武人さんの映画レビュー・感想・評価

武人

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三匹の侍(1964年製作の映画)

4.0

浪人の柴左近は、立ち寄った水車小屋で代官の娘を人質に年貢の減免を強訴する農民達と出会う。
成り行きで農民達の側に付くことになった柴は、農民の訴えが代官に聞き入られるよう協力する。


五社英雄の監督第
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

日本が誇る映像芸術である特撮の、代名詞とも言えるゴジラ。
怪獣は、世界に通用する日本の文化の一つであり、パシフィック・リムやハリウッド版ゴジラの世界的なヒットは記憶に新しい。
日本人にとって怪獣は、破
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

5.0

三部作の完結編ということで、フロド達の旅も、仲間達の戦いも最高潮に盛り上がっていきます。
ゴラムとサムのフロドを巡る三角関係も見所ですね!(嘘です)
サムの忠誠心とも言うべき献身は、ただの庭師とは思え
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.5

仲間たちと別れ、単独で目的を達成することを決意したフロドとサムの綱渡りのような旅路と並行して、それぞれの道で一つの目的のために旅を続ける仲間たちの冒険を同時進行で描いたのが今作の特徴です。
しかし、ち
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

後のファンタジー作品に絶大な影響を与えた偉大な原作を、完全映画化したことだけでも凄いのですが、映像もストーリーも見応えのある素晴らしい出来でした。
キーアイテムである指輪は、あらゆる力の象徴になってい
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小さき勇者たち 〜ガメラ〜(2006年製作の映画)

4.0

平成三部作のような派手さはないですが、ジュブナイル映画としては良くできていると思います。
ガメラシリーズとしては興収が良くなかったのは、ガメラシリーズを支えていたのが子供ではなく大人達だからであって、
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

4.5

リアル路線を突き詰めていくなら、ガメラと敵対する人間を描くことは必然でしょう。
それがガメラに家族を奪われた子供というのは、旧シリーズの子供の味方であるガメラというイメージから完全に脱却したことを感じ
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

4.5

本格的にガメラと人間が共闘する展開に熱くなります。
自衛隊がガメラに敬礼するところなどは日本らしいですね。
チート過ぎるというか、ガメラにとって絶望的に相性の悪いレギオンを倒すために、もう一つの戦場を
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

4.0

平成三部作は、ガメラの存在をSF寄りに作り直したところに時代性を感じます。
旧シリーズでは子供の味方として描かれていたガメラが、今作では地球の守護神になっていることの意味を考えると面白いです。
普通に
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インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

4.0

宇宙戦争的な、未知の侵略者と人類の存亡を賭けた戦いを描いた映画ですが、何より映像のインパクトが凄まじいですね。
空を覆い尽くす巨大な宇宙船の場違いすぎる違和感。何もせず、ただ空に浮いているだけというの
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誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

3.5

昨今、マスコミによる偏向報道や思慮に欠ける取材などが話題になっていますが、マスメディアのモラルがあまりに低いように思えるのは自分だけでしょうか?
マスメディアのモラルの低さは、それを支持する一般視聴者
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呪怨(2002年製作の映画)

4.0

大変サービスの良いキャストがお届けする優良幽霊屋敷です笑
全く出し惜しみせず、これでもかと言うくらいにしつこくしつこく脅かしてくるのに、何度も驚いてしまいました。
ただのメイクした人間なのに、あんなに
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着信アリ(2004年製作の映画)

4.5

ニコニコ生放送でシリーズ一気観したのですが、初見なのにとても懐かしい気持ちになりました。
単純に少し前の日本の日常風景とか、ケータイの分厚さとか、着メロとかそういうことではなく、日本でホラーやオカルト
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ディセント(2005年製作の映画)

4.0

シンプルで古典的なのに新しいという不思議な感覚を味わいました。
ホラー映画なので、細かいところを指摘するより極限状態を想像して怖がりながら見た方が良いかと思います。
一人一人のキャラクターには感情移入
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サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

4.0

ルールは誰のためにあるのか、何を目的にしているのか、世の中には不条理なルールがあって、例え倫理的に正しいことのようでも、現実にはルールが人を苦しめてしまうこともある。
どうにもならない時には、ルールを
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

田舎に住む家族の歪な関係。父親がいないだけでなく、過食症の母と障害を持って生まれた弟のアーニー、家族を支える長男のギルバート、そんな生活にうんざりしている妹達。
物語の主人公は長男のギルバートで、彼は
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フライト(2012年製作の映画)

4.5

序盤から酒飲んで二日酔いの男が目覚ましにコカインやって、しかもその男がジャンボ機の機長でって、もうめちゃくちゃだなこいつというコメディタッチの映画から、一転してパニック映画の緊張感溢れるシーン、そして>>続きを読む

お葬式(1984年製作の映画)

4.0

とても日本らしい映画でした。
お葬式に限らず、宗教的な行事には国民性が出ると思いますが、田舎の一家族のお葬式というところに、何か凝縮された日本人らしさのようなものが詰まっているなぁと感じました。
伊丹
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

ディカプリオ演じる主人公ジョーダンが酒、金、女、ドラッグとめちゃくちゃやってます笑
とにかく酷すぎて、でもむちゃくちゃ楽しそうに馬鹿騒ぎしてる奴らがとても笑えるので、そういう映画として楽しめるでしょう
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

4.0

とても怖い映画でした。
しかし、なにより怖いのは、これが実際に日本で起きた事件だということです。
資本主義に対する反発は、現在でも共感できる人は少なくないと思いますが、革命の実態には全く共感できないだ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

特別版の方にもレビューを書いていたけど、こちらは点数付きで。

この映画の解説に関しては、まず見てもらってから町山智浩さんの解説を見ていただくとして、やはり映画史における功績というところを評価するべき
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終の信託(2012年製作の映画)

4.0

まずは監督のインタビューから。
終末医療や検察の取り調べなどを扱った重いテーマの作品ではありますが、僕としては映像的な工夫を凝らして人と人とが向き合った時に生まれる空気感を表現することに腐心した作品に
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東京原発(2002年製作の映画)

4.0

原発の危険性や必要性、コストの問題など、そういったことを分かりやすく伝えつつも、決して退屈な授業のようにではなく、映画のストーリーの中で、役者の掛け合いの中で面白く聞かせる演出は見事です!
原発が自分
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

2.5

ラストこれで終わりなの?という感が強いですが、主題歌とオープニングがとても好きです。
美術の力が大きいと思いますが、少年の冒険心をくすぐるいい世界観で、子供に夢を与えるという点ではとても良い話なのです
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.5

結核に罹って仲間や取り巻き達からも手のひらを返され、落ちぶれていくヤクザの松永と、貧乏でアル中だけど真剣に患者と向き合う医者の真田の対極な2人の世界がぶつかり合う物語です。
落ちぶれてもヤクザの仁義を
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.5

三船敏郎は隙のないカッコ良さよりも、どこか抜けていて泥臭い役柄が似合うと思います。
この映画でも、物の怪の予言に翻弄されたという点もありますが、自らの欲望や恐怖によって転落していく男の滑稽さ、そして忠
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日本沈没(1973年製作の映画)

5.0

噴火や地震の特撮シーンは邦画のショボいCGなんかよりよっぽど迫力があって、人間の力ではどうすることもできない災害の恐ろしさが伝わってきます。
しかし、ちょっと建物が古すぎやしないかと思うような木造住宅
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

よくもこれだけ詰め込んだなと思わせる程、ストーリーを構成する要素を余すことなく描き切った傑作です。
とにかくカッコいいです。百姓達の過酷な運命、やるせない思い、侍の生き様。シンプルなストーリーですが、
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

5.0

もとは舞台演目だったらしいのでオーバーな演技が目立ちますが、室内での会話劇なのでむしろ舞台向きの内容だったのだなと思いました。
元ネタの「12人の怒れる男」と比較すると、陪審員の個性がかなり強く、コメ
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酔拳2(1994年製作の映画)

4.5

⒈2と続けて視聴しました。
フェイフォンのキャラが変わり過ぎてるのは、16年でジャッキーのイメージが崩し難い程に定着してしまったからですかね?
この歳で父親の言い付けを守る従順な息子役をやるのは、前作
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.0

酔拳は何度もテレビ放映されている2のイメージが強かったので、改めて観るとフェイフォンのクズっぷりに驚きます笑
負けてから改心したかと思いきやサボり始めるし、師匠の酒を水で薄めて誤魔化そうとするしで、次
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男たちの挽歌(1986年製作の映画)

4.5

男臭い熱さが魅力の人情味ある香港マフィア映画。
血の繋がった兄弟と盃を交わした兄弟分、一人の兄貴と二人の弟の物語でもあり、兄と弟が対極な道を選択しているのも面白い。
かつての栄光を失って久しい義兄弟は
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

5.0

この映画の主人公は、実在したジョセフ・メリックという人物が元で、映画のストーリーも改変されてはいますが、19世紀のイギリスで実際にあったお話です。
遺伝的な病気で、幼い頃から頭部や身体に膨張と変形が起
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.0

役者の演技がとても良いです。
特に息子のビリーを演じた子役は素晴らしく、本当の親子のように自然で可愛らしい笑顔と、年相応な反抗も見ていて癒されます。
父親のテッドを演じたダスティン・ホフマンも、ダメな
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ザ・イースト(2013年製作の映画)

5.0

環境テロリストというと日本ではピンとこないですが、過激な環境保護団体(非正規)って感じのアナーキスト集団による手の込んだ復讐であり、社会運動です。
スパイアクションとしても十分に面白いですが、問題提起
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

大学進学率を維持するために厳しい規則に縛られる全寮制の男子校に、ロビン・ウィリアムズ演じるキーティングという英語教師がやって来る。
彼は、親や教師から押し付けられた期待に沿うためだけの息苦しい高校生活
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