なむさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

アメリカ映画のお約束を全て守ってくれる映画うま男ことベンアフ。

80年代に映像的に没入する冒頭から、ほぼ会話で構成され、既知の結果の話にも関わらず、飽きさせることなく。
フィル・ナイトの名前はトラヴ
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.7

演出の間の取り方とか、リアリティのあるゲイカップル描写とか面白かったけど、シャマランが口に合わない人間にはとことん無理そう…
あとバウディスタがめちゃくちゃ良かったです

トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.3

移民問題のハードさを描きながらクライム映画としてもジュブナイル映画として見ても面白い。
子供は子供であるだけで保護されるべきであるのに、搾取される姿に無情さを感じている。

ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

2.0

想像してたよりリアリティラインが低くてほぼコメディで見やすかった、にしては長い
オタクとしての自我との折り合いみたいな話が、結局うやむやだし、女をあてがってハッピーエンドかい?という不可解さはある(女
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

有害さと湿っぽさを排したGotG
自然の化身のシークエンスで襟を正しました
安心して見れるウェルメイドブロックバスターは本当に偉いよ

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

前作より断然好き。アクションは言わずもがな良い。ていうか、あれデス・プルーフですよね??好き
前作でも感じた会話シーンのテンポの遅さも、今回は演技のグルーブが良くて、切りたくない気持ちもわかるし…ニコ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.5

シャマランは本気で「失意の者たちの希望」になろうとしてるんだって…

スプリット(2017年製作の映画)

3.5

意外と普通だし危ういですよね、最後はブチ上がりますが

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.2

この映画も祈りであり、同時に僕にとっての戒めです、ずっと

キッチンでの銃のシーンとかかなり演出上手いよね、名場面です

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

最高のエンディング。
バカバカしいようでいて、クリエイティブを讃えているので。

サイン(2002年製作の映画)

3.9

バカなんだけど大馬鹿まじめでめちゃくちゃ好きなんだよな
信仰の話でもあるので

長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.3

ポスト「スパイダーバース」を感じさせるアニメ表現、アクションの魅せ方、ショットの画角など、映像としての魅力もさることながら、語られる物語もそのための脚本も魅力的で、はぁ、すごく良かったです…

投影さ
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マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

3.5

前作の欲望の主体としての女性を描くことから発展して、「承認」をことさら強調している点なども好ましいが
マイクの演出家としての腕とか、舞台を作り上げる過程のほうがより興味をそそるかなと思ってしまった

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

ひたすら地獄絵図。空虚な資本主義地獄絵図。
二幕目のひどさと最後の切れ味は好きだけど、ほぼ想定内&長い
関係性の不和って役割と思いの至らなさから来るのかもな

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.7

古き良きアメリカ映画ジャンルを全キャストアジア系でお送りする大儀であり、私達にとってのブラックパンサーなわけであって
麻雀のルール覚えようと思ってもう3年が経ったわけですが

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

ミドルエイジ・クライシスをZ世代の文法で描くすげーバランス
諸々好きだし、女の人生の分岐の話や母娘話も好物なんだけど、封建的な家族愛に落ち着くあたりには危うさも感じました(東アジア系移民家族ものってそ
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.9

人生の思いがけない小さな重なりが拠り所となりうるのかもしれないです

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

劇伴がうるさいのと親友がFridging的すぎるのが好みではないが、
しかし、高所映像が本当に怖かったり、丁寧なのでジャンル映画としては正解だし、ライフ・オブ・パイ展開もサバイバルものの展開としては好
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.3

ファムファタルに見せかけてオムファタルです、これは。
執着してほしいが再生してほしいという二律背反の感情を生む愛の形

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

あまりにもスピルバーグで、映画に取り憑かれてくれてありがとう、スピルバーグの人生の全てに感謝です。
甘ったるいノスタルジーを語るような映画愛映画とは一線を画すように、この映画は映画の暴力性を残酷に描き
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

3.4

常識的なところからはみ出た熱量や抵抗からブレイクスルーは生み出されうるのだなーと(ジョージ・ミラーって感じだ)

小さな命が呼ぶとき(2010年製作の映画)

3.3

ここまで手段を選ばずにやらないと資本主義に飲み込まれてしまうってことなんですね…

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.6

正解のない医療行為の重さに絶望しつつも、人々が心を通わせた瞬間があった事実に毎回大泣きしている
患者が存在する実話に対して、物語を見出すことに罪悪感を覚えるが、アルジャーノンに花束をみたいな行きて帰り
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.9

映画への愛の根源を物質的にも探求していく映画で想像以上に良かった
そしてジュブナイル大好きなので…(しかし、犯罪は反省して)

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.7

映画にとって、モリコーネとの出会いがなんと幸福なものだったか…
ヘイトフル・エイトでクラシックを書き、オスカーを遂に取った、という出来事が、彼の人生においてあまりにも意味がありすぎて、事実は小説より奇
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.4

貴種流離譚ってちゃんとやるとちゃんと面白いですよね。
ただこの作品、一応、有害な男性性批判や白人男性の暴力性批評が根幹だと思うんですが、前作までと比べてそこが分かりづらく、ファイトクラブとかアメリカン
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ダンボ(1941年製作の映画)

4.7

ダンボのサーカスでの浮遊シーンは本当にアニメ的な感動に満ち満ちていると思うのです

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.7

この映画は希望であり、絶望でもあります、今も変わらず

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

作品単体としては素晴らしく大好きだけど、演者のアレでもう二度と見返すことはないです。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

これはもう、私がどうこう言わずとも、新たなる日本アニメ映画の傑作でしょう。
面白すぎて、手に汗握りました、比喩でなく。