10000lyfhさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画会社幹部が、脚本不採用で恨みを持ち脅迫を続ける脚本家を、成り行きで殺害するも人違いと判明、脅迫と殺人事件捜査が続く中、別の映画が製作される。ハリウッド映画製作(主に脚本家の売込み)の内幕ものだが、>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

フランスの移民向け(?)集合住宅アテナで、警察に人種要因で殺されたとされるアルジェリア系少年の 3人の兄たちが、それぞれの属性に基づき、怒りを発露。実は、警察を偽装したレイシストの犯行と判明、映画のメ>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

リオ近郊のスラムで、報道カメラマンを目指す青年の目を通した若年ギャングの抗争と、その影響を受ける人々の生活。10代以前の少年たちがギャングに取りこまれてゆくプロセス、誰と組むかや裏切りやアクシデントで>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

2.5

1994年、香港の軽食堂を舞台の中心に、男性警察官 2人がそれぞれ繰り広げる恋愛模様。事実上、独立した 2つのストーリーの直列構成だが、テロップ等で教えてくれず、予習しなければそのような構成と知る由も>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

無口でニヒルでミステリアスでイケメンの逃し屋ドライヴァが、縁を切りたいと願いつつも、犯罪組織からの参加要請脅迫を断れず加担を続ける。主人公が組織にコーヒーを届ける長回しの OP に象徴されるように、全>>続きを読む

戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

第二次大戦中、タイからビルマへの泰緬鉄道の橋を建設した、日本軍捕虜の英軍兵士たちと、別途、橋の爆破を目論む英軍部隊。前半は橋建設チーム編成の経緯。斉藤大佐の命令「将校含め 1人でも多くの人力投入」には>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

2.5

スカイウォーカー・サーガ第2エピソード:極秘裏に製造中のクローン軍の調査 ->「賞金稼ぎ」なる人物を追跡 -> 敵地に一同集結しての小競り合いと、暗殺を逃れ潜伏中のアミダラ女王とその護衛アナキンが恋に>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.5

かつての恋人を探しつつ、その恋人によく似た、旧友を殺した犯罪者の元愛人と関係を持ち、夢の中でかつての恋人との再会を果たす(あってるかな?)。後半の 59分ワンカット、前半の現実世界(と言ってもかなり非>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

2.5

ファシズムの吹き荒れる第二次大戦前 1938年のイタリアで、恩師の大学教授の暗殺を命じられた秘密警察の男、そのプチブルノンポリ妻、男が恋した教授の若妻をめぐる四角関係、愛や信頼を裏切る暗殺現場、そして>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.5

悪魔祓い。そのテーマには興味ないが、映像、演技、音響など演出技術が素晴らし過ぎて没入した。個人的に興味深く、また神経を逆撫でされるような恐怖も感じたのは、ストーリーも映像もまだ「普通」な前半での、先の>>続きを読む

(1974年製作の映画)

5.0

第二次大戦前にシングルマザーに育てられ、戦後、母と似た容貌の女性(演者は同じ俳優)と結婚し離婚し、自身の投影のような息子(演者は少年時代の語り手と同じ俳優)を持ち、罹患し母(演者はタルコフスキーの母)>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

傲慢なアメリカ人プロデューサーに雇われ、妻に手を出されても弱腰な脚本家の夫への、妻の軽蔑。背景は映画撮影で、本人役で出演のフリッツラングが、B級なオデュッセイア(内容的に本作と重なる)を監督(ゴダール>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.5

太平洋戦争の戦略上の重要拠点、硫黄島にて、米海軍の占拠は時間の問題という戦況下で、その占拠とそれに続く米軍の本土攻撃を、少しでも遅らせるために満身創痍で死ぬまで抵抗を続ける日本軍兵士たち。リアル戦争映>>続きを読む

ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)

4.5

1980年代初頭 NY 市ブロンクス、覆面グラフィティアーティストの目を通してキャプチャされた黎明期ヒップホップシーン。映画としてはつたない。ストーリーはとりとめないし、素人俳優たちの演技は下手、壁画>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の惑星住民の移住可能性の調査に地球を訪れた、見た目地球人の宇宙人が、宇宙船のリモコンを盗まれ帰れなくなり、取り戻そうとする過程で見た宗教の本質を、インド社会に対し可視化、また片思いの恋に落ちたりも>>続きを読む

みとりし(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

余命わずかの人が最期の時間を幸せに過ごせるよう心身をケアする職業「看取り士」の活動を描いたドラマ。主に 4人を看取る構成だが、老若男女いてドラマもさまざま。「添い寝」を求められたり「怪しげな宗教」「色>>続きを読む

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

核戦争後の 2029年に生き残った人類と意識を持った機械たちとの抗争を背景に、人類側リーダーのジョンを少年時代に抹殺すべく機械側が現代(1990年頃)に送ったヒューマノイド殺人機械 T-1000 と、>>続きを読む

禁断の惑星(1956年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

23世紀、連絡の途絶えた移民団を捜索のため、ある惑星に降り立った宇宙船員たちと、移民団の生き残りの言語学者とその娘との、対立や恋慕を含むドラマ。人類より数百万年進んだ文明を築きながら、憎悪感情を克服で>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

太平洋戦争の戦略上の重要拠点、硫黄島山頂に星条旗掲揚の瞬間を捉えた写真に写っていたことでヒーローに祀りあげられ、戦債キャンペーンツアーを敢行させられた 3人の兵士たち。1945年2-3月の星条旗掲揚前>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

モンスターパニック映画のパロディ映画。1950年代後半の一連の "Attack of the ~" タイトルの B級映画を、強く意識していると思われる。現在ではネタ元となった映画群よりもよく知られよく>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

事件事故に巻き込まれ記憶を喪失した女性が、オンタリオからハリウッドへ上京した女優志望の女性と共に、記憶喪失以前の経緯を探る。因果関係、時系列が逆転して提示される(ただし、映画後半/時系列前半部分は、い>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.0

一時的に過去に戻り、過去を修正する手段と能力を持った主人公が、幼なじみや母を、現在(2000年代初頭)の不幸から救うため、過去の大局的修正を 5回繰り返す(最初を含め 6つの「現在」がある)。タイムト>>続きを読む

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

3.5

1983年イタリア、元精神科患者の協同組合に、左遷的に組合リーダーとしてアサインされた左翼活動家が、元患者たちと共に寄木細工ビジネスを立ち上げ、自立を促す。バザリア法の施行後の実話に基づくとのことだが>>続きを読む

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

2.5

地球外知的生命体とのファーストコンタクト。このテーマの映画は本作以前にも多数あり、当時でも目新しいものではなかったが、多方面に発揮された、初期スピルバーグ SF 映画特有の、良くも悪くもな天真爛漫さが>>続きを読む

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.5

19世紀末におそらく映画史上初の物語映画を監督し、20世紀初頭に映画の発展に貢献するも、映画史から忘れ去られたアリス・ギイの再評価を推進するドキュメンタリ。本作冒頭でアリスを知らないと発言する多くの映>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.5

おそらくコミュニケーション障害のある 30代女性ワンダの、ゆきずり男性とのゴールなき犯罪ロードムーヴィ。独特で不思議な印象を残す映画だった。監督自ら主演しており、ある程度はセルフポートレートなのだろう>>続きを読む

ターミネーター(1984年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

核戦争後の 2029年に生き残った人類と意識を持った機械たちとの抗争を背景に、人類側リーダーの母サラを抹殺すべく機械側が現代(1984年)に送ったヒューマノイド殺人機械ターミネーターと、その抹殺を阻止>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

インドの名門工科大学で、2人の劣等生と変わり者の優等生の男子 3人組が織りなす在学中のスラップスティックと、卒業 10年後に消息不明の優等生を他の 2人が探すロードムーヴィとが合わさったドラメディ。起>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.0

チャップリンサイレント時代、社会の機械化への風刺を含むロムコム。アイコニックなスティル写真から、機械化の風刺が基調の作品という先入観を持っていたが、該当するのは冒頭と中盤の 2箇所のみ。他にも劣悪労働>>続きを読む

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.0

13世紀東欧、王に仕える隊長と、盗賊に成り下がった 2人の名目上の領主コズリーク家とラザル家との、三つ巴の抗争、その荒波に翻弄されつつ若者世代男女が繰り広げる愛憎ドラマ。この内容の映画、国を問わず、ロ>>続きを読む

イン・ザ・カット(2003年製作の映画)

3.0

ニューヨーク、女性が被害者となる連続猟奇殺人を背景に、担当刑事と関係を持ちつつ、様々な男性に欲望の対象としてみられる、知的で内向的なアラサー白人女性。都市で生活する比較的若い女性が経験する現実を、女性>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.0

1970年代 L.A. を舞台に、俳優にして直感的なスモールビジネスの才にたけた 10代の少年と、保護者代理だったり仕事仲間だったり恋人候補だったりな目線でくっついたり離れたりな 10歳年上の女性との>>続きを読む

恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)

2.5

離婚した父の死後、メキシコから母のいるパリに移住した、夢と現実を混同する症状を持つ青年と、隣人女性とのロムコム。単純なボーイミーツガールを軸に、ユニークでコミカルでファンタスティックなシーンが数多く連>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

遺伝子操作で生まれた「適正者」とそうでない「不適正者」の差別が浸透した近未来ディストピアで、「不適正者」に生まれながらも、生体偽装で土俵に上がり、努力で宇宙飛行士となった人物。あり得なくない遺伝子差別>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

2.5

スカイウォーカー・サーガ最初のエピソード:背景説明、ジェダイら主要登場人物紹介、アナキン少年時代まで。尺の割には立て続けにいろいろ起こり、退屈はしない。ただ、非常に非特徴的ストーリーで、決定済みの大枠>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自殺幇助を依頼する中年男性と、依頼を受けた 3人の人物との、主に自動車内で展開される会話劇。シンプルな内容ながら、依頼を受けた三者の自分語りを含む三様の反応や、本筋と関係ない挿入シーン(若いカップルに>>続きを読む