井出さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

井出

井出

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お早よう(1959年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

むだがあるからいいじゃないか
たまには大事なことも言ってみるもんよ
今回の主人公はおさむちゃんだね、音楽もいいね。
ジャックタチ的。
幸せだな〜

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.4

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生とは何か。それがこの映画の主題だと思う。とにかく不快な3時間で、作った人は超天才、しかもそいつの本気。思いつく全ての美が排された世界でなぜ生きるのか。全く分からなかった。分かるのは自分たちは心臓が動>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

差別と偏見で虐げられる親子の旅の風景と音楽は険しながら、無情なまでに美しい。
旅っていうのはそういうもんか。

宿命ってなんなのかね。

島根の警察がジープで移動すんの笑った。

ディオールと私(2014年製作の映画)

4.1

直感的なのに、ていうか、直感的だから知的。霊感とか、形而上だけど、それが全てだと思える。
そしてその情熱的な職人たちは、自らの魂と手で、芸術を紡いでいく。
最後のファッションショーは生地の細胞ひとつひ
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サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-(2010年製作の映画)

4.3

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現実と夢、煩悩と超自我、妻と母、老いと若さ、死と生、最期に彼はどちらをえらんだのか。後者側を選んだとも解釈できる。最後は夢の世界に幼い自分によって部屋に誘われ、超自我に見守られながら、母の血で鮮やかに>>続きを読む

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

4.0

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この詩的で、哲学的な言葉の羅列は、ただただ心地よい。これを理解するのを諦めたときの脱力感みたいなものが何とも言えない。でたまにしっくりくる観念があったりする。それでいいんだ、ゴダールは。
映像は実験的
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ポイントは口ぐらい。ハッとするところもあったりなかったり。だめんずが好きなのかな。権力?アメリカ?ファニーゲーム?
逃げたいけど逃げない、言ってほしいけど言ってほしくない、邪魔だけど必要、面白くなりそ
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.8

火葬の煙とか、音とか、赤の入れ方とか、小津調とかよかったけど、小津ではないしリアルではない。けど、室井滋と米倉斉加年がよすぎる。
普通な感じでも小津好きとかが見ても面白い映画だよね。久石譲とかもあって
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ぼくの伯父さんの授業(1967年製作の映画)

4.3

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まさにジャックタチの授業。
窓から人を眺めているような感覚、これがジャックタチ的映画。人間観察こそ映画。
感覚を信じろ!目を開け!耳をすませ!

左側に気をつけろ(1936年製作の映画)

3.8

構図を意識せざるをえない題名。
ジャックタチ版ボクシング。

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

4.2

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秩序を乱す違和感、日常を壊す異常者、非日常をうつすのが映画なんだ。それがエンターテインメントなんだね。
カメラはあくまで傍観者、ただ垂直で、平行で、カメラがうつすものは秩序と安心感に包まれている。そこ
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毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ちょーアカデミック。
これは権力構造や人間関係の核心をついた映画だと思う。権力の行使も、人との付き合いも、SMなんだわ。本当に笑
とにかくSMで権力を握っているのは誰なのかってこと。Sなんだろうけど、
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グロリア(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オープニングはタモさんが歌ってる。
冒頭のイライラ、ハラハラ、ドキドキ感の演出力はよかった。受身の演技で描くのもすごかった。ホテルから逃げるシーンも、名前を呼ぶ声がするだけで、あとは逃げる二人を撮る。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ある意味リアリズムだったし、むしろハッピーエンドだと思う。話の展開は予想できないし、面白かった。夫は妻に従っとけばいいんだな〜。人のことなんて理解できっこないもんね。
冒頭から分かるけど、妻が物理的に
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ベイマックス(2014年製作の映画)

3.7

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科学オタクたちが、ヒロとベイマックスの暴走を必死で止めようとするところボロ泣いた。

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

奴隷制、「白人の視点」が描かれていて良かった。みんなに余裕がなかった時代。充足の上に恋愛がある。自分がかわいい。
「音楽」って大事なんだね。

キサラギ(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

世の中は主観でできてるんだね、よくできた話!!

おかえり(1996年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カメラは動かず、カットもあまり切らない。そんななかで必要最低限の情報はしっかり与える。すごいな〜。
なぜ妻を落ち着かせる過程をしっかり長回しで撮るのか、わからない。
妻役の人が癖がありすぎて違和感。癖
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

詩や文学が好きなのがよく分かる。自分の好きな本はたくさん引用する。でもこの映画で重要なセリフは引用でもなく、詩的な表現ではない。魂から出た率直な叫びである。今日僕が死んだら?明日私も死ぬわ。
親との葛
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裏窓(1954年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

わからない展開
見る見られる
ライト
それぞれの営み
音楽
隣人愛、儀礼的無関心、神の目、可視性

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のセリフは意味深だったので見返す。
年齢のサバを読むことが女性的に感じた。その時点で自分はジェンダーに対して柔軟、寛容じゃないのかもしれないが。
冒頭は彼女に刺さる鋭利な視線から始まる。この映画で
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

一番すごかったのは演技。ミアファローがお腹の痛みが止んで喜び、死んだのではないかと不安になり、動き出して安心するというのを立て続けに、長回しの最後にやり、夫役もリアルに反応に困ってるんじゃないかってく>>続きを読む

ジャンヌ・ダルク裁判(1962年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

足、手のアップ、ブレッソンだ。
顔は映さない
話の内容は冒頭から分かっている。どう展開していくのか。
力強い太鼓とトランペットの音。ジャンヌの戦いのイメージか。
カメラは無駄なく動き、無駄なくカットが
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オープニング、笛が徐々に聞こえなくなる、聞こえなくなる間際が美しく聞こえた、それが繰り返された
主人公らしき男は教会の下でも隣の男と違ってただならぬ雰囲気を醸し出している。寝返りうって銃が見えるとか、
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争批判。それがすごくイメージ通りのイタリア的でよかった。ソフィアローレンの演技もすごかった。恋人の家庭でのイライラ感とか絶望感とかの演出も素朴でよかった。最後の逢瀬の光の使い方もよかった。音楽も。>>続きを読む

(1954年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

愛の映画。構図うまい。音楽に注目するのがいいんだろうね。

話、セリフはすばらしい。この時代だからこそ。

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかくアングル、撮り方とロケ地が素晴らしい。音楽もちょーかっこよかった。
テーマはファシズムと、自由すぎる性愛。ファシズムという宗教もキリスト教と同様、熱心な信奉者は減っているころの話。

暗殺のシ
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