なつミンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.5

脚本は無視するとして、他に萌えポイントがわからない。説明に説明を塗り固めたような嘘くささ。もっと「鍵」がどーでも良くなって欲しい、マクガフィンなんだから。

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.6

山をインセプション。終始呼んでいる五音。未確認ネオンサイン。誘拐。

雨に唄えば(1952年製作の映画)

5.0

夢がシナリオを蹴破って出てくるようなシークエンス。
ギャグも冴えわたる。シンクロナイズドダンシング、アーティスティック。

TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.6

タイパ世界の文字盤が、海の中で緑に乱反射するのが美しい。。
主人公の説明がもっと欲しい。

キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ついに沼地登場でアガる。ビッグブラザーがハイライト。
前2作の回収に向かう、ので1番見やすい。


“創造の石”は持って帰れるけど、スノードームは持って帰れない。
「どう生きるか」とかではねえ、地獄に
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キングダム II 第3章/第4章(1997年製作の映画)

3.9

リトルブラザーを死なせる所は狂気の笑い。
精神医学をけちょんけちょん。
トドメは接吻。

人の頭の中なんて覗くもんじゃない。

キングダム(1994年製作の映画)

3.8

皿洗いをするときはなぜか、世界のことがよく分かってしまう。
カルテには何も描かれていない。
マリーに首ったけ。霊は0である。

ハイチ編爆睡。

フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)

3.6

アンリアルは夢をみせる。リアルは退屈で下品で卑猥、ハイパーリアルは悪夢である。

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.4

グロテスクな夢が甘美に映る。

名シーンがいっぱい。

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

抑圧の象徴としての家と、開放の象徴としての町を繋ぐ、「オズの魔法使い」的ロードと案山子。

腐り落ちた豚の死骸と父と母。
サイコパスは浮浪しない。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ホドロフスキー『ホーリーマウンテン』の如く、光る二等辺台形に続く道。
泥濘の先に続く塔の深部。

この世界の安寧欲しさに、ピーチクパーチク喚くあのインコたちの(愛すべき)無力さと、孤独な世界の調停者た
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.7

ディック・ロングは死んだとしても、ryuchellは死ななくて良かった。「この町を出れば」。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

近年稀に見るカルト映画。ディストピアを描いた作品でおそらく上位に入る出来。

「多様性」ファースト、レインボーエンブレム、ポリコレ狂信的な振る舞いの全てを、スーパーフラットな手法で描ききる。しかもその
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

「俺は今日を救う。君は世界を救え。」
ベタに感動してしまった。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

4.3

「神は善人じゃない」を悪役に言わせるのはとても、クリティカル。
スーパーマンとバットマンの急に見える仲直りも、ちゃんと鍵(母の名前)があって想像力で補いやすい。
ワンダーウーマンが出てくると必ず流れる
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.4

要点だけつまんだ様な筋(原作はもっと複雑なはず)だが、編集・劇伴の甲斐あってすんげー面白い。
アップされる拳は左手。
ちゃんとヒーロー達の戦いに巻き込まれる一般人の恐怖を描いてる点が好評価。
暴走する
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

最近作スパイダーマン(NWH)のストーリーにおけるマルチバースは、「俺がヒーローだったばっかりに、友達が不利益を受けている」の類の自己憐憫的(俺ってかわいそう)な妄想から引き出されるに過ぎない。ヒーロ>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.2

あっちとこっちが明確なようでいて、世間(お上)の顔色伺う同じ穴の狢である、のを利用される様が日本人的。
ラストシーン白眉。

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.9

「言葉は知識を伝達し、権力は意志を伝達する。知識は”交換”され、意志は”贈与”される。悪魔(神)は取り引きしない。ただ与えるのみ。」聖職者とギャング。

デニーロ映画。

アリスの恋(1974年製作の映画)

4.8

スコセッシが息子で、エレン・バースティンが母親、みたいな人間模様が透けて見える。
役者の映画。

「牧場を捨てる」発言はアドリブだったよう。(BLACKHOLE談)納得。

怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


親がむしろファンタジー(社会)を作り出し、リアル(生身)を生きる子どもたちは、嵐の中で、”走らない電車を”出発させる。「生まれ変わりなんて、そんなのない。」

詩的で素敵なラスト。

上海から来た女(1947年製作の映画)

4.2

考えてそうな人間、オーソンウェルズをフックにするサスペンスの巧み。

冬物語(1992年製作の映画)

4.5

来るべき、”閉じた未来”に対置される、何が起こるかわからない、”開かれた未来”を描くために、ある種の確信を得る女が、その”確信”を宗教的な信条や運命(哲学)と呼ばせない事で(”真実の愛”の諦めを吐かせ>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.3

選択肢を”与えられる”ことの暴力を、極大化してみせる。悲劇を悲劇と見せて陳腐化させない演出(技)が輝く。メリル・ストリープ。

心の旅路(1942年製作の映画)

4.0

愛について上書きされた方の記憶を、人生について書かれたそれよりもむしろ擁護する。ロマンスを可能にするフィクションのマナー。

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.8

剥き出しの生の風景とトリッキーな性(フェチ)の噴出が、宗教画の如き構図に収められている。祈りを捧げたい。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

文化が歴史(解釈)もなく、故に権威でもなかったら、それは文化ではない。
“遺物”が訴える問いに、絶えず応答を試みるリディアの周囲では、絶え間なく応答を妨げるノイズが(物理的にも、そうでなくとも)溢れて
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.8

草稿を燃やされる苦しみはとても共感する。

怪我がほんとに痛そう。演技力と美術力。

キャシーベイツの隠せない理性的な表情と裏腹に、彼女の起伏が激しい感情が狂気をより不快にさせる。

Misery w
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

断片情報しか映らないデジタル画面が、サスペンス的世界観とよくマッチする。

フラットライナーズ(1990年製作の映画)

4.0

現実をインターフェースにして回帰する亡霊が、しかも殴ってくる。ぶっ飛んでて面白い。