春21号さんの映画レビュー・感想・評価

春21号

春21号

1秒先の彼(2023年製作の映画)

4.0

そうきたか!というびっくりする仕掛けがあって、僕が好きなタイプの伏線回収が周到にされていてそしてそれがあぁーなるほどね、程度で物語を邪魔していないのがいい

ただ、還付される理由があまり理解できない
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

良いに決まってる。

当てに行った作品と言ってもいい三宅唱監督、全作品見たわけじゃ無いけど観た作品は全部好きです。

監督の映画は映画らしい映画というか
映画の性質をかなり意識的に物語を運んでいるとい
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恋は光(2022年製作の映画)

4.1

この世は一つの愛の形だけではない

恋愛映画と言う一大ジャンル化したものを僕は好きではなかった。
ポスターにデカデカと"男女2組"が制服を着て並んでるやつ
一時期、と言うか今も映画館に行けば必ず一枚は
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.2

まだ咀嚼できてませんが…

Netflixに上がっていたかので拝見しました。
主人公のアミコとそれ以外の軋轢をひたすら見せられる約2時間
普通?と言うと違うと思いますがこの手の他の映画のように最後には
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

呪い

本作を観てはじめに思い出したのはソナチネとときめきに死すの2本だった。
どちらも死を迎えるまでのモラトリアムを描いている。
本作もその点が一致していてだから思い出した。

しかし、本作がその2
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.3

そして父にもなれなかった…

ヴィトーの頃からのファミリーの目的は合法化でした。半ば仕方なくアメリカで生きていくために違法なことをしての仕上がったという背景を考えるとアメリカ社会が産んだ被害者という側
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.3

神殺しの映画なんだと思いました。

石油というのは人類の無限の可能性を与えた。まさに人類のエネルギー、パワーです。資本主義は石油なしでは成り立たなかった。
それは同時に神の時代を終わらせたと言ってもい
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白い!けど?…

あまりにもフィルムマークス向きではない映画が来ました。
何故ならこれほど点数が付けづらい映画は無いからです。
いいところもある。悪いところもある。
というのはスネークマンショーのコ
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

4.0

被告人のことはもちろんの事こんなやり方じゃ被害者のことも守ってないし当然社会全般も守れていない
法治国家が聞いて呆れる。こんなのじゃオスの面子国家じゃないか

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.0

映画には何処かへ連れて行ってくれる装置という側面があると思うがこの映画ほどそれに自覚的な映画は無いというか
お金もあって余裕もあってでも自立は全くない、おとなであって大人では無いあげたらあげるだけ批判
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.0

ちゃんとしてることがもはや罪に思える。

これ、主人公が悪いんだよ主人公が悪いんだよだからちゃんと悪者にしてやれよ
ちゃんとするなよちゃんとされる事が辛すぎるんだよ
主人公が悪いんだよーーわーわー、

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

こじんまりとした映画だなーと
冒頭のシーン凄いけど、なんかまぁこんな感じでしょうと
風立ちぬのような話としての凄みもないし他作品のような魅力的なキャラクター勢揃いってこともなく総じてパワー不足

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.1

最近の日本映画割と規模が大きめな作品で超ゴアな描写が出てきてビビる
ある程度金かかるからかな?すんげーリアルにやってんのビビった。
まぁでもそう言うゴア描写もしつこくてこれみょうがしで中途半端
アウト
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

結局君は他人を見下して居るから相談できる人が居ないんだよ
という強烈な決めつけという名の見下し
俺と似てるってなんで否定的な部分の符号でしか使われないんでしょうね?

まぁそんな事はいいとして
人を想
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。

賛否は分かれるし賛の僕でも否の意見も完全に同意できるそんな塩梅です。

はい、庵野監督はとにかく移動を描かない
描けないのかも?
今回も展開に次ぐ展開で間がないのだけどそれが正直しんど
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

ストーリーにキャラクターが動かされるのではなく、キャラクター達がストーリーを動かすその極北みたいな作品

スポーツ漫画にある暑さとはまさにこの部分で特にチームスポーツはアンサンブルでもってこの部分を成
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ある男(2022年製作の映画)

4.5

これは、誰かになることでしか自分を生きれなかった人達の話だ。

名前とはその人の過去のフォルダみたいなもので良いものも悪いものもいっしょくたにその中に入れられてしまう。
それがその人の人格と全く関係な
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.8

シリーズ全体の総括としての評になります

評判は無論聞いていました。歴史的作品だと
ただ、それ故に中々手を出せないというか敷居が高いような気がして
まずこれニューラインシネマの作品なんですね、あのホラ
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追憶(2017年製作の映画)

2.1

この話でこれだけの登場人物でこの分量明らかにおかしくね?
やっと話が動き出したところで終わっちゃったよ
犯人が出てくるのがあそこでも良いんだよ別に
でもそれで終わりってマジかって思った。
上映時間観て
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.4

まぁー面白かったよ
男、男男そして男のための女
というあまりにも偏った世界観で繰り広げられる暴力エンタテーメント
原田眞人はいい加減女性の描き方を見直せということはここで強く言っておきたい
東映もほん
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星の子(2020年製作の映画)

3.1

あの宗教がなければそもそも主人公は救われていたのか?
両親があの宗教を信じていたのは主人公を救ってくれたからだ。
この映画の上手いところは最初に主人公があの水で病気が治った様に見せているところ
効果が
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的持論として映画を語る映画にハズレはないというものがあります。
例えば、なぜ人はフィクションに感動させられるのか?その病理を描いたマルホランドドライブがそれです。
そこいくと本作も大傑作と言って良
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BLEACH(2018年製作の映画)

2.5

再構築の難しさ…

原作はエスパーダとかなんとか言ってたところまで読んでました。
はい、リアルタイム直撃世代です。
何かと槍玉に挙げられてた見た目とかは結構いい線言ってたと思いますよ
特に白哉とかは
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

-

一生戦っているという景気の良さ
あらゆる展開が雑だが戦闘も結構雑
戦闘シーンで埋め尽くすんだという潔の良さは好感が持てるが殆ど同じことばっかりでそこに工夫がないのはいただけない
途中で各陣営の特性をセ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

多幸感

PTA作品に共通して言えるのはこれだと僕は思っている。
それは映画的な登場人物にとっての運動としてのあらゆる意味でそう言えるかもしれないが、カメラの前に動く人が居る喜びそのものをよくわかって
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

2.9

観てきました。

はい、まぁまずみんな思ってますが映画内映画という事が矛盾とは行かないまでも色んなノイズを生んでいて全然プラスに機能してないってのはやっぱりよくないですよね
普通にバズライトイヤー の
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.9

こいつらダメだけどここにいるしかないという社会の構造を強烈に想起させられる作品だった。
あの主人公、仕事辞めてなかったらもっと抜け出せただろ
居場所がないということと過去の自分に囚われた結果、抜け出せ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!

まずこれを最初に言っとかなければならない
シンゴジラと比べてカオス、理路整然としてないきっちりウルトラマンをしようとしてる。

で、やっぱりというかシンゴジラと地続きというか
共通の要
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

面白い!

最高の映画体験
あるもこれもてんこ盛りでした。
MCUはサノス倒してどん詰まりかと思いきやマルチバースというSF要素を根底に持ってきて完全にネクストレベルに行こうとしてるな
これからはいろ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

5.0

大好き

あいつが生き残るのはああいう役回りの人って普通は消えていくけどジェームズガンの精神ではそれは許されないことだったからじゃないか?と
アメリカの平和の犠牲者への救済が本作のテーマならからこそ救
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.8

今の時代から見返した方がよりテーマが明確にわかる。
男の友情には熱いのに異性には冷淡という見事なクズとそのクズに甘える一見優しそうな男、職場の差別むき出しの最悪な男
男ばっかの嫌な社会
本当に明確にこ
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“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

呪縛

隠れビッチやってました!
という強烈にキャッチーなタイトル
内容もそれを裏切らず特に前半はビッチやってました。
村上虹郎が言う"あなたは男に依存してるだけ、人間になりなさい"
と言うもちろん間
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

4.0

良かった。

まず、泣きました。最後で号泣しました。
でもこの手の映画で泣けた事を評価の軸にしてしまうのは非常に危険な事だと思います。涙腺なんて刺激されてなんぼなもんなんでね

はい、ある種のジャンル
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.0

レオンと並んで名作扱いされてるけど僕には合わない作品
あまりにも感情的すぎるストーリー展開に何が起こってるのか全くわからない画面設計
特に被弾した兵士がどこを撃たれたのか分からないというのは痛すぎる。
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