なむさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.9

性的であるものと無性的なものの境界が曖昧で、痛みと快楽がこちらも倒錯していく

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

ピクサーに移民ものロマコメをやられたら、こちらとしては太刀打ちできません
お話自体は古典的であるが、丁寧な脚本、優れたアニメーション表現、ギャグ演出の素晴らしいバランスで、ストーリーテリングのクオリテ
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バービー(2023年製作の映画)

3.2

マンスプ男の見本市は見覚えしかなくてウケました

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

もはや、この映画そのものがトム・クルーズの人生のマクガフィンみたいだなって…
そこでカット割るなよ💢とは時々思いましたが、、、

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

天才も老いるんですね。そこに感動するか、落胆するかはさておき。
生への讃歌なのは間違いないです。
いろんなメタファーを読みとけるけど、まさか新海誠みを感じるなんてね。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.6

カメラと記憶を通して、選び取られた人生に思いを馳せる。大人になりたかった自分と大人になれない自分に向き合わされ、希死念慮に苛まれる

大いなる自由(2021年製作の映画)

4.7

断固として持ち続けた反骨の自由意志も、迫害の歴史によって刻み込まれた傷は癒えず。全てのことはスペクトラムで、そして煙草を差し入れに。

小説家の映画(2022年製作の映画)

4.0

それまで現実を掬い上げるような虚構の映画だったのに、ラストで突然、虚構が現実に溢れ出して、身震いしてしまったな

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

ミーガンがゲイアイコンとして受け入れられてるの、それはそう過ぎDIVA

ファンフィク(2023年製作の映画)

3.6

アメリカ映画を見なくたって人を尊重できるし、彼らは幸せに暮らしているのです、案外近くで

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.3

大泣きしています。

「テクノ中世」の世界観も楽しいが、展開される物語のクィア/トランス表象の解像度の高さにずっと泣きっぱなし。もはや、物語を構成するほぼ全てがその暗喩。
Banana Splits!
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.5

誰ですか、スカイウォーカーの夜明けを引き合いに出したのは。そんなものとは比べ物にはならない志の高さです。
マンゴールドのいつものアクションの冗長さ、理詰めの甘さはあれど、レイダースのようなマジックは起
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あー…
面白かったよ、けどよ…

ベンアフバッツもキートンバッツも超よかった…どっちのアクション、ツールの魅せ方もほんと良かった…クルーニーも見れると思ってなかった…だからこそよ…
なんか映画外の事情
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.6

まぁこの内容なら90分にまとめて欲しいところですが、丁寧なウェルメイド、ジョン・ヒューズオマージュ青春物で、最後の展開的にも文句なしの良作アメコミヒーロー物だと思ってます

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最近のディズニー実写系の中では実写化解釈の納得度もエンタメ度もかなり高くて良かった。
そもそものアニメ版リトル・マーメイドに関しては、アニメ表現の歓びに満ちてる(ディズニーってまぁそうなんだけど)点が
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.4

相変わらず情報量が多すぎる、疲れる、しかしおもしれ〜
ヒーロー論と物語論に踏み込もうとしていて、次作の結論が不安半分楽しみ半分。
頼んだぞクリス・ミラーとフィル・ロード

あとやっぱアース199999
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.3

何回見ても新鮮な気持ちで狂う事ができるナ
本当に元気が出る映画です、私にとっては

怪物(2023年製作の映画)

2.4

美しいと昇華されることで透明化されるクィアの物語にも、この作品のクィア性を明示しない送り手側の態度にも辟易です

是枝さんの嫌な人間描写は相変わらず良かったです

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.8

新たなる傑作青春クィア映画。
結論が「まずは己と向きあえ」と、いたく真っ当で安心した。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.1

静かに力強い堂々たるフェミニズム映画。
丁寧な議論、対話を通して女性が主体性を取り戻す。女性も人間。
民主主義の希望をみた。

帰れない山(2022年製作の映画)

3.9

人生は物語より長く続き、山は人の生きる時間より長くそこに

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.3

角川映画みがあって可愛かった。
が、顧客に襲われたり売春婦のみが逮捕されたり辺りがエクスキューズなしで、作り手側の旧い意識が引っ掛かる。モンゴルの現状がそうだとしても、だよ。向き合いなよ。

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.0

なんだかんだ、2度目のディズニールネサンス以降のプリンセスもので一番成功してるとは思います

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.7

脚本構造自体は単純で序盤で予見できるが、
「リメンバー・ミー」の曲調による位置づけの反転があまりにも華麗で素晴らしい。ありがとうロペス夫妻。

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.8

スピ系やエコテロリズムといった危うい要素はあれど、パンフの神話とおとぎ話を意識した話を読んでから、好意的に受け止めてる。
ていうか、そもそも子供向けとは思えないほど難解なんですが…

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.3

ロッキーシリーズから連なるクリード新作としてみると不満は大いにあれど、ゴリゴリオタク演出するMBJ初監督作品として見るとおもしろかったです。
アマーラ主役の作品が待たれる。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

大事なことは正直であること、ただそれだけで、利他や利己、罪や誉れにそれ以上の意味はないと

エリー、ラスアスやんとは思いました(正直な感想)(そういう見方をするなと言っている)

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.2

演出テンションが韓ドラなあたりや、最後の演説タイムの長さは好みではないが、 

南北越境や学歴社会などについての問題を含んだ脚本が緻密で良かった。学問しいては思考することへの真摯さがあまりにも琴線に触
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.1

形は変わる、それでも続く
それを信じていく
ありがとう、人生を

ホモフォビアネタはアウトですが…

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.9

どうしようもない地場、どうしようもない人、全て本当にどうしようもない。トランプ大統領誕生前夜であることを踏まえても、アホの夢が夢に終った話だろう。

プロットは嫌いなのに、ショーン・ベイカーのジャッジ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

2.3

物語に対する姿勢が真摯なのは分かるが、物語への没入を削がれる撮影演出だった。二幕目以降良くはなるが、カメラワークの酷さとモノローグのだささのガッカリ感を上回らず。

ノブレス・オブリージュ、愛の話とし
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ミニミニポッケの大きな庭で(2022年製作の映画)

3.9

かなり好きだった。
情報の洪水を処理している間にそのまま飲み込まれてトリップしていく感覚。

幾多の北(2021年製作の映画)

2.5

体調の悪い時に見る夢
ポエティックに見せかけて、映像でやってることをそのまま言葉で説明されると萎えるタチなので厳しいものがあった

骨嚙み(2021年製作の映画)

4.1

点描で表される絵は独特の危うさで、子供の絵日記の中にそのまま入ったような、あの頃の死へのなんとも言い難い無理解を思い出させてくれた