画)

3.1

めちゃめちゃ面白いわけではないが、巨匠ヒッチコックの遺作と聞くと味わい深く、愛すべき小品。

さすがヒッチコック!と思わせるところが何箇所かある。

例えば、ブレーキ効かない!山道シーン。
誰もがよく
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.6

アメリカて不思議な国だな。

この映画にあった実際の事件、ほんの数年前に、国民ほとんどで狂喜乱舞していたのに、すぐこうして振り返れてしまう。

しかも、なんたる無力感。喪失感とともに。

前半の事実の
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.1

「ララランド」の余韻が1日たっても冷めず、全く別の映画を思い浮かべるのも難しい。
「ララランド」に影響を与えたと言われる本作。
だけど、その前からずっと好きだった不朽の名画。

僕にとって、真実を鋭く
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.6

たった今観終わました。帰りの東上線内です。興奮が冷めらない感じです。
帰りの電車で書くのは「この世界の〜」以来です。

僕は正直ミュージカルはすごく好きではありませんでした。
確かに楽しかったり、かっ
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奇跡(2011年製作の映画)

3.1

安定と信頼の是枝作品。
あらすじ読んだだけで感動の準備はできている。
作り過ぎやしないかとやや心配だったまえだまえだの兄弟。
是枝演出ももちろんすごいけど、この兄弟は天才やな〜て、感心しきり!
自然な
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ウェールズの山(1995年製作の映画)

3.5

初見より随分経っているので細部は薄れてるけど、ほんわかした温かい映画でした。
イギリスの測量士のヒューグラントがウェールズの小さな山あいの村に測量に来る。

そして、村人が村の誇りとして愛していた山を
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アリス・イン・ワンダーランド(2010年製作の映画)

3.1

宝箱の楽しさと虚しさが両方ある映画だね。

さあ、箱の中から何が出てくる〜?
わあ、こんな珍しいものも!
こんなかわったもの見たことない〜
楽しいね〜

でも、しばらくすると、かわったものにも慣れてき
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.5

レビュー400本記念は最も敬愛するロビンで!
しかも、彼か一番輝く役どころ!

もし、私が教員採用試験の面接で、「尊敬する教師は?」と質問されたら、
「キーティング先生!」と答えるだろう。
そして、
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第三の男(1949年製作の映画)

4.7

399本目は王道映画。
あまりにも有名な映画史上に残る一本。

映画青年だった頃、初めて観て鳥肌が立ちっぱなしだった。

なんと上手い!
なんとエレガント!
この観せ方、この魅せ方!

特にオーソンウ
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.5

子どもを育てること、
子どもが育つことて、どんなことなのかを教えてくれるバイブル的映画だと思う。

後輩や自分の子どもに子どもができたら、この映画と「6歳の僕が大人になるまで」を「親教科書だから、見る
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

4.0

以前周防作品の特徴を
①ある事柄との出会い【社交ダンス等】
②そこでの様々な出会い
③のめり込んでいく主人公
④さて、彼は・・

という四段展開が巧みだ、と書いたことがあるが、この映画もまさにこの四段
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.0

若僧のころ観たチャップリンシリーズで多分一番分かんなかった作品だろう。

なぜならこの映画のテーマは「退くこと」だからである。

だから、現代社会や独裁者に真っ向から牙をむくチャップリンを好む若僧の
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.8

数多ある映画の中には、全体的にはそうでもないんだけど、「あのシーンだけはすごい!」「あのシーンだけで4.0!」て映画あるよね。
本作はまさにそう!

イーストウッド作品群においては下の方?
不倫ものと
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

4.0

自分縛りのルールに苦しんでる。
100本記念のカウントダウンはスコア4.0クラスの作品を書くことに。
しかし、良作は書くのが難しい。すごい作品は魂込めて書かなくては書けない。
だから、疲れるし時間もか
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.1

これは本当に凄い作品。こんな作り方あったんだ、できたんだ〜
もちろん、この映画がこういう作り方をしているという予備知識はあったが、実際に大きくなっているメイソンを見ると、ニキビなんかできているメイ
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独裁者(1940年製作の映画)

4.7

人は真に伝えたいことがあるときに、声をあげ、叫ぶだろう。
拳を挙げて抗議の気持ちを表すかもしれない。
あるいは、涙とともに感情に訴えるかもしれない。

映画界の大人物は、それを「笑い」に変えて、世界に
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あの子を探して(1999年製作の映画)

4.2

なんたる完成度。計算尽くされた演出。
中国映画の最高傑作のひとつ。

真のドキュメンタリー的な映画って、単にフレーム、外見や雰囲気だけではないってことがわかる。
映画の進行とともに、登場人物、いやそれ
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チアーズ!(2000年製作の映画)

3.2

あんまり期待しないで観た記憶、
でも、予想以上に面白かった!

キルスティン・ダンストて、何か不思議な魅力だよね。
美人でも可愛いタイプでもないけど、
話が進む度に、どんどん魅力的になっていく。
また
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.4

さあ、上映中も格闘したけど、このレビューも格闘の覚悟。
あの熱情や信仰、人間の業深さを文章にできるだろうか。でも、今何か書かねばならない、突きつけるられている感覚。

「人は神の声を聴けるのか」
「許
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.9

高校生か大学生の頃、初めてみて
「カッコイイ!おもしろい!」って、大興奮した作品。
友達にちょっとカッコつけて、「俺、『七人の侍』よりこっちの方が好きかも」て言った記憶もある。【単にカッコつけてるだけ
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.0

実は昨夜「沈黙・サイレント」を観て、頭をフル回転してたから、「なーんも考えないで観られる」本作を早朝から鑑賞。
「沈黙」はなかなか書けなかったけと、こっちはすぐに書くぞ!☺️

まあ、古今東西サメさん
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ジョンQ 最後の決断(2002年製作の映画)

2.0

幾ら何でも、これはあかんやろ〜
わかるよ、苦しい事情は、
アメリカは国民皆保険じゃないし、止むに止まれぬ事情はわかるよ。

しかし、だからっていって、病院占拠はいかんやろ。
その間に病院機能止まるのは
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.2

以前も「キャプテンフィリップス」で書いたけど、映画の1ジャンルに「トムハンクス映画」という独立した分類区分が存在する。
それらは、ストーリー展開や登場人物の考察と同時に、「トムだから」「トムでさえ」と
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清須会議(2013年製作の映画)

2.9

レビュー自分ルール。100本単位のカウントガウン10には、大好きな映画だけをチョイス。
ということはあと4本は、【ダメ出し映画もあり?】
そして、選ばれたのが本作!

と言っても、僕は三谷幸喜は嫌いで
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.2

コアな韓国映画を知らない人は、こういう映画が韓国映画だと思ってる人も少なくないだろうなあ。
確かに韓国映画の幅の広さを示す作品の一つ。

甘〜い映画だし、そこにどっぷり浸かれれば、十分に楽しめる。
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黒い絨氈(1954年製作の映画)

2.5

よくテレビ放送で「またやるの?」て作品あるよね、【ジブリは除く】
例えば、「トータルリコール」何回も放映さらてる記憶。

この映画もかつて何回もテレビでやって、その都度家族で見てた思い出。

何回目か
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処女の泉(1960年製作の映画)

3.8

初ベルイマン書き込み。
ツタヤのレンタルレシート見て、映画知らない娘にちょっと誤解されそうになる(・_・;

でも内容はそんなくだらん僕のエピソードとは真逆の神と人間の関わり?を扱った神聖な映画。
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ファインディング・ニモ(2003年製作の映画)

3.3

ドリーと比較してニモの素晴らしさを考えたい。

探す動機
人間だってクマノミだって自分の子供がいなくなったら必死に探すだろう。
本作では序盤に、なぜマーリンがニモに必死になのか、過干渉なのかをしっかり
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

2.0

安定のピクサーも狙い通りいかないこともあるんだなあ。
例えるなら、お笑いライブのエンディング。
個性の強い芸人が「俺も、俺も」と前へ出たがり受けを取りたがり、結果、お客さんは置いてけぼりみたいな感じ。
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