紫のみなとさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

紫のみなと

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女は女である(1961年製作の映画)

3.7

アンナ・カリーナのための映画ですね。

ゴダール監督の映画は少ししか観たことないですが、倫理観についていけなくて登場人物にいつも入り込めない。
しかしながらアンナ・カリーナは今回もものすごくてミルク色
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

4.2

ノスタルジアが専売特許の大林宣彦監督作が好みなのは我ながら承知の上とはいえ、本作は途中位から浮かんだ涙が消えたと思ったらまた浮かび、何故だか泣けて仕方がなかったです。

舞台は香川県観音寺市。私は四国
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.1

観終わったあと、あー面白かった!と思わず声に出して感嘆してしまうくらい、素晴らしく映画らしい映画でした。
アラン・ドロンは俳優人生でこのような役に恵まれたことも、その美貌を与えられたことも同レベルで類
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太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)

4.0

モニカ・ビッティは、顔そのものが宝石のように綺麗でした。
オープニンに流れる曲がすごく良くて映画への高揚感が高まりますが一転、モニカ・ビッティが男と別れようとする冒頭のシーンがいやに長くて、男はしつこ
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素直な悪女(1956年製作の映画)

4.1

ブリジットバルドーはアクの強い顔面が好みではなく結局のところ作品に恵まれてないイメージもあり、出演作を観たことがなかった。
本作の監督はロジェバティム!そういえばバティムだった、そうかバティムか…とひ
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夕なぎ(1972年製作の映画)

4.0

見終わった後いつまでも尾を引く不思議な映画です。
映画はロミー・シュナイダーのママの何度目かの結婚式で幕を開けますが、さほど長い映画でもないのに、ラストを迎えた後にはまるで長い幾歳月を一緒に体験したよ
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すぎ去りし日の…(1970年製作の映画)

4.2

ロミー・シュナイダーは出演作を一度も観たことがないのにも関わらずその美貌やアラン・ドロンとの宿命の恋、43歳で死んだ人生などを思う時、ずっと私の脳内で特別な存在の女優でした。
ようやく観れた本作は冒頭
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.2

フランス映画界のサラブレッド、ルイ・ガレルの監督作。俳優として、とにかく顔が個人的に好みですし、運命の男も振られ役でも幅広く演じることのできる大好きな俳優なので、一体どんな作品を撮ったのかな?と興味津>>続きを読む

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.8

初めて観た007が「ノータイムトゥダイ」だったので、本作の第一印象はボンドが若い!でした。
美の女神エヴァ・グリーンの大ファンである自分は常々、こんなに美しい人間がこの世に存在するのだろうか?と思う程
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.4

20代の頃は司馬遼太郎をよく読んでいて
いわゆる司馬史観が大好きでした。小説「燃えよ剣」は新撰組土方歳三という人物の内面を司馬遼太郎が創り上げ、どうして新撰組という組織が出来上がり、幕末の混乱の中どう
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テス(1979年製作の映画)

4.0

ナスターシャ・キンスキーは高校生の頃、深夜に放映されていた「恋の病」で初めて観て、存在そのものが熱病のような姿に訳もわからず見惚れた覚えがあります。

主人公テスは美しいが故に、そして長女特有の責任感
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.3

公開時映画館で見終わった後、ラストシーンの暴力の場面にかなり気力を搾られたのと、シャロン・テイトにまつわる結末に、何というか深淵をのぞいたような余韻があって、積極的に2度目を観ようと思いませんでした。>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.9

不吉なピアノの旋律で始まる本作を初めて観た時から私は、この映画の虜になっていました。
同世代の知人が、子供の頃この映画を観て凄く怖かったと言っていたので、当時はTVのロードショーで放映されていたのでし
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

4.6

ロバート・レッドフォード出演作を青年期、中年期、老年期と分けた時、中年期の映画として本作は1番に好きな映画です。年に何度かこの世界に浸りたくなります。それはジョン・バリーの音楽に依るところも大きくはあ>>続きを読む

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

3.2

全体的に凡庸に感じました。所々いいシーンもあるにはありますが…。
1967年のフランスの花嫁学校が舞台。当たり前ですが、世界中どこでも男尊女卑はあったんだなと改めて腹が立ってきます。その腹立ちが映画を
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

これまで007シリーズも、STARWARSシリーズも一本も観たことなくて(と言うと、そんなに映画好きじゃない人にまで驚かれますが)、レア・セドゥのファンである事と、ボンド役が若い頃から大好きなレイチェ>>続きを読む

情痴 アヴァンチュール(2005年製作の映画)

3.0

ジュリアン(ニコラ・デュヴォシェル)とセシルは同棲中で互いに信頼関係を築いている若いカップル。そこに忽然と現れた夢遊病のリュディヴィーヌ・サニエ。ジュリアンは美しくも不安定な彼女が気になるようになり…>>続きを読む

また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

2.9

4人ともかつては極めてクールな女優だった。この、日本のドラマのような出来栄えは何なんだろう。録画再生のため思わず途中から早送りしてしまいました。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

物凄く面白かったけど、物凄く悲しかった。
(実際に泣きはしなかったけど…)込みあげてくるものがあって胸苦しい映画でした。
英語があまり分からないので、映画を見終わってから知ったタイトルの意味に、再び悲
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.3

評判がとてもいいので期待していましたが自分には合いませんでした。最近の、映像的に凄いカーチェイスや撃ち合いなどの、スピーディーでカッコいいシーンの多い映画が好みでないからだと思います。私がおばさんとい>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.0

ダスティン・フォフマンが非常に素晴らしい父親を演じている。現代の男子はどうか分かりませんが、男はなかなか、子供を理由に仕事を犠牲にする、ということが自然にはできない。このダスティン・フォフマンの父親像>>続きを読む

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.9

なかなか良かったです。
いいなあと思わされた点は2つ。
一つ目は、「タイムトラベルサービス」なる設定が、自分だったら作り物の世界に戻った所で、と思うけれども、この映画を観ていると、得るものより失う物の
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赤い航路(1992年製作の映画)

3.5

ロマンポランスキー監督の映画は観やすい。優れた小説が読みやすいのと同じように。
冒頭、クリスティン・スコット・トーマスの程のいい女がどうしてまた、凡庸極まりないヒューグランドの妻を7年も続けていられた
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3つの心 あのときもしも/ラブ・トライアングル 秘密(2014年製作の映画)

3.2

私は男優に比べて好きな女優がその20倍ぐらいいるのですがその中でもとりわけ人生において別格な存在でい続けるのはカトリーヌ・ドヌーブとジェーン・バーキンなので、2人の娘のキアラ・マストラヤンニとシャルロ>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

3.0

映画の内容というより、個人的にクラウディア・カルディナーレの動いている姿をようやく観れて嬉しい。勿論その名声と圧倒的な静止画だけでも別格であることは間違いなく、やっと観れた!という想い。あの目つき、身>>続きを読む

別離(1939年製作の映画)

3.0

映画自体はどうということはないですが、若いバーグマンを観れる幸せ。
父がイングリット・バーグマンのファンで、子供の頃から「カサブランカ」や「ガス燈」を父の膝で観ていたので、バーグマンは個人的に特別な女
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.7

名作は音楽が神掛かっているものですね。
ソフィア・ローレンは若い頃は魅力を理解できなかったけど、歳をとると解る。というか、スタイルが素晴らしすぎて驚きです。
この映画はソフィア・ローレンがとる執念の行
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ダメージ(1992年製作の映画)

3.7

公開時映画館で観ましたが、物語のテーマが興味深い。カテゴリは官能とかになるんでしょうが、ルイマル監督ですし、それを期待するのは違うのかなと。この時期のジュリエットビノシュは当時、ファムファタルの代名詞>>続きを読む

泣きぬれた天使(1942年製作の映画)

3.0

「天井桟敷の人々」のバチストが主演。この俳優は、芸術に秀でた役柄がとてもよく似合います。ヒロインもとても綺麗。そしてヒロインの名前がジュヌビエーブ。ジュヌビエーブといえば「シェルブールの雨傘」のヒロイ>>続きを読む

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

4.0

ルイス・ブニュエル×カトリーヌ・ドヌーブといえば「昼顔」があまりにも有名ですが、私はこちらの映画もかなり好きです。
清純な少女が養父によって犯され次第に変貌していく様、若い男性の愛を知って養父から去る
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緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.7

藤純子、1945年生まれでこのスタイル、この小顔。細身の真っ白な肌に咲く牡丹、むむっとすると二重顎になる所がまた可愛い。
映画の内容はザ・仇討ちで現代の目線で見ていると途中から集中力を失ってしまいます
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幸福の条件(1993年製作の映画)

3.9

日本公開時、映画館で観ました。当時凄い話題でした。「セントエルモスファイヤー」「昨日の夜は…」「ゴースト」等の青春映画で絶頂を迎えたデミ・ムーアが、当時は憧れで、大好きでした。本作はボブでも綺麗。
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食べる女(2018年製作の映画)

3.0

一度観たことはあったけど全く内容を覚えていなかった。再見して、画面に沢尻エリカが映っていることにちょっと衝撃。女優として好きだったし、改めて本当に小顔で、綺麗だなあと思って、残念です。
この映画はもう
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武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)

4.0

山田洋次監督なので、面白いことに間違いない。木村拓哉はやっぱりドラマ向きだなと‥目が見えている前半は、大健闘、と思って見ていましたが、視力障害を負ったその後の演技となると次第に‥。妻演じる檀れいは本当>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

4.5

言わずと知れたカトリーヌ・ドヌーブの代表作。世界一の美女、ドヌーブの大ファンだった高校生の頃、この「昼顔」と「シェルブールの雨傘」を死ぬほど繰り返して鑑賞したことです。
その頃は映画の内容よりもドヌー
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アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)

4.4

制作年は2002年、自分の初見がいつかはもう覚えてないですが、本当に若い頃から現在まで、数年に一度は見直しその都度泣いてしまう、大好きで素晴らしい映画です。
普段ヒュー・グランドのお目目パチパチ演技は
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