nagarebosiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.5

やっぱりフィルムだよなあ…。
栄光と挫折、転落からの再生をアメリカのポルノ業界を舞台に描いた本作は見事にハマりました。
オリジナルの脚本で70年代から80年代をあらゆるキャラクターを出して展開させる演
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ミミック(1997年製作の映画)

3.8

香川照之さんのように昆虫が好きなら良かった…。
虫全般、特にゴキブリは大の苦手で嫌いな私は最後まで顔を歪めながらも一気見しました。
とにかくB級テイストに溢れたモンスター映画の快作。デル・トロ監督のモ
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コールガール(1971年製作の映画)

3.5

この不穏な空気感と緊張感は、いかにもパクラ監督らしく好みでした。
都会で暮らす一人の女性の寂しさ、不安感をフォンダさんがリアルに演じてます。でも、それ以上にドナルド・サザーランドのカッコ良いこと!今ま
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Q&A(1990年製作の映画)

4.5

相変わらず重たいなぁ…。
もう、とにかくニック・ノルティのあの迫力と威圧感は半端さがないです。
社会派のルメット監督だけあり見終わった後、腹にズシッとくる作品でした。
法とは?正義とは?正しいことをし
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デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

3.8

うーん、上手いどんでん返し!
もうこの表現以外にないですね。

フープ・ドリームス(1994年製作の映画)

4.8

もう一回、観たい!いや、何回でも!
VHSで観たきりなのに、いまだに観たい。そう思わせてくれるほどのドキュメンタリー。
良作であり傑作!

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.8

ここまで突き抜けてたら、もう笑うしかないわな!             ガキが笑いながら銃バカバカ撃って人殺しまくってる画を観て、善悪だのモラルだの、そんなもんクソ喰らえって思った。
リトル・ゼとベネ
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雨の午後の降霊祭(1964年製作の映画)

4.5

あまり有名ではない本作ですが、見事なサスペンスであり心理的なスリラーでした。
息が詰まるほどの緊密な夫婦の関係が、二人の名演技により観ているこちらまで強い緊張感を強いられます。心が病んで歪んでしまって
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.5

もうスゴい!
ズームする度 ゛ズワン! ゛て効果音入るし、観たことはありませんがマカロニ・ウェスタンっぽい作りとか、いちいち笑えました。
レオさん達、役者さん全員が強烈でノリノリだし、重いテーマなの
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ラブリーボーン(2009年製作の映画)

4.5

自ら死を受け入れ納得出来れば迷わず逝ける…、私には出来るかな…。
とても良い作品でした。
シアーシャ・ローナンがキレイ!「つぐない」でべらぼうに上手かったけど本作では死を受け入れられない辛さを分かりや
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

4.5

劇場で観た時はショックでした。
スゴい映画だなぁ!と感心したほど。
ほんとにまるで悪夢のようなスリラーなのにラストは救われたんだなと、感動してしまうストーリーテリングに脱帽。
美術が上手く、特にあの病
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.5

とにかく圧巻!圧倒的!
ワンシチュエーションで描かれたスリルはハラハラドキドキしっぱなしで分かっているのについ手に汗握るほど。同時に生きる意味を見いだせない主人公がラストで地上に堂々と立つシーンには生
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.8

そりゃ、心も壊れるよなぁ…。
事実と違うなどの批判もありますが、映画として一級品の出来映えと思います。

バーティカル・リミット(2000年製作の映画)

4.0

合成だっていいじゃないか!
単純明快にハラハラドキドキ、手に汗握る山岳アクションで楽しめました。劇場で観た時、迫力あるなあと感心したぐらいです。あっちもこっちも危機また危機でよくこれだけ詰め込めたもん
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アイガー・サンクション(1975年製作の映画)

3.5

映画としての出来はあまり良くないけど登山の撮影はスゴい!
元殺し屋の大学教授、ゲイの敵、色素欠損のボス等、キャラ設定もあまり機能しているとは言い難く、主人公が出会う女性全員にモテモテとか某スパイそのも
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.2

子供の時、父と一緒に本作と「ブルベイカー」はTVで観ていたのを思いだします。
脱獄ものの中では「大脱走」に次ぐ面白さでした。セリフが多くなく、脱獄することのみに焦点を当てているのでスリルとサスペンスで
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荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

3.8

因果応報…か。
なんとも不思議な味わいの作品でした。
フッと現れスゥーっと消えていく演出なので、やはりそういうことなんでしょう。
イーストウッドが監督したので痛快な作品ではなく不思議な余韻を味わえる作
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第9地区(2009年製作の映画)

4.2

アイデアと世界観の勝利!
南アのヨハネスブルグに宇宙船が浮いてる、エイリアンはまるでアパルトヘイト時代のように隔離され迫害されている、でもしっかりSFとして成立させているので、そのバランス感覚に感心し
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ニキータ(1990年製作の映画)

4.2

劇場で観た時は衝撃でした!それまでフランス映画は一度も観たこと無かったのに、この迫力!
改めて見直しても、切ないですねえ。
オープニングからド派手なアクションで掴み、ラストまで一気に観せきる演出は独特
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.5

そんな手でくる!?
これが実話って(脚色されてはいるけど)ウソでしょって思いました。
こんな大胆な救出作戦、誰も思いつかないよ。
フィルムでの撮影でドキュメントタッチな当時の映画の雰囲気を上手く表現し
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.8

う~ん、原作のほうが…。
現在の探偵ものに馴れているせいもあり、まわりくどいわりにあっさりした印象です。
まあまあかな。

黄金(1948年製作の映画)

3.8

笑えば笑うほど虚しく哀しい…。
何の気無しに観始めたらけっこう楽しめました。
モラルがあったはずなのに欲に溺れていく主人公、倫理観は捨てないけど心のどこかでは儲けたい脇役達…、人間臭く善人とも悪人とも
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マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

3.9

映画にかける情熱が熱くて嬉しい!
キューバ危機を背景に、一本の映画を巡って繰り広げられる群像劇は、青春あり恋愛あり家族ドラマありドタバタ劇ありで楽しめました。消化不良の部分もあるけどね。
ジョン・グッ
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パンチライン(1988年製作の映画)

3.8

良い作品でした。
スタンダップ・コメディアンの世界ってやっぱり厳しいんだなあ。
トム・ハンクスの若さゆえの脆さは「そうそう、やっぱりトンがっちゃうよね」て納得。そしてサリー・フィールドが上手い!シリア
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おかしなおかしな大追跡(1972年製作の映画)

3.8

けっこう面白かったです。
海外のコメディ映画は言葉や文化の違いで笑えないものが多いので苦手ですが、本作品は単純なので笑えました。
ホテルでのバッグの奪い合いは位置関係が解りづらく少々頭を使いましたが、
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

3.0

久しぶりにB級感満載のホラーでした。
突っ込みどころばかりですけど、まあ、言うだけ野暮ってやつなんで。
確かにチャッキーは有名になるよなあ。

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.0

迂闊にも泣いてしまった…。
シナリオにしてもゼロから作り上げる作業は難しいけど、一番楽しかったりするんです。皆でアイデア出しあったりして。クライマックスに主人公が映画館で観るシーンは単純に嬉しいし感動
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戦火の勇気(1996年製作の映画)

3.7

実際にこういうことってあるんだろうなあ…。
一人の兵士の死を巡り証言が違うという「羅生門」に似た感じですが、こちらはハッキリと答えが出ているのでモヤモヤとはしませんでした。
マット・デイモンが無茶苦茶
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評決(1982年製作の映画)

4.0

なんとも深い余韻…。
クズでダメ弁護士をリアルに演じたニューマンさんが巧く、特に前半のアルコールに溺れた感じは酒呑みの私には痛く共感してしまいました。ランプリングさんの色気と苦悩にも参りました。後半の
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.0

なかなか捻りの効いたSFで楽しめました。
低予算を逆手にとりアイデアで勝負した監督。サム・ロックウェルの演じ分けも巧い。SF作品は美術が大事と思いますが、本作品は妙にリアルな作りで納得出来るデザインで
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.8

好き!こういう作品を観たかった!
そう思わせるほど、たいへん良く出来てます。
探偵が謎解きをする、いたってシンプルな構成の作品ですが、まるで良く出来たミステリー小説をそのまま映像化したような見事な出来
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

新しいっ!そう感じました。
確かに第二次世界大戦でのナチスが舞台ですが、この独創性は珍しい。
全編軽やかなタッチでありながら戦争という悲劇もきっちり盛り込み、テーマも「おー、そうきたか」という上手さ。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

映画としてのクオリティーは高いと思いました。
格差社会、貧困、差別等の現代社会を痛烈に皮肉りブラックユーモアで包み込む脚本、それを撮影、編集、音響、音楽等で見事に表現した演出、監督のイメージを見事に具
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

私個人は7~9は無理矢理に作ったシリーズだと思っているので、まあ、なるほどな…と。
でも、ファンの方は感動出来たのではないでしょうか。1~9まで一気にまとめてますから。
ただ、アクションがムダに長いか
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.8

これスッゲエッ!
予備知識無しで観ました。
ストーリー自体はよくある奪還ものですが、全編エッジが効いてます。
ホアキンさんの演技も明らかにヤバい人のオーラが出ていて強烈!
音楽や選曲もセンスがあり好み
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.5

まさか、あのイヌのせいで…。
幕切れも鮮やかなフィルムノワールの快作!
シナリオ構成が抜群に巧く、時間軸を変えることでキャラクター造形やサスペンスを盛り上げることに成功してます。モノクロで陰影がかなり
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