nagarebosiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.9

傑作!
とにかく素晴らしい!

マフィアの世界ですが、そこに描かれているのは家族のドラマであり、それぞれの愛であり成長の物語なのです。

アル・パチーノさんが最近のオーバーアクトではなく感情を抑えた演
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ザ・シークレット・サービス(1993年製作の映画)

4.2

これは面白かった!

劇場で観た時は面白さと同時に音響が初のSDDSで凄かったのを思い出しました。
脚本の構成が上手く組み立てられ、シンプルな追跡物ですがメインのキャラクターがきちんと立っており無理が
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ロビン・フッド(1991年製作の映画)

4.2

単純明快に楽しめました!

これぞハリウッド娯楽大作!といった作りで見終わった後、何も残らないけど、ただただ「楽しかった!」と言える作品です。
脚本が巧く構成され各キャラクターにきちんと奥行きを与えて
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RONIN(1998年製作の映画)

4.2

渋いなぁっ!

渋い役者さん達が渋い作品に出て渋い演技を魅せてくれます!
最近の説明過多な作品が多い中、ある程度分かれば良いレベルまで脚本は削って映像で見せる演出が巧いです。
フランケンハイマー監督ら
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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

4.5

やっぱり良かった!

ジョン・グリシャム原作の映画化の中では一番好きな作品です。
リーガル・サスペンスというより、疑似親子の心の繋がりをメインに据えた作りが私の琴線に触れ、思わずウルッときてしまいまし
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ペリカン文書(1993年製作の映画)

4.0

パクラ監督っぽくもあり、エンタメに寄りすぎたっぽくもあり…。

パクラ監督の70年代の作品は独特な不穏な空気感があり、あの気持ち悪さが好きなんですが、本作はスタッフがエンタメ系の作品を多く作っている人
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.2

切ない…。
こういう状況下で本作のような類いの作品を観ると、少し恐ろしさを感じます。

伏線が巧く張られているので楽しめました。
ピットさんの演技がスゴい!精神疾患の役ですが、あの不安定さ挙動不審さは
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アンダーワールド:エボリューション(2006年製作の映画)

4.0

前作よりB級感を感じました。

しかしながら本作にはありがちな「ヒットしたから続編を」的な作りではなく脚本がしっかり作られているので楽しめました。
ビジュアル面に重厚さが感じられずB級作品のように観え
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たたり(1963年製作の映画)

4.0

不穏で怖い…。

ホラーというよりオカルトっぽいですね。こけおどしのホラーとは違い、じわりじわりと不安な雰囲気が伝わってきます。主人公の被害妄想が増幅するにつれてチーム内でもギクシャクし不協和音が出始
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サルバドル/遥かなる日々(1986年製作の映画)

4.5

なんて力強い作品なんだ…!

中学三年の時「ハンバーガー・ヒル」を観に行ったら上映が終わっていたので、何となくこっちでいいやと軽い気持ちで同級生の友人と一緒に観たら劇場を出る時は全員、重たい気持ちにな
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ロシア・ハウス(1990年製作の映画)

4.0

大人な映画ですね。

若い頃、劇場で観ましたが、あの頃は良さが理解出来ませんでした。
私も歳をとり、改めて観直すと良質な作品だったんですね。

ストッパードの脚本はロマンスのほうに比重を置いているので
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ハードコアの夜(1979年製作の映画)

4.0

信仰心、原罪そして救済…と、ひじょうに監督の宗教感が強く押し出された作品でした

「8mm」と似てはいますが、本作はシュレイダー作品らしく信仰心と欺瞞に満ちた世界をダイレクトに描いています。
思えば「
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ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

4.2

じっくりと見せる大人の映画、そんな印象の作品。

悲しみを背負った男女のプラトニックなロマンス、虐殺を巡る問題、それに関わる政治スリラー、この3本の柱が巧く絡まっているので、じっくり腰を据えて観る必要
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ザ・パッケージ/暴かれた陰謀(1989年製作の映画)

4.0

タイトル通り " 暴かれた陰謀 " でした。

製作された時代を鑑みれば、充分にリアルなスリラーで楽しめました。

ハックマンさんが頑張ってます!
簡単に抜け出せるの?という疑問はさておいて、地味では
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デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)

4.2

全てのカットが絵画のような美しさ!
衣装、照明、色彩、画角など全てに於いてまるで絵画を見ているような、そんな気分にさせてくれる作品。

ラスト、右側には太陽が雲間から見えフレア現象で明るいが人物はそこ
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

4.2

とても楽しめました!

意外と(と言っては失礼かもしれませんが)世界観がしっかりしていて、それを具現化した細かな小道具や衣装、セットなどがきちんと活かされてます。
MV出身の監督だけあり、スタイリッシ
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外事警察 その男に騙されるな(2012年製作の映画)

4.0

面白かったです!

腹の探りあい、駆け引き、騙しあいや心理戦等の情報戦をリアルに描いたドラマ版同様、本作でも脚本の巧さが光ってます。映像もノワール調を意識したダークな雰囲気。彩度を落とし銀残しで作り出
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.5

かなり久しぶりに観ましたが、やはりこの作品はパワーがありますね。

パチーノさんの演技はいつ観ても深い。コルレオーネ役の冷静なキャラクターとは正反対のギラギラ感、憔悴しきった時の虚脱感は観れば観るほど
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フェイク(1997年製作の映画)

4.8

これは泣けるなあ…。

ドライなイメージのマフィアにも義理・人情があるんだなあ、と感じました。
「インファナル・アフェア」とはまた違った囮捜査官のストーリーですが、各キャラクターの心情が細かく描いてお
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インソムニア(2002年製作の映画)

4.5

眠いのに寝られない、これはツライ…。

ツラさを追体験するほどリアルでした。パチーノさんのいつものオーバーな演技は無く、衣装も初日の白シャツが段々とダークになって主人公の心理を表していて巧いなあ。
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.2

いやぁ、ギラッギラッした映画だなあ。

オープニングからデ・パルマらしさ全開の撮影でワクワク!移動しながらのワンカットや、ズームとカットバックで緊張感を煽る演出等は、やはり好きです。
パチーノさんの演
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リクルート(2003年製作の映画)

4.0

誰も彼もが疑心暗鬼…。

真の裏切り者は誰だ!?的な騙し騙されのサスペンスの佳作。
意外、といっては失礼かもしれませんがしっかりした脚本なので最後まで緊張感が途切れません。演出も歯切れよく一気に観られ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.8

素直に良い映画。
素直に感動しました!

公開前から宣伝していて「そんなに宣伝してるなら」と何気無く公開2日目に劇場で観た時「これはヒットするだろうな」、そう確信するほど直球エンターテイメントの作りだ
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ザ・モンスター(1982年製作の映画)

4.2

数十年振りに観ましたが、やっぱり面白かった!
このB級感が堪らないですね!

追う者と追われる者、それをたった一夜の間に展開するシンプルで直球なストーリーが分かりやすくて楽しめます。
「ハードコアの夜
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.8

新シリーズの中では一番、楽しめました。
大風呂敷を広げ意味ありげなキャラクターを出したのに使いきれずありがちな展開にした7作目より、潔く要らないキャラをバッサリ切り創意工夫したシナリオ展開、どこで終わ
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NARC ナーク(2002年製作の映画)

4.5

そりゃレイ・リオッタもプロデュースしたくなるよ。
低予算でありながら、腹にズシンッ!とくる作品。
レイ・リオッタの熊の様な強烈な威圧感に圧倒されつつもジェイソン・パトリックの徐々に病みながらも真実を求
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サイン(2002年製作の映画)

3.5

う~ん、珍作…。
なぜブルースさんではなくギブスンさんが主役なのか、そこから気になって…。
撮影の構図は計算され、暗闇の中の懐中電灯の灯りだけのシーンなどは緊張感が増します。しかし、編集のテンポやパン
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マッキントッシュの男(1972年製作の映画)

3.5

演出にキレがなく、主人公の行動原理があまり説明されないので、まったりとした印象でした。
ニューマンさんの演技は少しクドく、殴り合いでももっさりな印象。緊迫感が演技にも演出にも薄いので、ストーリー自体は
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.0

いわゆるバディもののロードムービーでした。
良くも悪くもライトな作品。ジョージ・ギャロの脚本は「バッド・ボーイズ」と同じく、軽いコメディタッチで展開してアクションもほどよくまぶしてあるので退屈せず楽し
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.5

ダメだった…。
以前にも書いたように私個人は7~9は無理矢理作ったように思っているので、お好きな方には申し訳ないのですが、楽しめませんでした。
エピソード4の反復のようなストーリーは肌の色や性別を変え
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ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)

4.5

映画館で観た時は「渋いけど、もう少し派手なほうがなぁ」などと思っていましたが、改めて見返すと、これほど面白かったとは!
社会派っぽくもあり国際的な陰謀もありミステリーや上層部や敵との駆け引きなどもあり
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キャビン(2011年製作の映画)

3.5

う~ん、どうでしょう…。
三回観たけど、やはり、いまいちノレなかった…。
アイデアは良いんですけど、ね。
メインをホラーにして、さりげない程度且つ、別のものと思わせといて…、こうだ!みたいな「アイデン
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.8

これが完全オリジナルの脚本とは!
これぞハードボイルド!って感じです。
とにかく素晴らしい。
原作無しのオリジナル脚本を書いたロバート・タウンはきっと、探偵物を読み漁ったのでしょう。まるで、良くできた
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セルピコ(1973年製作の映画)

4.8

開始5分で良い映画の薫りがした。
私好みの、ひじょうに重たく心にズシンと響く作品。
正しいことを貫くが故に周囲に敵を作ってしまうつらさは、長いものに巻かれてしまう私でも共感してしまう…。
とかく現場で
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

確かに面白い!けど…。
「インターステラー」もそうですが、SFになると、くどくどと説明過多になり過ぎてしまい却って複雑にしすぎてしまったかな、と。何となく解ればいい程度におさめたほうが、私個人はこうい
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Talking Head トーキング・ヘッド(1992年製作の映画)

3.5

ひじょーに興味深い舞台を観た、そんな印象です。
押井監督が思う映画論を映画内映画として、しかもミステリーというジャンルで作った本作は、明らかに観る人を選ぶ作品。
映画というより、小難しい内容ばかりやる
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