グレポさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

作品内容というよりは、主演のホアキン・フェニックス見たさに鑑賞。
フランス革命やナポレオン戦争等の知識なんて学生時代の世界史以来のため、ある程度予習をして臨むことに........おかげで当時のナポレ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.8

今で言うワンシチュエーション映画。ひとりの青年の死刑判決を巡って12人の陪審員が事件を検証する法廷ドラマ。事件を掘り返す過程で有罪無罪の判決が二転三転する展開が非常に面白く、傑作と言われているのも納得>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.8

サマーの恋愛感は全く間違っていないけれど、トムの立場から見たら堪ったもんじゃ無い。結局、「偶然」、「運命」なんて単なる口実であって、恋愛する事に理由なんてないんじゃないかと思えてしまう。トムの妹が言っ>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.3

静かなる超大作。どれだけ大作かというとアル・パチーノとジョー・ペシが初めて面と向かって会話(口論)するシーンが120分過ぎてだからね。

第二次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会で無法者たちの壮絶な
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ブルドーザー少女(2021年製作の映画)

3.5

ダサい邦題だなぁと思っていたら原題もダサかった。これは観るしかない。

悪人をブルドーザーでばったばったと薙ぎ倒すようなエンタメ作では無く、結構まじめな社会派な作り。テーマは格差社会、主人公のヘヨンが
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

サーカス団から離れ放浪の旅に出る1頭のロバを描いた異色であり意欲作。

セリフはあまり無く、EOの無垢な表情と情景と音楽だけで物語が進む。
特にブルーグレイと深紅の光の使い方がEOの心情を描いているよ
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バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

3.3

軽快な会話とテンポの恋愛アクション?サム・ロックウェルの陽気なイカれキャラとアナ・ケンドリックのキュートなイカれキャラが見どころ。ふたりの相性は抜群。ストーリーとアクションは程々、イチャイチャを楽しむ>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.5

映画愛に溢れている事は十分に実感できたし、いち映画ファンとしてサマン君から素敵なラブレターを受け取った気もする。

だが....やっぱりインド映画、階級制度と貧困というテーマは避けて通れず、さらに今回
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鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

4.0

北朝鮮の軍事クーデターを発端に朝鮮半島の戦争回避すべく奔走した男達を描いたポリティカルアクション。

現在進行形のセンシティブな問題に対して、ここまで大胆なストーリーにしたのは正直驚いた。どっかの偉い
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気良さげなパッケージから食指が動いたがイメージとは全く違うお話だった(良い意味で)
おばあさんの過去の回想と終活に向けての最後の思い出作りを同時進行させていくストーリーが秀逸だったし、最後の感動に
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アニー・イン・ザ・ターミナル(2018年製作の映画)

3.0

パッケージだけで選んだらあやうく大事故になりそうだった。(えっ!パッケージも大した事ないって......)

思わせぶりな会話劇が延々と続くのが退屈で正直キビシイ。その後大外一気に捲ってくるんだがそれ
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.5

たまたま、寿司を食いながら観てた。
最後、歌い切って終わったな。
結局、みんないい人じゃないか、望んでいた通り話が進むから気持ちよさはある。

オペラ座で咆哮する兄貴が愛しい。

サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

3.5

うーん、コン・ユの強ルックスに寄せた為か絵ヅラとセリフがキザ過ぎる。
可もなく不可もなく、既視感ありで物足りない。お上品な仕上がりである意味韓国映画らしくない。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

バス内での喧嘩で精彩を欠いていたのはブランクのせいだったんだね!
前半のリスペクトされない父親の振りがやっぱ効いてるよ、後半どんどん面白くなっていく。

暴力シーンがユニークだし、テンポも良かった。こ
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.5

ノーラン監督3作目らしいです。同監督の作品はあまり縁がなく、メメント以来のご無沙汰です。
アル・パチーノの独壇場みたいな作品、彼が出ていないシーンは皆無なのでは......不眠症に悩まされる彼の演技に
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

難解作との噂より十分に睡眠を取りwwそしてかなり構えて鑑賞。

ウェス監督の長編最新作だけあって、とりあえず独特の映像とカメラワークは振り切れていて大満足だった。

ただストーリーがねー。劇中劇なのは
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

韓流ドラマ勢のあの人から、パク・ソジュンが出演するから観に行こうとかなり前から誘われて、前作で予習まで済ませてたのに5分しか出演しないからとキャンセルされ、途方に暮れてひとりで観ることに(フテクサレ)>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

冒頭、深夜の帰宅風景だと思ったら鬼の早出出勤だったのは草生えたwwww
「やりがい搾取」とは正にこの事、主人公が愚直に仕事をこなしていく様が、余計に痛々しく感じる。将来のある若い労働力を軽視しているの
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

人生のピークが早過ぎた子供達とその父親が絆を取り戻す物語。ウェス監督の映像的な味付けは薄め。
父親がホントーに救いの無いろくでなしなんだが、死ぬと言いながらすぐ撤回して、また本当に死ぬと言い放ったくだ
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The Right Combination(2015年製作の映画)

3.0

泥棒の青年と認知症の老人の話。
雰囲気は良かったが、如何せんショートムービー深みが足りない。と思う自分が浅いのか、ショートに慣れていない様だ。

クロニクル(2012年製作の映画)

3.5

POVと超能力と思春期の相性が絶妙。アメリカ人の超能力はパリピ仕様だから好き。アクション映画としてもなかなかの迫力。

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.8

完璧な計画、何が悪い!やっぱジョージだな。その愚かなジョージがこの物語の裏の牽引役なのが面白い。いろんな意味で綺麗に散ったよなー。

ラスト数分はほんと痺れる。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

ただの実話では無く、ご本人達を登場させて限りなくノンフィクションに攻めている姿勢が凄い。事件部分がリアルが故にそんなにドラマ性がなかったんでしょうね。ご本人達の生い立ちが大半を占めるのが斬新だった。あ>>続きを読む

毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

酷評なのでネタバレで隠しておきますねwwただの愚痴です。

どうしてこんなに無粋な作品が出来てしまったのか、関係者は前作見てなかったの?
韓国ノワールの中でも屈指のラストシーンでファンも多かったと思う
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アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

3.8

前観たのいつか忘れてしまったけど、たった2時間の短い話の中で、アメリに恋して、ニノに嫉妬した記憶がよみがえる。
久しぶりに鑑賞し、自分が年を取ったからなのかアメリを見守るような感情が沸き上がったし、純
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1933年 日本統治時代、朝鮮総督府に潜伏する抗日スパイ”ユリョン”。スパイ容疑が掛けられた4人が人里離れたホテルに集められる。”ユリョン”はいったい誰なのか?

てっきり犯人捜し系のサスペンスだと思
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.5

ウェス監督特有の世界観は若干薄味、そのかわりインドのスパイシーな風景が合わさって個性的な映像が楽しめる。
ストーリーがどうのこうのと言うよりは、登場人物を愛でていくような作品。自分は愛でれたので、まあ
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ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

3.3

ウェス監督のショートムービー、ダージリン急行の前日譚。
パリのホテルで一夜を過ごすジャックと元彼女?の官能的は物語。
愛の始まりなのか終わりなのか、意味深な脚本と妖艶なナタリーポートマンが見所。
物語
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ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.5

ジムキャリーの独壇場、やりたい放題。顔芸に気が取られて話が全然入ってこないww面白過ぎるんだけど、それでいて最後ホッコリ出来たし。

古のNGシーンも観れたし、平和なアメリカ映画って感じで良かった。
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.5

アメリカ大統領の狙撃事件の顛末をその場にいた複数の目撃者の視点から描いた群像劇。意外な展開を見せつつ、最終的には全ての話が繋がります。そこはスッキリ感あって良く寝れそうです。人物の掘り下げも全く無いの>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.8

資源が底を尽きた地球、代替エネルギーを月の鉱山資源から供給する為、民間企業が作業員として派遣したひとりの男の話。

月に希望を求める夢の様な話であるが、やはり犠牲がつきもので、その主人公を演じるのが、
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人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

3.8

倫理観としては完全にOUTだがww奇抜な設定で面白かった。物語は綺麗事と厳しい現実が程よく織り込まれていて見やすく、純粋に映画として楽しめた。
ダヴィッドは本当にダメな人間だが憎めないし、子供達も含め
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

主人公ラウラはフィンランドの留学生。モスクワから僻地まで岩絵を見るために寝台列車で旅をする事に.....同部屋には粗野で飲んだくれなロシア人の労働者リョーハ。

最初、リョーハに対してかなりの嫌悪感を
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

脳内饒舌過ぎる殺し屋のお話。
確かに彼なりに理路整然とした思考ではあるが、だったらミスした理由も論理的なものが欲しかった。ただのヒューマンエラーなら偉そうな事は言えないのでは......そこがずっと引
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もうね、粗野で自己中なビリーには全く共感出来ないし、さらに輪をかけて家族はアレでしょう。ほんと道中は、従順でチャーミングなレイア頼みだったんだけど、徐々にビリーの心の痛みも理解でき、気が付いたらふたり>>続きを読む

デシベル(2022年製作の映画)

3.8

散々やり尽くされたベタな設定を韓国エンタメはどう味付けしてくれるのか、期待を胸に膨らませながら鑑賞。

騒音がトリガーとなっている爆弾設定は不規則な間を生むため、物語のテンポと臨場感に上手く貢献出来た
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