コマミーさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

コマミー

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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

【近づき、近づく】


[気まぐれ映画レビューNo.166]




「MEN」が公開中の"アレックス・ガーランド"が映画監督デビューを飾った作品。
"A24"が配給し、低予算でもちゃんと作り込めば"
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.2

【夢に向かって駆ける】


※Fan's Voiceさんのオンライン試写会での鑑賞。




"レースシーン"でこんなにも泣いた作品は、「カーズ/クロス・ロード」以来だ。
"ウェールズ"の住人たちが一
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天使の贈りもの(1996年製作の映画)

3.7

【天使の恋路】


[こんなクリスマス映画を観た2022🎄⑤]

[気まぐれ映画レビューNo.165]




さすが、"ペニー・マーシャル"。

あの"デンゼル・ワシントン"をも、チャーミングな"天
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ヤング・ブラッド(2001年製作の映画)

3.1

【ダルタニアンの復讐】


[気まぐれ映画レビューNo.164]




数ある"三銃士映画"の中でダントツでつまらない。

だが、調べてみた所、なんと"アクション監督"にはジェット・リーの「ワンス・
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.8

【弱き自分と向き合う】


[こんなクリスマス映画を観た2022🎄④]

ある日、城に"緑の異形な騎士"が"クリスマス"に現れる…。

騎士は人々に「首斬りゲーム」を持ちかける

その挑発に乗った、ア
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

【匂いの中の記憶】


[こんなクリスマス映画を観た2022🎄③]


これは"いろんな感じ取り方"が出来るファンタジー・スリラーだなと感じた。

恐らくこれはジョーダン・ピール作品にも言える事なのだ
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禅 グローグーとマックロクロスケ(2022年製作の映画)

3.5

【禅の心】




いやぁ、"ジブリ"らしい"愛しいスターウォーズ"の描き方。

監督の"近藤勝也"さんは、「天空の城ラピュタ」やもちろん「となりのトトロ」などを手掛けたアニメーターの1人である。本作
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.8

【傷を舐め合う】


※fan's Voice様のオンライン試写にて鑑賞。




まさか"城定秀夫"監督と「さがす」の脚本家である"高田亮"さんが友人関係だったとは…。
そしてこの2人が組んだ作品が
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

【女性が人生を自由に選べない時代】


※Fan's Voice様のオンライン試写での鑑賞。




今でも充分問題となっている"中絶問題"。
今でも女性が"突然の妊娠"を境に自分が描いた人生を奪われ
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【静かなる夜】


[こんなクリスマス映画を観た2022🎄②]





なんだかラストは続編がありそうな雰囲気の終わり方だった。

"マシュー・ヴォーン"が製作を務めた作品で、"キーラ・ナイトレイ"
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フォーリング・フォー・クリスマス(2022年製作の映画)

3.7

【記憶喪失のお嬢様】


[こんなクリスマス映画を観た2022🎄①]


※さて今年もこのレビューシリーズをする時が来ました。今年は劇場で公開されるクリスマス映画も多かったり、私の東京劇場鑑賞が復活し
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.9

【結束は奈落より大きい】



"シンクホール"と言えば、博多駅前の道路陥没事故を思い出す。
あれはとても衝撃的だったので、今でも鮮明に覚えている。ほとんどが下水道工事や炭坑・そして地下鉄工事の現場で
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

【行ってきます……そしておかえり】






"東日本大震災"から約11年の歳月が経った。
復興はかなり進んだ方だが、皆さんもご存知の通り、例の原発から流れ出る汚染物質の影響で未だに故郷に帰れない方
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

4.2

【怒りのマッキー】



「RRR」が大ヒットを博す中、"新宿ピカデリー"にてある"インド映画"が上映された。


"S・S・ラージャマウリ"の監督作の1つ「マッキー」だ。

ラージャマウリといえば、
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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.8

【オアシスを探し当てた男】


音楽には詳しくはないが、"オアシス"は知ってる。「スーパーソニック」の楽曲が私はとても好きだし、日本にも何度か来ている。結局の所、多くの人が馴染みやすい曲を作れるのが、
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

【ギクシャクであっても】



「オーシャンズ」シリーズや「マネー・モンスター」などで、これまで何度か共演してきた“ジョージ・クルーニー"と"ジュリア・ロバーツ"が、"ラブロマンス"で、再び共演を果た
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

【火と水が交わる時】




"3時間越え"……。
"インド映画"を観るにあたって皆んなが躊躇するのはそこだろう。体力的な不安もあるし、持続的な不安もあるだろう。

安心して下さい……数々の3時間越え
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警官の血(2022年製作の映画)

3.7

【父の死の真相と警官を取り巻く黒きもの】




やはり韓国の"汚職"を辿る"クライム・サスペンス"映画は見応えがあるなと感じた。

「笑う警官」などの原作で知られる"佐々木譲"の小説が原作の本作。実
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.3

【戦地で巡り合った3人と渦めく陰謀】



「世界にひとつのプレイブック」や「アメリカン・ハッスル」などで知られる"デヴィッド・O・ラッセル"が、7年ぶりの新作として製作されたのが、なんとも"豪華なキ
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ロストブレット 窮地のカーチェイス(2020年製作の映画)

3.4

【警官の不正】



割と面白いフランスアクションだった。

主人公は、強盗に失敗して逮捕された"元自動車整備士"で、彼は見返りとして警察の車の整備士として働いていたが、"信頼筋の刑事が同僚に殺される
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ステラ SEOUL MISSION(2022年製作の映画)

3.6

【ヒョンデ・ステラ】


※FansVoiceさんのオンライン試写会での鑑賞。




韓国の自動車ブランドと言えば、ヒュンダイであろう。だが昔は"ヒョンデ"と呼ばれていて、その人気車種の一つが本作に
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.5

【重圧が彼女を苦しめる】




これは"監督の願望"と"実際の現実"が入り混じった、"ダイアナ妃"のヒューマンドラマであった。
恐らく本作から感じるのは、"演者を用いてダイアナ妃を描く"と言うのは、
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.0

【悪(ワル)を尽くせ】



いやぁ、これが映画好きもそうだが、"ケモラー"と呼ばれる人達にも愛される予感がする作品になっていた。

細かい事は抜きにして、ザッとまとめると、

人間から恐れられている
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アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

3.9

【徐々に浸蝕する】


※この度、今年の9月16日に墨田区菊川にオープンした「stranger」と言う映画館に行って参りました。カフェが半分・映画館が半分と言ったスペースが確保された映画館で、映画を観
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デュアル(2022年製作の映画)

3.6

【その選択の先】




"カレン・ギラン"って、改めて役選びや作品選びが飛び抜けて自由で尊敬するなと感じた。

謎の"病魔"によって"余命僅か"を宣告された"サラ"は、ふと焦りと成り行きを入り混じら
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七人樂隊(2021年製作の映画)

3.9

【様々な香港の姿】


※本作のような"オムニバス"に関しては、皆さんには実際に本編を観てもらいたいので、ザッとレビューします。




"ジョニー・トー"を筆頭に、"サモ・ハン・キンポー"、"アン・
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ソングバード(2020年製作の映画)

3.5

【いつか、共に】



これが、当時"外出制限中のアメリカ"で撮られた作品か…。

2020年。多くの映画の撮影が"コロナ"の影響で中止になる中で、それを逆手にとって製作された映画があった。
それがこ
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

【どんな存在でも寄り添う】


※Fan's Voiceさんの試写会での鑑賞。→今回、初めて試写会というものに参加させていただきました。試写会に招いて下さったFan's Voiceさんとキノフィルムズ
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アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

4.1

【意地でも送る】



新潟県庄内地方のとある小さな"市役所"に所在する、亡くなった人を"お見送り"する係

通称「おみおくり係」

そこに1人所属する"牧本壮"は、聞き分けが悪く、時
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パーキングエリア(2022年製作の映画)

3.5

【閉鎖空間での疑心暗鬼】



※少し気になっていたので、今更ながら鑑賞しました。



本作を観て、雰囲気としてパッと思い出したのがタランティーノの「ヘイトフル・エイト」と日本で言うとあの人狼ゲーム
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.9

【心が乾いた町】



"オーストラリア"

砂漠地帯の地域での深刻な"干ばつ"があちこちで起きる国。

そんな中、ビクトリア州にある田舎町"キエワラ"では、不穏な空気が立ち込めている。

何者かによ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.7

【天からの授かりもの】




アイスランドの山間に住む、ある"羊飼いの夫婦"。

ある日、夫婦はせっせと"羊の出産"に立ち合っていた。

それは羊の出産のピークであった。

そしてある日、ある1匹の
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.1

【壊され、忘れ去られるもの】



「ペンギン・ハイウェイ」「泣きたい私は猫をかぶる」などの"スタジオ・コロリド"の最新作だ。

2作を観て思ったのは、このスタジオの作品は私は苦手な事が分かってしまっ
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B/B(2020年製作の映画)

3.6

【12の人格が語るものは】


※田辺・弁慶映画祭 俳優賞(倉嶋カレン)受賞作。




和歌山県田辺市にて行われる映画祭「田辺・弁慶映画祭」は、"新人"監督・俳優などを対象とした映画祭で、かつては「
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.9

【私にも感情はある】




これは女性のみならず、男性にも観てほしい作品だった。

"女性蔑視…性差別…"これは徐々に改善されつつあるが、これを阻害してしまうのが、前へ踏み出せない人からの目…いわゆ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.7

【刹那的であり、永劫】



"ムコリッタ"とは、仏教用語界の時間を表す言葉であり、"ささやかな幸せ"と言う意味でもある。


"ハイツムコリッタ"……築50年の平屋式の安アパート。

そこに住む住民
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