ナレーションと音楽がないドキュメンタリー。ボクシングジムの色々な音が心地良い。
たけしが登場してからは完全にたけしの映画になった印象。良い意味でなんの説明もなしにシーンが変わっていくのが個人的に面白かった。
人攫いの親分、子分と子供の立場が逆転しててなんとも愛おしい。子供はおもちゃさえあれば無敵なのはこの時代から変わってないのか。
フィクションをあえてフィクションっぽく見せるところがやっぱり面白いな。
電車、車の撮り方がなんとも素晴らしい。たった14分でこんなに心が和むとは思わなかった。完全版を見れる日はくるのだろうか。
この時点で映画はもう完成されていたのかもしれない。ムルナウがトーキーを撮っていたらどうなったんだろう。
恋と孤独は紙一重なのかもしれない。座って会話するシーンが多いなと思いつつ、下手にカットを割らないところがすごい。火が印象的だった。
トイレ清掃員の地位があまりにも低すぎて笑ってしまう。これほど字幕が少ないサイレント映画を見たのは初めて。
モノクロからカラーへ。油断してると見逃してしまうほどの小ネタのオンパレードでとにかく人と車が画面上に多く登場する。この内容的に2時間は長く感じた。
人間の欲望と幻想、民衆の愚かさ。同じ動作、場面の繰り返しが効いてる。傑作でした。
馬の撮り方が決まりまくってるし、エキストラ一人一人まで見事に活かしている。あっという間の77分。
映像で全てを分からせてしまうヒッチコックの凄さ。ヒッチコックは動物が大好きなんだろうな。
度々クローズアップで映る父の遺影がこの家族が壊れていく様、節子の心中を暗示しているよう。鳥と植木鉢がいい味出しまくってる。
ルビッチの『100万円貰ったら』が引用されてて勝手に嬉しくなってしまった。やかんと電話の使われ方が印象的。