いっしーさんの映画レビュー・感想・評価

いっしー

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スパイの妻(2020年製作の映画)

5.0

お見事!
高橋一生すげー→蒼井優すげー→高橋一生すげー→蒼井優すげー、って2周した。
真意をはからせない二人の表情が絶妙で、のちに事情がわかったらその時の場面を見返したくなる。目が口ほどに雄弁でたまら
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.0

余命を宣告された場合の本人の苦しみと、宣告をしないと決心した家族の苦しみ、重いのは果たしてどちらか。家族には気を遣わせたくない、家族だからこそ気を遣う、愛ゆえの苦しみは割り切れなくて辛そう。
この状況
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.0

善悪は一言では語れない。人間関係も同じ。スケボーの魅力を教えたのも、酒タバコを勧めたのも、事故に巻き込んだのも、病院のロビーで寝て過ごすくらい心配してくれたのも、全部同じ彼ら。親兄弟には反発しても、年>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

3.0

後ほど会いましょう。
平常世界と並存するディストピア。脱出の障壁は一見高そうだが、案外物理攻撃で突破できてしまう。ただ、逃げ出しても結局自ら戻らざるを得ない構造にぞっとする。さらには、今の世の中だと進
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

5.0

同性愛って、いけないことなの?
判決は誤りだったというのは結果論、そんな否定はしたくない。でも、自分が理解できないものへの偏見、忌避感が結論に少なからず関与してしまったのなら哀しくてやり切れない。ルデ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

傑作は、作品のみで傑作たり得るのか。
そんなことはないだろう、アイデアは良いのに発表の仕方やタイミングのせいで日の目を見なかった作品も多くあるはずだ。とはいえ、ビートルズクラスになると話は別か。一度は
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

4.0

見所しかない最終章。比較できるものではないんだけど、バトルシーンで迫力があるのは実写とアニメどちらか問題が時々自分の中で持ち上がる。でもufoの作画を観る度にアニメが圧勝してしまう。バケモンでしょ。呼>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

自分が道だと信じたのなら、T字路を直進したっていい。
死を身近に感じながら生きよ。末期患者の言葉には重みがある、いちいちもっともに聞こえる。健康なうちから自分の生活を見直そうと決心する。でもその気持ち
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劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION(2013年製作の映画)

3.0

前作よりは良い。ネテロ役の永井さんの声は唯一無二、緊張感が出る。照れ顔が多いのは狙ってるのか…?永井さん啓治さんボイスが懐かしい。クラピカがヒロインの表情してていけないものを見てしまった感じがした。

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントムルージュ)(2012年製作の映画)

1.0

ハンターハンター好きだけれど擁護しようがない、中身からっぽ。ゴンキルが尊いだけ。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.0

好きなシーンはYoshiki様。
人生にはくだらないことも必要、そう思わせてくれる。

一度死んでみた(2020年製作の映画)

2.0

優しい世界。愛すべきB級映画。グレる様を作り物感なく演じることってできるんだろうか。チョイ役の無駄遣い加減に笑った、何野口さん出してるのさ。

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.0

なんで動いちゃうの!じっとしてる方が安全に思える、自ら危険を犯しているのでは。見ているこっち側まで音を立ててはいけないような気がして息が詰まった。

種まく旅人 くにうみの郷(2015年製作の映画)

3.0

人間って面倒くさい、食べ物みたいに素直に手を取り合えばいいのに。そう思う、素直がいちばん。我々の普段の生活の裏には、様々な想いを抱えながら食べ物を育てている生産者さんがいる。そのことへの感謝の念を思い>>続きを読む

茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

3.0

あたたかみのある画。いかつい中年のオッサンもアニメだと丸く見えて親しみやすい。ロードレースのスピード感、少年のようなぺぺの明るいキャラクターが見ていて快い。

花と雨(2019年製作の映画)

3.0

人生はやり直せる、とか、回り道したっていい、とか、そんなの冗談。人生はいつだって一直線だ。一度悪いことをしてしまえば取り返しがつかない。それでも、その後に善行をしたなら、それは前科とは区別して評価され>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.0

「AIは人を幸せにすることができると思うか?」AIに幸せに「してもらう」のって何か違うと思う、単なる手段であるべきだ。発達させたテクノロジーにやり返され、結局原始的な手段に戻る人間の姿が憐れ。想像上の>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.0

藤原竜也のイメージがカイジというキャラクターにぴったりで、これが観たかったのだと嬉しくなった。悪魔的茶番劇を真顔で観続けるのは困難で笑うしかない。こんなに説明的だったかと首を傾げた。メインテーマ曲とか>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

靴ひもを結ぶと外へ出かけられるようになる、とっても危険な冒険の世界が待っている。自由を謳うのにナイフはいらない、身ひとつで踊ればいいのだから。平手打ちを素直に受け止められるのは大人の男に近づいた証。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.0

「変なやつと思われたって良い」
人の目など意にも介さず己が信念を貫く心のなんと高潔なことか。面子って厄介、間違いだとわかっているのにそう言えないのが歯痒い。人を信じる決断って、重い。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

思い通りに行かないのなら最初から無計画でいい。もっともに聞こえるけれど、それはただの思考放棄だ。計画は状況に応じて都度修正を加えていくべきもの。自ら考えず寄生しているのは夫か妻かあるいは両親か。緊張感>>続きを読む

ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.0

緑は悪の色、と思わしめるブロリーの凶悪さ。ドラゴンボールに求めるのは圧倒的なパワー、スピード、スケールでのど迫力バトル。しっかり描ききってくれた。通常モードから超サイヤ人へとギアを上げながら闘うのは様>>続きを読む

ジュマンジ(1995年製作の映画)

3.0

ハチャメチャハートフル。子どもの勇気と素直さ、大人の不器用な優しさに故郷のような温かさを感じた。魔界と化す屋敷。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

4.0

激アツ。バトルシーン最高、スーパーサイヤ人かよ。原作の最終回用のネタ候補のひとつを使った、と原作者が言っていた気がするが、最終回にふさわしい内容。どこまでも子どもに優しいデクに心底安心させられる。おね>>続きを読む

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

4.0

圧倒的映像美。ルパンの3DCG、思いのほか違和感なく楽しめた。馴染みのメンツのアクションがたまらなくカッコいい、ハットが素敵!ストーリー展開もテンポ良し。じいさま、って呼ぶの好き。

アイムクレイジー(2019年製作の映画)

4.0

人のやさしさに現代らしからぬ昔の匂いがしたのは画質の粗さのせいか。人のアップばかりが映ってホームビデオみたい。理性では御しきれない感情の力強さ、正論を突きつけられて言葉に詰まるもどかしさ、自身への苛立>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

3.0

何かが起こるのはいつだって雨の夜。親の愛情を子は理解してくれない、なんてのは本気で愛を注げなかった親の言い訳。仲良しきょうだいの姿を見ると心が温まる。兄の本音が露わになるシーンにはゾクッとした。台風家>>続きを読む

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

2.0

時代はドローン攻撃。爆破の火力が派手。サバゲー。人が次々吹っ飛ぶので死体が軽々しく見える。撃たれても即死しないやつは強い、撃たれてなお動き回れるやつは最強。

グレタ GRETA(2018年製作の映画)

3.0

ストーカーなんて無視しておけばいい、なんてとても言えない。エスカレートしていく様が怖すぎる、こちらまで病んでしまいそう。お決まりのジョークは、2回目にはもう笑えなかった。エリカ様と呼ばせてください。

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.0

阿鼻叫喚。人の皮を被った人でない何かたち。狂気を正視するに絶えず、身体をよじりながら鑑賞した。既存の枠組みを越えたものを見せつけられた気がする。

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

歪。歪というと、つまり歪ではないものが存在するわけで。じゃあ歪じゃないものってなんだろう。彼が笑う度に絶望の階段を一段ずつ降りていくような気がして、胃の底が重くなった。捕縛の縄をするりと抜けていくのは>>続きを読む

パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

4.0

激情。心のままに動いては度々レールを脱線する様にやきもきした。目を閉じてピアノを弾くマチューの姿には「華」が感じられ、うっとりしてしまった。そしてそんなマチューを見て感極まるピエールの姿にまた胸が温か>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

2.0

中学生同士の殺し合い、シンプルにそれだけ。藤原竜也は昔から藤原竜也してて安らかな気持ちになった。

カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

3.0

ニューヨークの古い建物の廃材をギターにリメイクする。「ニューヨークの歴史そのものを奏でる」なんてロマンがある。温和な店主とギターを愛する客との交流がやさしい。形を変えて長く愛されるモノ、形を変えずに長>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.0

松坂桃李AV。ぽつりぽつりと話す様子に、時間をかけてでも自分の言葉で伝えようとする真摯さが感じられて好きだった。熱海はコメディ。

台風家族(2019年製作の映画)

2.0

首の後ろがむず痒くなった。家族愛を素直に受け止めるには品がないし、コメディとして観るには重い。なんだか力が抜けてしまった。

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