春21号さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.0

いわゆる一点突破型の映画でこれを文章にしてもおもしろくない
潜る事を生業にしていた女性がついには浮上出来なかった。最後の眩しいなぁは最高の名言

小生94年生まれのバリバリゆとり世代ですが80年代とい
>>続きを読む

の・ようなもの(1981年製作の映画)

4.4

暫く抜け出せないかもしれない
前からみよう見ようと思っていたのですが、なかなかどうして巡り合わせなのか見れずじまいで…
で、やっと昨日見ました。
結論、最高でした!
面白い!面白いさ!そして愛おしい…
>>続きを読む

大人ドロップ(2013年製作の映画)

2.7

セリフに難あり
こんな高校生いるのか?
誰かに喋らされている気がする。

でも、大人になった浅井君はどんな感じかな〜って
て、それ多分好きかどうかはともかく大分気になってるってことですよね?
そういう
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

結局エヴァシリーズとは色んなエンタメ的エッセンスを詰めるだけ詰め込んで最後の人類補完計画で話の評価が決まる究極の終わりよければ全てよしな作品なんだなと思いました。
エヴァを語る上で人類補完計画は絶対で
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

制作陣にレビューを読まれるかもしれないと思うと緊張します。頑張って書きます。

まず、面白かったです。
この不寛容と分断の時代になくてはならない作品になったと思います。僕の中で
この社会を誠実に捉えな
>>続きを読む

貞子(2019年製作の映画)

3.8

レビューは書かないつもりだったけどここの評価がすこぶる低いので俺が!と思い書くことに

とまぁ言ったもののまず断っておきたいのは諸手を挙げて大傑作!とかではないです。
でもジャンルムービーとして普通に
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

親子丼ってあるじゃないですか
あれって残酷じゃないですか?
卵と鶏肉で親子丼、親子…
生前の姿を思い出しちゃわないですか? 
親子丼って名前つけた人趣味悪いひとだとおもいます。

この話を異性にして1
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

面白かった!

これは僕が大好きなタイプの映画です。
というか大好きな時間の映画です。
つまりこれ猶予期間の物語なんですね

最後は予め決められていてそこから副産物的に生じた時間、それが猶予期間なんで
>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

面白い!
まぁ、まず悪いところから
はい、この映画ハッキリ悪いところもあります。
カメラワークが鈍臭い
後述するのですがこれには多分理由があるのですがそれを考慮しても鈍臭い
なんかただでさえ鈍重に感じ
>>続きを読む

予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

4.2

面白かった。
正直ダレるところもある。
ただそれは本作がミニドラマシリーズとして作られたという事を念頭に置いて考えなくてはダメで映画の流れと食い合わせが悪いところがどうしても出てくるんだと思う。仕方な
>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.0

悪意

ポンジュノ監督第1作目
前から観たくてレンタルしてみました。
結論、面白かったです。
ポンジュノ監督の特徴といえばジャンルレスなところとツイストがかかり続ける展開が読めないストーリーだと思いま
>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.0

新人監督、庵野秀明くん
面白いかどうかでいうと面白くなかったです。
くどいよ〜

ウォーリー(2008年製作の映画)

4.5

エクセレント!

面白い!というかよく出来ている!と言った方がいいかも
この"よく出来ている"という言葉は映画にとってというか創作にとってある意味呪いで文句のつけようがないけど好きではないという意味に
>>続きを読む

四月の永い夢(2017年製作の映画)

4.0

中盤のテロップとラジオの声が怖い
過去に囚われるということをこんなに柔和な時間の中で描く巧みさよ
彼女のなかで彼の死がきっかけで過去と現在は断絶している。のかもしれない
精算しなければ未来へいけない
>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.0

いいところもある。でも悪いところが目立つ!

実際にあった事件の映画化
少年が実の祖母と祖父を殺した…一体なぜ?

映画史上でも類を見ない毒親っぷりと現代社会の貧困ロードムービーとなっていて普段目を背
>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.5

クッソ面白かった。
今年no1の多幸感に包まれた。
良かった。本当によかった。
黒沢清の作品はすべてみたわけではないけど本作は特に分かりやすく面白い作品に仕上がっていて万人に勧めやすい1本になっていた
>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.7

観てきました!ブームに乗って!
劇場すごい事になってましたよ!
コスプレしてる人居たり子供がいっぱい居たり!
お祭り感が凄かった。
この作品が残すものはきっと大きいんだろうなぁと思いました。

僕はテ
>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.3

俺は好き

若さと社会性の狭間にいる20代の物語
新人駆け出し中のオダギリジョーと既にこの頃一定の地位を確立していた浅野忠信
このキャリアの立ち位置が登場人物2人の立ち位置にそのまま置き換えられている
>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

4.5

はい面白いー
こんなの最高に決まってまーす
大好きでーす
全員くずどれだけクズかで強さが決まる世界つまりクズな奴ほど生き残る仕組みの世界
腐った世界なら腐り落ちてしまえ全員血を流せ!なラストが最高
>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

-

何これ?

なんでこんな妄想恋愛誰得話を見せられなきゃいけないんだ?
いや、自分で観たんだけどさ
別に恋愛を絵空事のように描くのはいい
青春の部分をリアリティのあるものに描くのだとしたらそれもアリだ。
>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

3.5

生殺与奪の話なのか?

とにかくこの世界の理を描こうとしてるのは確かでそれが生き死にに関する事は確か
出会ってあの森の木々達は生命のメタファーでそれはつまりこの世の生き物全てであってあの森は世界であっ
>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.4

高畑勲ここに極まり

命短し生きろよ人間

高畑勲監督は一貫してコミニティーを描いてきた。
その中で個人があるいは人々がどうあるべきか?どう生きるべきか?弁証法を用いながら"安直"を徹底的に嫌い、追い
>>続きを読む

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.4

家族には尊敬と愛と諦めを

高畑勲作品まつりを勝手に1人でしています。
火垂るの墓を見直してやられたもんで
昨今、高畑勲作品がとても見辛い環境にあるとおもうのです。
まぁレンタルすればええのですがその
>>続きを読む

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.3

これは生々しい成長譚だ。

子供が見てもわからない
そりゃそうだろう
これは人に訪れる第二の成長期の話だ。
20代後半に訪れる"若さ"が終わろうとしているときに訪れる話なのだ。

この作品を観てまず思
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

アホかっていうぶっ飛んだアイディア

この映画、やっぱり今までのタイムトラベルはおかしいよ!って発想から来てるのかな?と思って観てたけど若干違って
俺だったらタイムトラベルをこんな風にカッコよく出るぜ
>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

2.7

微妙
バイアスの問題は無論アメリカ側から描いているのだから仕方がない
逆に言ったら仕方がないと言えるほどの範囲で収まっていたと思う。
兵士を讃えるという本作のテーマで忠実であればそれは致し方ないのかな
>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.0

大林宣彦監督の遺作であり僕が映画館で見た初めての大林作品

この作品を映画好きである僕が面白いと心からいうのは難しいと思う。
それはこの作品が映画が映画たりえるために1番重要なENDマークを取り去ろう
>>続きを読む

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.5

子供の時に見て宮崎駿作品とは違った生々しさを感じた。
今から思えばそれは性だったり男女だったり他の動物から観た動物的な人間だったり…
とりわけ中盤の大妖術作戦は幻を生み出す為に死者が出るという子供なが
>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.5

何故兄は自殺したのか?何故引きこもったのか?そこを問う映画ではないと思った。
ついに答えが出なくなった兄に対して残された家族がどう向き合うかそしてその先に自らの命、人生にどう向き合うか?を問うた作品だ
>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

4.0

考えれば考えるほどキツいな
理不尽に次ぐ理不尽
その理不尽に染まって生き抜く事を選んだ兄は突如来たチャンスに妹が助け船を出してくれる。
荒んだ兄をそれでも見捨てずに最後は命をとして助ける…なんて健気な
>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.5

俺はそれでも反戦映画だと思ってる。

火垂るの墓は不思議な映画だと思っていた。
戦争映画なのに随分と"戦況"というものがボヤけて描かれているなと
それは一般市民であるしかも子供の兄弟の目線で描かれてい
>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.2

ドヨーン
最初、変わった設定の映画だなぐらいに思って観ていた。
まぁでも同じような話がずっと続いて退屈してきた。
そもそも過去回想が苦手なので相性が最悪ってのもあるんだけど
でもラスト2篇光州事件から
>>続きを読む

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

4.3

ものすごく緩くてでもそれ故愛おしい作品

言いたいこともある。外国人がパンツを脱いだ理由とかその他諸々
でも、どうでもよかった時間がおそらく登場人物の一生に刻まれる時間になる瞬間というかその変化が体感
>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.5

ファンタスティック!

す、素晴らしい
なんだこの映画は 
常に常に不穏なんだよ 
それはつまり常に映画的なものに満ちているという事でこれは至福の映像体験と呼べるんだよんだ。

独特の画面の色構成
>>続きを読む

殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.4

映画は野蛮でバカバカしくて楽しくてそしてこんなにもカッコいいんだという事を教えてくれる作品
エンタメとはこういうことだよ!
と喜八監督に言われているみたいだ。

内容をつらつらと書いていても仕方がない
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.2

ヤバイ

最初のデニーロのニヤケ顔からヤバかった。
憧れの人と出来る限り同じような格好をしていてとにかくシツコイ
でも一見するとその振る舞いは紳士なのだ

彼は社会的に見ればこれ以上無いほど腐っている
>>続きを読む