ももんがさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.5

ニルスの不思議な冒険。実話に癒された。ほぼ実写とのこと素晴らしい。絶滅危惧種の渡り鳥を救うため超軽量小型飛行機で一緒に空を飛ぶ。少年と鳥達は心が通じ合う様に。空を飛ぶシーンは美しく感動的。映画館で観た>>続きを読む

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.0

味わい深い映画だった。フランス人ダリュとアラブ人モハメドは訳あって町へ向かう。過酷な荒野を旅する途中で様々な妨害に遭う。前に後ろに時には並び徐々に友情が芽生える。ラスト生きるため究極の選択を迫られる。>>続きを読む

22年目の記憶(2014年製作の映画)

4.0

主人公役演技上手で感動した。北朝鮮最高指導者の代役になった為に人生を棒に振る事に。大役に飲み込まれ、いつしか金日成だと思い込み息子も手を焼く。22年目の’その日’。ラスト思いのたけをはき出す迫真の演技>>続きを読む

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

3.8

色々な遺伝的障害と闘う親子の物語。子は精一杯生き親は愛する。ある程度自立可能な人は幸せ。個人的には同性愛者と殺人者は定義に反すると思う。被害者母こそ気の毒。長期間に渡り調査映画化したのが素晴らしい。

明日になれば〜アフガニスタン、女たちの決断〜(2019年製作の映画)

3.8

何と言ったらいいのか。ブルカで全身を隠すアフガニスタン女性。閉鎖的社会の彼女達の象徴。結婚出産には自由がなく奴隷の様。選べるのはある’決断’だけ。オムニバス三部構成でラスト共通の場に辿り着く。映画制作>>続きを読む

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.8

戦争中ナチ政権下ドイツ。劣勢遺伝子保持者だからと強制入院安楽死が酷い。終戦後元ナチ婦人科医の娘と出会い西ドイツへ逃れる。ラスト絵による驚愕の真実に辿り着くシーンが素晴らしい。ただ美術学校時代が冗長過ぎ>>続きを読む

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.8

何が正しいのか理解に苦しむ。だから女はと言われそう。頭脳明晰なヒロイン。戦争中の核兵器開発に加担するも悲惨な原爆投下に恐怖を覚える。敵への情報漏洩が抑止力になると考える。平和と正当性を訴えるのは何か違>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.5

胸が一杯になった。映画館で光の虜になった少年。料理上手な母手料理と映像師の映写機とフィルム。映画への思いは募るばかり。時代の流れと共に機材人材が入れ替わる。終焉と旅立のシーンに泣けた。少し飯テロ。

アザーズ(2001年製作の映画)

4.8

二転三転した挙句のどんでん返し。世界大戦末期の英国、孤島の霧深い広大な邸宅に暮らす一家。病弱な子供達と厳格な母。不穏な使用人達と続く怪奇現象。子供にしか見えない何か。驚愕のラスト。悪夢を見そう。

イルマーレ(2001年製作の映画)

3.7

リメイク。イルマーレという海辺一軒家のポストが重要拠点。99年の女性と97年の男性。2年の時空を越え手紙交換のみで愛を育む。時間のズレは決して交わる事はない。それ故もどかしくも不思議な物語。

旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.8

イスラエル映画。自立困難な場合家族介護だけでは限界。公的支援を利用しないと共倒れに。息子が不憫で仕事を投げ打つも、父は束縛に気づかない。ハンデがあれば親離れ子離れの準備はより必要だと感じさせられた。

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.6

三部作だったとは知らず大失敗。そのため途中まで意味不明。並外れた能力を持つ主人公達3人とその家族知人達、強制入院させる精神科医との決死の攻防。多重人格役の俳優さん凄すぎ。ラスト衝撃の事実。

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.8

凄く不愉快な話。法廷後見人の名の下に高齢者の財産を搾取するヒロイン。強制的に拘束された彼らにはなす術がない。だが身元調査済みの今回の獲物は、予想を遥かに超えていた。彼女はどうやって対応するのか。

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.5

お気に入り俳優が楽しみで鑑賞。韓国経済が破産のピンチに陥る話。情報開示をめぐる政府と銀行の駆け引き。気の毒な庶民達。経済に弱く残念ながらついて行けず。二度挑戦するも挫折。

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.8

黄昏のリスボン、坂道の街を路面電車がゆく。通勤途中に拾った本をポルトガルまで届ける教師。貴重な本の作者とその関係者達の若き日の政治や恋愛。本の内容と証言から秘められた過去が明かされる。人生晩秋の輝き。>>続きを読む

群盗(2014年製作の映画)

4.2

主役級超豪華キャスト。主人公達も不平等な階級社会の犠牲者。両班の農民への非情な搾取。朝鮮半島は自力で民主化出来ず、内部腐敗から崩壊し侵略されたのかも。ラスト長身二人のアクションシーンが見どころ。

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.8

今でこそ当たり前の女性参政権。獲得がこれほど大変だったとは。好戦的団体サフラジェットは、器物損壊やハンガーストライキを実施。特に労働者階級は周囲に理解を得られず多くを失う。ラスト実際の映像が苦難の道を>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.5

様々な差別は永遠に消えないのだろうか。性差別人種差別その他枚挙にいとまがない。頭脳明晰な最高峰弁護士を持ってしても、先駆者には困難が付き纏う。彼女の勝因は何より聡明な家族の支えと努力の賜物。理解あるご>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

実際の強姦殺人事件がベース。若い女性達を凄惨な手口で殺した卑劣な男。未解決なのが何とも残念。当時の警察捜査方法も暴力優先で野蛮。冤罪を招きかねず不快だった。事実ゆえの後味悪さが残った。

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.1

軍事政権下における拷問死。恐ろしくも凄惨な事件の隠蔽工作は失敗。韓国全土を揺るがす民主化闘争へと発展する。いつの世も聡明で行動力ある若者が犠牲になる。主演に加え演技派脇役俳優が多数出演して豪華だった。>>続きを読む

華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

3.8

スケープゴートの復讐劇面白かった。冤罪で刑務所に収監された敏腕検事。所内に仲間を作り所外へ軽犯罪の青年を送る。法律知識と内外協力でリベンジを開始する。検事と詐欺師バディのラスト法廷シーン見どころ。

わたしはダフネ(2019年製作の映画)

3.9

さぞ心残りだったに違いない。家族の要だった最愛の母の突然死。遺族は受け止めきれず互いに傷つけ合う。老人と障害者としてではなく、寡黙な父と快活な娘として慰霊の旅に出る。仕事を持つしっかり者の娘。ラストの>>続きを読む

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

3.7

ホロコートには2種類の人間が。冷酷に命令する者と愚直に実行する者。実際の映像を巧みに挿入したアイヒマン裁判。亡命した被害者側主人公が傍聴する。書いた記事が彼を擁護していると問題に。考えさせられる物語。>>続きを読む

大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.7

調理工程シーンが興味深かった。仏大統領エリゼ宮に抜擢された女性シェフ。家庭料理とは言え高級食材で手の込んだ数々のコース。喜んで貰えるのは至福の喜び。覚えめでたい彼女は周囲の反発に耐える事が出来るのか。>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

登場人物は少ないが曲者揃い。寝台列車はロシアの広大な国土を休みつつ進む。密室のコンパートメントに男女入れるの驚き。利用は遠慮したい。列車内でもホテルでも共産圏だからかサービス劣悪。極寒の一期一会の物語>>続きを読む

ビッグ・ダディ(1999年製作の映画)

3.6

自堕落な生活を送る主人公。ほのぼのよりイライラさせられた。父親になりたい動機が不純過ぎて笑える。可愛い坊やと自由奔放な子育て。ユニークな友人達。彼は大人になれたのだろうか。

渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.9

干上がった池と砂嵐。オーストラリアの閉鎖的田舎町に久々に帰省した主人公。彼は湿った過去と乾いた現在、双方の死亡事件に関わる事に。時系列交錯で人物把握に手間取るのが難点。が予想外の結末2本立てで面白かっ>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

なぜ愛する者同士が一緒に暮らせないのか。マイノリティの人々が肩寄せ合って暮らす事は許されないのか。非情にも司法介入で阻止するのか。可哀想過ぎて考えさせられた。実話を熱演した主人公素晴らしい。

1978年、冬。(2007年製作の映画)

3.6

時は中国文化大革命終了まもなくの冬。職業選択も恋愛も限られた時代。儚い初恋物語と厳冬期の殺伐とした風景。吐く息や点心の湯気で寒さが画面を通して伝わってくる。自然も時代も大変だった。