コマミーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

コマミー

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クロムスカル(2009年製作の映画)

3.5

【殺人を撮る男】





とりあえず、あまり期待値を上げずに観た方が良いと感じた。上げ過ぎちゃうと拍子抜けな作品になってしまうし、どちらかと言うと、ちょい下げ過ぎくらいが丁度いい心前の作品だと感じた
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

3.8

【逃げ切る為に】


[気まぐれ映画レビューNo.172]



現在公開中の"イエジー・スコリモフスキー"監督最新作「EO/イーオー」。私は本作を観た時、"空撮"や"色の使い方"がとても秀でていて素
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

【部族と部外者】






初めて本作をちゃんと見た気がする(イーライ・ロスのも未鑑賞)。類似作品はたくさん見た事あるが、このまさに真髄と言える本作は劇場公開された今が初めてだ。

そして観た感想と
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.9

【せかい】


※汚い言葉連発してすみません。



まず第一の感想としては、思っていた以上に"ウンコ"のシーンが出てきてビックリしたw
そうゆう背景を映画にしているとは聞いていたが、全編ほとんどウン
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.1

【聞いて、話して、知り、微笑む】






衝撃的であり、そして幸福も憶える素晴らしい作品だった。

"免停寸前"のタクシー運転手"シャルル"が、"92歳のマダム:マドレーヌ"を老人ホームまで送る仕
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ピーター・パン&ウェンディ(2023年製作の映画)

3.7

【大人になれない人達】






本作は結構不評が多い実写化作品なのだが、本作は"アニメーション版にはなかった描かれ方"があって中々楽しめた。

まずは"先住民"の描かれ方だろう。"タイガー・リリー
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.3

【何度でもやり直す】




※暫く私は"MCU"と距離を置いていましたが、本作からMCUにカムバックする事にしました。だいぶ出遅れてしまったし、細かな考察についてはあまり力になれませんが、可能な限り
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スマイル(2022年製作の映画)

3.8

【笑顔の恐怖】



[気まぐれ映画レビューNo.171]

※同録の短編映画についても触れてます




「イット・フォローズ」や少々Jホラーにも通ずる面白さの要素がありながらも、"表情の感染"と言
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フリークスアウト(2021年製作の映画)

3.7

【超能力者&反ナチスレジスタンスvsナチスドイツ】



※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞






「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク」の"ガブリエーレ・マイネッティ"の最新作だ。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

【Here We Go❗️】




疾走感と快感が半端ないアニメーション映画化となった。

従来からのファンのみならず、最近"マリオ"のゲームで遊び始めた人達にも充分興奮してもらえる作品になっていた
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.4

【サイテーを生きる】




「タンジェリン」で注目を浴び、「フロリダ・プロジェクト」でアカデミー賞にノミネートされた"ショーン・ベイカー"の新作だ。
「タンジェリン」も「フロリダ・プロジェクト」も"
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

【悲しさと好奇心が導くもの】


※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞





「ザ・シャウト」や「エッセンシャル・キリング」の鬼才"イエジー・スコリモフスキ"が、ロレール・ブレッソン
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.9

【私の悩みを聞いて?】



これは私の物語でもあり、複雑な世の中に取り残されている現代を生きる、"複雑な心を持つ若者達"に向けた物語だと知ると、私自身、涙を堪えずにいられなくなった。

実際私も本作
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帰れない山(2022年製作の映画)

3.9

【自分を見出す山】


※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞




スイスとイタリアの国境付近に連なる"モンテ・ローザ"。アルプス山脈で2番目に高い山であり、スイスでは最高峰とされてい
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

【1人の男の将来に賭けた人達】




私が勤める会社の上司に、"エアジョーダン"が好きな人がいて、本作に関して凄い関心を示していた。私はスポーツと言うと、中学の時に卓球部で拗らせたくらいの経験しかな
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.2

【秘密を辿る】




前作より圧倒的に好きな続編となった。

そして前作より"事件の広げ方"がとても"残酷"で、更に"社会性"も増した。

新たな恋人と共に"コロンビア"で"姿を消した母親"。それを
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アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

3.9

【伸び伸びと】




※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞






"フランス・セーヌ川"……全長780km。フランスの代表的な川の一つで、その長さは中央部を流れるロワール川に続い
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わたしの魔境(2022年製作の映画)

3.8

【魔のループ】


[気まぐれ映画レビューNo.170]




これは少なくとも"カルト宗教"へ踏み込むのを止める為の、啓発映画として観てほしい。

{もし、現代社会に"オウム真理教"のようなカルト
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

【信じてみたい】




まず、"ブレンダン・フレーザー"のオスカー受賞はとても嬉しかった。彼はキャリアの衰退以上に、彼はハリウッド外国人映画記者協会の元会長からセクハラ被害を受けて酷く心を傷つけられ
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.7

【互いに共感し合い、成長する】



※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞






私と"モンゴル映画"で言うと、浅野忠信さんがチンギスハーンを演じるセルゲイ・ボドロフ監督の「モンゴ
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赦し(2022年製作の映画)

3.3

【記憶と対峙する】





私はこれを観て、私が2月に鑑賞した「対峙」と言う作品と比べてみても、なんとも言えない気持ちになった。

日本在住のインド人監督"アンシュル・チョウハン"の長編3作目で、前
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

【帰還した娘】





コールマン家にやってくる前の"エスター"が、"オルブライト家"にいた頃のお話だ。
前作である程度エスターの"正体"が明らかになった訳だが、前作のエスターの"巧妙な手口"に私は
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マネーボーイズ(2021年製作の映画)

3.8

【自分を売る男達】


※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞







"中国"では1997年まで"同性愛"は刑罰にかけられていた。
今となってはそんな中国でもLGBT団体が現れ、徐
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

【私は特別】



[気まぐれ映画レビューNo.169]





今週末、日本で本作の前日譚にあたる「エスター ファースト・キル」が公開される事もあって超久々にアマプラにて前作である本作を鑑賞したが
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.9

【血に塗れた船上の監獄】




※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞






いやぁ、これはやられた。
本作はポン・ジュノ監督の「グエムル-漢江の怪物-」などを輩出した"トロント国
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

【全力で憑依する】




"ニコラス・ケイジ"が、"ニコラス・ケイジを演じる、ニコラス・ケイジ主演映画"が遂に日本でも公開された。

コッポラ一族の一員として生まれ、1981年にショーン・ペン主演の
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

3.7

【殻を破る】




「ラ・ラ・ランド」「グレイティスト・ショーマン」の"ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール"のコンビが"製作総指揮兼音楽"を担当し、歌手の"ショーン・メンデス"が主人公"ライル"
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

【蜘蛛の餌食になる女性達】




※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞






「ボーダー 二つの世界」の"アリ・アッバシ"監督が、北欧を飛び越えて、"イラン"第2の都市"マシュハ
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.2

【罪悪感】





"フローリアン・ゼレール"監督が自身の戯曲を映画化した「ファーザー」に続く"「家族三部作」"の第二部となる作品だ。
第一部となる前作「ファーザー」は、"アンソニー・ホプキンス"演
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.6

【本を読むことは、広い視野への入り口】




本作は、"ユニセフ"との共同制作作品だ。


古本屋の店主"リベロ"が"本"を通して、"アフリカ移民"の子の"エシエン"と交流していく様を描いた物語だ。
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幻滅(2021年製作の映画)

3.8

【常に悪人が上り詰める】


※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞




ジャック・リベット監督の「美しき諍い女」の原作者で知られる"オノレ・ド・バルザック"の小説「幻滅 メディア戦記
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.5

【有害な男共と世間にフ◯ッキュー】



※今年公開の映画として組み込みます






"監督の実体験"を基にした物語として、同じくA24の配給作品である「クリシャ」や監督の実体験ではないが実話を基
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「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【痛みを乗り越え、次へ】



※4月の「刀鍛冶の里編」放送まで我慢しようと公開時は思いましたが、我慢できませんでした😅





"立志編"…"無限列車編"…そして"遊郭編"を経て…

…物語は"刀
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

【孤独と苦悩が生むもの】




"ルカ・グァダニーノ"と"ティモシー・シャラメ"と言うコンビが再び組み、"カニバリズム"の世界の人々の交流を描く全く新しい作品がここに誕生した。

まず、厳密に、本作
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ブラックライト(2021年製作の映画)

3.3

【善良な市民を消そうとする国家組織…真実を追う引退間際のフィクサー】




"リーアム・ニーソン"と「ファイナル・プラン」でもタッグを組んだ"マーク・ウィリアムズ"監督との再タッグ作だ。
引退を控え
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オマージュ(2021年製作の映画)

3.7

【表現や行動が制限された女性達】



※fans voice様のオンライン試写での鑑賞







"韓国の女性差別"の歴史の一部を学べた作品だった。

当時の韓国の"理不尽な検閲"によって完成出
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